今年最初の「川柳もどき」ですが、すべて昨年の後半の作からの自選です。
かつて知人に見せたところ、「こんなものは川柳ではない」といわれました。
もちろん俳句でもありません。
「川柳もどき」と自称する所以です。
*ガラス
透明であってガラスの深い罪
ひび割れも自己責任のガラス拭く
*減る
流ちょうに笑い私が減ってゆく
減るものをひたすらに打つキーボ-ド
*米
米洗う手になっている月曜日
憎しみを少し交えて米を研ぐ
*撮す
斜めから撮せば遠くなるあなた
モノクロの写真に過去の色がある
*雲
昭和には昭和の掟 いわし雲
うろこ雲剥ぎ天空の底を見る
*掘る
掘り出した嘘のかけらを磨いてる
あの辺り掘って革命埋めたはず
*北
北方(きたがた)は正直な町北にある
さぐらならおらほがええといったひと
*象
偉大なる尻ひっさげて象歩む
哀しみをどすんと沈め象座る
*広場
広場に背向けて広場へ流される
正論を広場に埋めて生き延びる
広場へと追い立てられる鬼ごっこ
広場から逃げ出してきたひとといる
*雑詠
完熟のトマトの歴史重すぎる
甘言に騙されたふり梨を剥く
指先にさざめく粒子 塩つまむ
夕立を連れてあなたに逢いにゆく
すすき刈る 無念無想の地が開く
チマチマとした悪まとめ持ち歩く
越えて行くひとみな肩を尖らせて
そのむかし光る出口をもっていた
かつて知人に見せたところ、「こんなものは川柳ではない」といわれました。
もちろん俳句でもありません。
「川柳もどき」と自称する所以です。
*ガラス
透明であってガラスの深い罪
ひび割れも自己責任のガラス拭く
*減る
流ちょうに笑い私が減ってゆく
減るものをひたすらに打つキーボ-ド
*米
米洗う手になっている月曜日
憎しみを少し交えて米を研ぐ
*撮す
斜めから撮せば遠くなるあなた
モノクロの写真に過去の色がある
*雲
昭和には昭和の掟 いわし雲
うろこ雲剥ぎ天空の底を見る
*掘る
掘り出した嘘のかけらを磨いてる
あの辺り掘って革命埋めたはず
*北
北方(きたがた)は正直な町北にある
さぐらならおらほがええといったひと
*象
偉大なる尻ひっさげて象歩む
哀しみをどすんと沈め象座る
*広場
広場に背向けて広場へ流される
正論を広場に埋めて生き延びる
広場へと追い立てられる鬼ごっこ
広場から逃げ出してきたひとといる
*雑詠
完熟のトマトの歴史重すぎる
甘言に騙されたふり梨を剥く
指先にさざめく粒子 塩つまむ
夕立を連れてあなたに逢いにゆく
すすき刈る 無念無想の地が開く
チマチマとした悪まとめ持ち歩く
越えて行くひとみな肩を尖らせて
そのむかし光る出口をもっていた
網入りのガラス住まいの侘しけれ
ガラスとはエゲレスかはたオランダか
減るは金減らぬは脂肪去年今年
減らぬなら減るまで待とう減らず口
>>減らぬなら減るまで待とう減らず口
家康でヨカッタですね。
信長なら
>>減らぬなら殺してしまえ減らず口
になっていましたね。