六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

おろろき・もろろき・「ちこりの根」

2021-01-19 17:50:58 | グルメ

 チコリという西洋野菜がある。ほぼ和食中心の生活をしているのでほどんど馴染みはない。外食の折に、たまたま出てきたものを食したことはあるが、自分で求めたことはない。

 ところがひょんなところでこのチコリと出会うことになった。
 この正月、息子とその連れ合いがやってきた折、手土産に、「美濃ちこり焼酎 ちこちこ」というのをもってきてくれたのだ。

 へ~、ちこりの焼酎ね、この頃は何からでも焼酎を作るんだ。ところであんな水っぽい野菜からどうやって作るんだろう。「ちこちこ」ってネーミングは「いいちこ」のパクリ臭いけど、ちこりの焼酎だからまあいいか、とその折はそんな感想をもったが、開栓はしなかった。

          

 それで、松もとれた先日、どれどれと一口味わってみた。芋焼酎を爽やかにし、あと口に少しほろ苦さが残る独特の旨さがある。何であの紡錘形をしたどちらかというと淡白な野菜からこんな風味が出るのだ・・・・と老いの一徹、知らぬは一生の恥(知らないことが多すぎるのだが)とばかりに調べてみた。

 まずは、チコリというはどんな野菜なのか、調べてみて驚いた。あの形状からして、種か苗から育て、若芽が出た部分を採取する、それがあのチコリだとばかり思っていたのだが、それが違うのだ。

 たしかに、種か苗から育てるのだが、そのまま大きくしてしまって、葉を取り払い、褐色の人参状の根っこを掘り出し、それを暗所に植え直して、そこから出てくる新芽を改めて採取するのだ。だから、チコリはいってみればモヤシの仲間のようなものだ。
 そしてそれだけ手がかかっているがゆえに、われら年金生活者がムシャムシャ食うわけにはゆかない値がつくのだ。

   https://www.chicory.jp/shochu.html

 で、焼酎はというとこの根っこの部分を材料として使うようなのだ。だから、私がその味見で感じた芋焼酎風は当たっているわけだ。ついでに、味にアクセントを付けているかすかな苦味は、モヤシ状のチコリからは感じられないが、その成長した葉には苦味があるというから、その成分なのだろう。

 焼酎は原材料が明確な乙種と決めていて、ここんところ亀入りのものを量り売りで買ってくるのだが、やはり素材の味を残したものが良い。

 ただこの種のアルコール度数の高いハードなもの(ウィスキーやブランデー、ウオッカ、テキーラなど)は、確かにチビリと飲む段には美味いのだが、そうだからといってグイッと飲むとたちまち酔ってしまう。
 
 だから、水やお湯で割ることになるのだが、好きなくせに弱い私は、酒2に対しお湯や水を8ぐらいにしてしまう。こうなると、どんなに美味い酒も、その辺の安酒も大して変わりなくなってしまう。

 この辺が私の泣き所なのだ。だから、どうしても日本酒やワインなど醸造酒がメインになってしまう。
 やはり、ハードで美味い酒は、舐めるようにして飲む他なさそうだ。
 まさに、ちこちこ飲むに越したことはあるまい。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« またしても食いものの話・・・・... | トップ | PCに潜むSFまがいのガラクタ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。