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コキアってなあに? ひるがの高原コキアパーク

2011-10-03 04:24:40 | 花便り&花をめぐって
 前回の分水嶺公園の続きです。そこから車で数分もかからないところに「花の駅 ひるがの高原コキアパーク」があり、そこへも行ってきました。
 「コキア」って知ってる人は知っていますよね。知らない人は知らないでしょうが(当たり前だ)、読み続けていただければちゃんと種明かしをします。

       
               やや逆光気味だが大日岳

 まずこの場所なのですが、実はひるがの高原のスキー場なのです。
 そのスキーのオフシーズンに開いているのがこのコキアパークで、リフトやマイクロバスでスキー場の山頂付近へ運んでくれ、そこからの眺望を楽しみ、下りながら途中のお花畑などを楽しむことがきます。

       
             スキー場を取り巻くススキの海
 
 山頂の眺めは素晴らしく、すぐ西の大日岳からさらには加賀の白山を望むことができます。ここは奥美濃のどん詰り、飛騨や越中、加賀の山々も見渡せる絶景ポイントなのです。

       
             北西の眺望 左上方の高い山は白山

 ところでそのお花畑ですが、様々な花がまさに百花繚乱と咲き乱れる中、異様な形態の植物群があります。それが当の「コキア」なのです。
 広いスキー場ではありますが、そこに三万本のコキアがあるといったらまさに壮観ですね。

       

   

 これがまさに紅葉し始めたコキアです。
 一本一本はご覧になったことがあるでしょうが、これだけまとまるとかえって分かりにくいかも知れませんね。
 ここから下ったところにそれらを干したものがありました。

       

       

 もうお分かりですね。そうなのです、いわゆるホウキグサでそのラテン名が「コキア」なのです。
 若い人にはなぜホウキグサかわからないかも知れません。
 この一年生の草、実際に乾燥させてほうきとして使ったのです。
 私が田舎にいた頃も、屋敷内にニ、三本は植えられていて、それを乾燥させてほうきとして実際に使用したものでした。

       

 なおこのホウキグサの実は、秋田名物の「とんぶり」としても知られ、そのプチプチした食感から「和製キャビア」などと言われたりもします。

       

 しかし、この空間、コキアにこだわることなく、高原の風光と空気を満喫するにふさわしい場所です。
 スキー場を取り囲むススキが山肌をなでる風になびくさまも素敵で、下界での下世話な煩悩など吹き飛ばしてくれるロケーションです。

 爽快な秋の気配を体いっぱいに浴びてきました。
 しかし、あと一ヶ月半もすると、ここは雪に閉ざされ、その雪の上をスキーヤーやスノーボーダーが舞う季節になるのです。
 


その他の写真は下記に。 
 
  

  
コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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Unknown (Tです。)
2011-10-03 11:53:37
これまた懐かしい風景ですね。コアキもホウキ草のことも知りませんでした。高鷲で育てているのですね。
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