大橋むつおのブログ

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シニアライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『OZ』

2013-03-08 16:22:26 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評『OZ』

これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に流している映画評ですが、もったいないので本人の了解を得て転載したものです


今回も八尾で…と思うたのですが、八尾では吹き替えしか上映しておらず、梅田に出てきました。
子供しか来ないと思うとるんでしょうね……気持ちは判らんでもないんですが、近頃の日本のガ……子供は“オズの魔法使い”なんて知ってるんですかねぇ。最近、贈り物にするんで良く絵本を探しにいきますが“OZ”のシリーズはあんまり見かけないんですよね、映画をやっている今行けば色々有るんですかねぇ?
 てな訳で、本作の主たる観客は ええ歳した大人やと思うんですがねぇ(今日もオッチャンオバチャンが多くって アベック少々くらいのバランスでした。) ところで“OZ”を読んでる人って どれくらいいたはるんでっしゃろか、私もジュディー・ガーランドの映画('39年)しか知らず 古本屋でシリーズ文庫を見つけて初めて続きがある事を知りました。
 ライマン・フランク・ボームが“THE WONDERFUL WIZARD OF OZ”を出版したのが1900年、なんと113年前!
 元々単発物のつもりだったようですが、それこそ山のような続編を要求する子供たちからの手紙に埋もれて ボームは死ぬまでの19年間に14冊のシリーズを発表しています。(私が読んだのは3冊だけですが) アメリカではボームの死後も その孫や曾孫、その他いろんな人々によって書き継がれ 現在非公式(???)な物も含めると70冊以上有るらしいです、いかに愛されたシリーズなのか よくわかるエピソードですなぁ。
 さて、その第一巻で 竜巻に呑み込まれたドロシーが何とか故郷に帰ろうと「オズの魔法使い」を訪ねてみたら、なんとペテン師の爺さんでしたってのはご存知の通り。原作シリーズの中で、このインチキ魔法使いの出自は詳しく語られてはいないようですが、断片的に語られる物から本作はスタートしています。
 ここでトリビア、OZのフルネームをご存知だしょうか? 彼の名前は“オスカー・ゾロアスター・ファドリグ・アイザック・ノーマン・ヘンクル・エマニュエル・アンブロイズ・ディグス”と申します。
 最初の二つの頭文字を取って“OZ”と名乗っているんですねぇ、向こうの小説にこういう長い名前の設定の人物ってのがたまに出てくる事がありますが、大概がペテン師です。本作のOZ君も若い奇術師で、女たらしのペテン師です。この半端なアンチャンがいかにしてホンマモンの魔女を相手にして、身に降りかかる難問を切り抜け『彼は如何にして大魔法使いとなりしか』ってえお話し……映像は素晴らしく美しい。これを“死霊のはらわた~EVIL DEAD”なぁんてなドロドロ映画を撮っていたサム・ライミが撮っているのかと思うと 何かしら笑いがこみ上げてくるのは……アタイの根性がねじ曲がっているからなんでしょうかねぇ。  作品その物は良く出来ていて、元作品を知らずとも楽しめますが、ここは もしJ・ガーランド版の映画をご存知なければ、ええ機会ですから 是非ご覧になってから本作に行かれる事をお勧めします。その方が10倍楽しめる事 保証いたします。M・ウィリアムス、R・ワイズ、M・クニスの三人の魔女も見ものですし、J・フランコのダメ男ぶりも 実に堂々(??)としとります。ストーリー展開に「むぅ??」と思う所が有ると思いますが、それは この作品ではグッと飲み込んで素直に世界にのめり込んじゃって下さい。いらん事は一切考えない事!老婆心ながらご忠告致します。


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