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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ものみな熟するときに・・・

2009-10-26 00:08:37 | 花便り&花をめぐって
 私のお気に入りの場所、県立図書館と美術館界隈へ出かけました。
 この前来たときから二週間余りですが、すっかり秋色が濃厚になっていました。
 まだ本格的な紅葉とはいえないのですが、樹木の種類によってはすっかり葉の色を染めていました。

 とりけ顕著なのはそれぞれの木の実で、オヤ、あの木にこんな実がといったものも含めて、あるいは色づき、あるいはたわわに垂れ下がり、「私はここよ」と招いているかのようです。

 その中から二、三を。
 まずは、私がいつも観察している南京ハゼの樹です。
 
 
              これは9月下旬の実です

 
           樹全体の現在の有様 気候に恵まれると
         全部の葉が暗紅色に紅葉するのですが今年はどうか


 
        これは現在の実 果皮が弾けて白い実が覗いている
             これから蝋が採れるらしい


 続いては「ナナメノキ」の実なのですが、どんな花だったのかを覚えていません。来年観察してみるつもりです。
 「ナナメノキ」という割には真っ直ぐな樹です。
 標示板が斜めにかけられていて、これを設置した人のユーモア感覚が偲ばれます。ちなみに他の樹のものはほぼ水平でした。

 
               ナナメノキ全体像

 
            この実 もっと赤くなりそう

 
           標示板のかけ方にユーモアが感じられる

 続いてはおなじみのハナミズキです。これの先月末に比べその実の色が一段と赤くなり、その葉もほどよく紅葉しています。

    
                一ヶ月前の実

 
                 現在の実

 
                樹木全体の紅葉

 やはり真っ赤で、しかしハナミズキのそれより3回りほど大きく、柔らかそうな実を見つけました。サンシュユ(野春桂) 別名ハルコガネバナ、アキサンゴとありましたが、これも花の時の記憶が飛んでいます。来年のお楽しみです。

 
           なんかおいしそうな感じですね

 まだまだ紅葉真っ盛りではありません。肝心のモミジがまだ色付いていません。
 やがてはほかの木々も色付いて晩秋を迎えるでしょう。
 春の花が、結実に先だつプロローグだとしたら、秋の植物の紅葉はひとまずその生命を閉ざし、新たな再生の春を待つエピローグへの招待を含意するかもれません。

 まあ、しかし、これは人間の勝手な言い分や区別立てで、植物は春夏秋冬、いずれの季節においてもおのれの生存を賭けて戦っているのでしょう。
 冬の間、身をこごめて地中に潜む虫たちも、地上の花や茎や葉まですべて枯らして球根や根っこ、種子で過ごす植物たちも決して休憩や準備をしているわけではないように思います。 




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