ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




新港橋梁。神奈川県横浜市中区海岸通1。1988(昭和63)年8月6日(2枚とも)

横浜臨港線の鉄橋である。写真右手の塔はいうまでもなく横浜税関。線路は先のほうで横浜税関の東にある倉庫へ引き込まれている。また、新港橋梁のすぐ先で山下臨港線につながっている。鉄橋の右手には自動車道の橋がくっつくように並んでいるがそちらは「新港橋」である。「新港橋りょう」と書かれた鉄骨の上のほうに「浦賀船渠株式會社製造/大正元年八月」のプレートが付いている。右側の鉄骨の字は「線路内立入厳禁」。
横浜臨港線は新港埠頭が1911(明治44)年に完成した年に開通した。その後、横浜税関横の倉庫まで延長したときに架けられたのが新港橋梁だ。山下臨港線の廃止は1986(昭和61)年11月ということなので、「立入禁止」の看板はそのころのものだろうか。
現在は赤レンガ倉庫と山下公園をつなぐ遊歩道(愛称「汽車道」)として整備され、床や手すりが取り付けられた。鉄橋を歩いて渡れるのは楽しいのだが、写真のままの危険な鉄橋を渡るのはもっと楽しいのではないかと思う。



新港橋梁脇の倉庫

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