ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




食糧ビル(南と西側)。江東区佐賀1-8。2000(平成12)2月9日

現在は江東区佐賀だが旧住居は深川佐賀町。深川はとにかく「町」くらいは残してくれないと収まりが悪いと思うのだが。近代建築で佐賀町といえば食糧ビルで、解体が始まったのは2002(平成14)年末だから、ついこの間まであったような気がする。
以下、『東京建築懐古録』(読売新聞編、1988年読売新聞社発行)を参考にする。
ビルは1927(昭和2)年、関東大震災で消失した東京回米問屋市場として建てられた。設計は渡辺建築事務所の渡辺虎一。当時、佐賀町は米の集積地だった。1941(昭和16)年、統制経済によって食料営団の管理となる。1951(昭和26)年、江東食糧販売協同組合の所有になり、組合の事務所と貸しビルになっていた。



食糧ビル(北側の入口から南側を見る)。1988(昭和63)12月18日



食糧ビル(南側から北側を見る)。2000(平成12)2月9日



食糧ビル(西側)。2000(平成12)2月9日
ビルは立ち入り禁止になって、テナントが撤収作業をしていた。知らん顔して入り込んだがすぐ追い出された。


食糧ビル(北側)
1989(昭和64)1月3日

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