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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

針穴をするりと抜けてきた駱駝

2008-06-04 03:15:26 | よしなしごと
 <川柳もどき>の第3弾です。
  「なんだかな~」と思っています。梅雨だそうです。to you 。 


 
         空洞を切ればいっそう深い闇

*「存在の仕方」改め、あるということ・3
 
 こんなにもつながれていた紐の数
 
 なにごとも告げぬ雫のしたたかさ

 皺を伸ばすと何かが希薄になる

*箱
  
 ちょうどいい箱を探しているタンマ
 
 自己主張 りんご箱やらみかん箱
 
 お別れの言葉が箱に満ちてくる

 大きめの箱でガサゴソ自尊心

 

*狭い
 
 針穴をするりと抜けてきた駱駝
 
 知ってます 真っ直ぐ行けば狭くなる

*串
 
 田楽の串は抜かれて自己主張
 
 魚一閃貫いている踊り串

 

*恋と別れの歌・1
 
 よく回る舌だから別れの予感
 
 もう行くと抑揚もなく低い声
 
 別れ歌やはり不埒な薄い闇

 

*雑詠
 
 失語症もたれ合ってるうす情
 
 注がれているとは知らぬ青い空
 
 騒ぐなとクロスワードの黒い枡
 







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2 コメント

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Unknown (只今)
2008-06-04 16:10:00
【在るということ】
  言ってみる「どっちもどっち」言われてる

 【箱】
  どの箱もあけたいばかりで薄ら寒
  お若いということですと箱笑う

 【狭い】
  ひと言を言ったばかりに狭くなる
  突き当たり角を曲がれば狭くなる
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Unknown (只今)
2008-06-04 16:37:03
今ブログ「世に倦む日々」で、コメント=自己主張を蜜柑箱を借りてしてみました。
返信する

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