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【気まぐれ絵日記】師走の雪のサンディ

2012-12-10 03:59:40 | よしなしごと
 12月9日は漱石忌でしたが、同時に、30年間今池のとあるビルの地下で、私とともに営業をしていたスナックのマスターの一周忌でもありました。
 やんちゃで鼻息が荒い人でしたが、裏表はなく、その分どこか可愛いところのある人でした。私のことも、ほとんど義理の兄貴のように扱ってくれました。

 
    取り壊し中の大名古屋ビルヂング         名古屋駅構内の賑わい
 
 毎年今池祭りでは、本部の受付に詰めていました。それが20年以上でしたから大したものです。
 なくなるほぼ2ヶ月前の、昨年もちゃんとそこにいました。
 ただし、もう癌に蝕まれていてすっかり痩せ、本人も弱気なことをいっていましたので、兄貴風を吹かせて、「あんたにはそんな言葉は似合わないな。まだまだいくらでも養生の仕方があるはずだから、くだらんことは言うな」と言い聞かせたのでした。

 
      ここだけ閑散やがて撤去か         そういえばX'mas 関係ないけど

 近親者によると、抗癌剤を服用し始めてからドンと容態が変わったようなのです。
 むろん医学には暗いので一方的なことはいえませんが、私の近辺では、抗癌剤がかえって悪く作用をした例、抗癌剤をやめて、あるいはそれを拒否してかえって良くなった例が散見できるのです。

 この辺りは専門家の間でも諸説あるようで、新聞広告では「抗癌剤は毒薬だ」といった主旨の書物の広告をしばしば見かけます。
 やはりちゃんとした検証が行われるべきだと思います。

    
     岐阜ヘ着いたら雪が降っていた      雪中のイルミネーション@岐阜駅

 閑話休題です。ちょっとまとまった雪が振りました。
 これまで風花程度で、地表が白くなるような降りはなかったのですが、今回は少しまとまって降りました。

 午後4時に岐阜の自宅を出て名古屋での集まりに参加したのですが、でがけに急に横なぐりの雪が降り出し、田圃のハズレでバスを待っていた私のコートは瞬く間に白くなりました。
 JR東海道線に乗ったのですが、一宮のあたりまではちらついていた雪も、名古屋ではその気配はありませんでした。

    
        雪のイルミ その2           雪に耐えるナンテン   

 それからの集まりは9時少し前に終わったのですが、やはり名古屋駅周辺では雪は見当たりません。
 この分では止んでくれたのかなと思って岐阜へ着いたら一面の銀世界です。
 とはいえ三センチほどでしょうか。朝日に溶けるぐらいです。
 しかし、バスは数分の遅れでした。

 ちらつく程度でしたから、これでおしまいかなと思い、帰宅後、コーヒー等をのみ、風呂へ入り、部屋にこもってメールの点検などをし、今日撮ってきた写真を携帯からパソに取り込んだりしました。
 で、どんな具合かなとカーテンの間から外を眺めて驚きました。
 あれからまた降ったのでしょう。さっきの2倍位以上に積雪が増えていました。
 そしてまだまだ降りつのっています。

 
        自宅の窓から・1            窓から・2 田圃とバス通り

 子供の頃は雪が降ると心が踊ったものですが、いまはそれほどでもありません。
 しかし、全く嫌いなわけでもありません。
 それどころか、雪の時期に全く降らないとなんだか寂しくもあります。
 豪雪で被害が出ている地方の方には申し訳ない話ですね。

 亡くなった父の故郷、福井県の山あいは豪雪地帯でした。
 雪下ろしの雪に囲まれて二階からの出入りはふつうのことだったといいます。
 38豪雪(1968年)で福井市内でも2mを超えた積雪は、父の故郷では累積で3mを超え、集落全体が孤立し、その状態がかなり続いたため、自衛隊のヘリが生活必需品を運びました。

 例によって、話が散漫になりました。
 師走の雪のサンデーの気まぐれ雑感です。

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4 コメント

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Unknown (九条護。)
2012-12-10 22:36:33
「抗癌剤は毒薬だ」

がん細胞を殺すわけですから、
その意味では毒に違いないです。
専門家ではないので詳しくはわかりませんが。
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Unknown (六文錢)
2012-12-10 23:20:31
 そうでしょうね。
 もともとギリシャ語の「パルマコン」は「薬」と「毒薬」という両義性をもった言葉のようでした。
 
 抗癌剤ができたと聞いた時には希望の薬に思えたのですが、最近、私の周辺での見聞では、マイナス評価が多くなったように思います。
 もとより、そのへんの知識はありませんから、軽々しくいうべきではないのでしょうが。
返信する
Unknown (杳子)
2012-12-10 23:27:24
福井県といえばなにか懐かしい感じがします。
私が今住んでいる家は、もともと福井県の武生に建っていた古民家です。
家を建てることになったとき、夫が「古民家を移築したい」と言い出したのです。私は古民家についての知識が全く無かったけれど、何だか良さそうなので同意しました。
天井にある一番太い梁には、すこし削り取られたところに「昭和五年三月二十一日棟上」「請負者 山下周助」「大工 松村豊」と墨書きされています。武生が豪雪地帯かどうかわからないけれど、冬はかなりの雪の重みに耐えてきた梁だと思います。
この家の棟上げの日は、どんなお天気だったのかなとか、棟梁の松村さんは酒豪だったのかしらとか、梁を見上げながらいろんなことを思ってみたりします。
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Unknown (六文錢)
2012-12-11 00:25:56
 面白い家に住んでいらっしゃいますね。
 1930年生まれですからもう傘寿すぎですね。
 でも、日本の古い家は驚くほど長持ちすると思います。それは、地震や台風などの災害について、いまのように経済的効率に見合った計算値によってではなく、古人の言い伝えなどによる経験値によって対応しているからです。

 請負や棟梁の銘が入っているのもいいですね。
 それだけ彼らは誇りを持って仕事をした証です。

 武生も雪の多いところですが、私の父の出身地はさらに山奥の岐阜との県境近くで、大日ヶ岳の裏っ側に近いのでもっと雪深いようです。
 昔、村おこしで小さなスキー場を作ったのですが、途中の道路の除雪が思うに任せず、都会の客を呼べなかったという笑い話のようなホントの話があるようです。



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