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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

金正恩・安倍・仏大統領選・アマガエルのラブコール

2017-05-03 01:33:10 | 社会評論
 ここ10日ほど、食料の調達以外に外出していないし、したがって人様とも会わず、またろくに喋ってもいない。あんまり喋っていないので、電話がかかってきてもうまく声が出ず、応答不能といったありさまだ。もっとも、かかってくる電話がろくでもない勧誘のものばかりだからそれで十分なのだが。

          

 したがって、世間の出来事ともほとんど絶縁状態だ。とはいえ、一般的なニュースは媒体を通じて入っては来る。
 ここんところは、朝鮮民主主義人民共和国の動静をめぐるものが圧倒的に多い。しかし、どう見ても騒ぎ過ぎだと思う。まるで一触即発のようにいいたてるがその割に騒いでいるのみで緊張感も何もない。
 確かに北の体制は不透明でおっかない点もあるが、トランプがいうように金正恩もバカではないから、決定的な一線を容易に越えることはないと思う。

          

 こないだなんかは、北の領土内でわずか50Km飛んだだけのミサイルのために、東京都内の地下鉄が止まったというニュースには大笑いした。過剰反応もいいとこだし、だいいち、地上では人がうごめいているのに、地下鉄だけ止めてどうするの。「頭隠して・・・・」ではなく、つま先だけ隠したようなものだ。
 安倍がしたり顔で語ったミサイルが飛んできた場合の心構えにも笑わされた。戦時中の防空の心得よりも惨めなもので、ほんとうにミサイルが飛んできたら全く役に立たない代物だ。
 あんたの仕事は、そんな与太話をするのではなく、どこからもミサイルが飛んでこないような国際関係を築き上げるよう努力することでしょう。

 しかし、彼のやっていることはその逆でしかない。アメリカの原子力空母に金魚のウンコのようについて回ったかと思うと、今度はアメリカ海軍を護衛するのだという。まるで、アメリカとの連合艦隊が出来上がったかのようなはしゃぎぶりだ。
 国会では、ろくすっぽ答弁もできない稲田防衛相が、この件をまるでわが手柄のようにドヤ顔で記者会見していたのが印象的だった。

          

 ようするに、今回の騒ぎに乗じて、先の安保法案を実践し、わが国を攻撃的な軍事にでも動員できることをアピールしているということなのだ。その意味では、安倍と金正恩は、まるで呼吸を合わせて連動しているかのようにも見える。
 「憲法9条をかざして世界平和のリーダーシップをとれ」というのが柄谷行人の主張だが(『憲法の無意識』岩波新書など)、憲法はともかく、ここまで実際に軍事に関わってしまっている現実のなかで、それに説得力があるのかどうかが危ぶまれる。

 ついでながら時事ネタをもうひとつ。
 日本のメディアは、フランスの大統領選挙などを報じる傍ら、ヨーロッパに極右政党の政権ができるかどうかを論じている。
 しかし、この国ではすでに、戦前回帰で歴史修正主義の極右政権がとっくに出来上がったいることを報じようとはしない。それに気づいていないとすれば無知といわざるをえないし、気づいていても報じないとしたら、もはや報道も含めた大政翼賛会的組織網がほぼ完成しているというべきだろう。

          

 とまあ、ご隠居の政治談義のようなものになってしまったが、実際にそうだから止む得ないだろう。
 私自身は老い先短いからあとのことは知ったことではないが、これから生き延びる人たちには無視できないのではという警告のような気持ちが何処かにある。しかし、それ自身、余計なおせっかいそのものなのだろうなとも思う。

 最後のカエルの写真、アマガエルとアオガエル、どっちもよく似ているがこれはどちらかわかりますか。
 このように目の周辺に濃いラインがあるのはアマガエル。
 わが家には両方いるが、アオガエルはもっと艷やかでメタリックな感じがする。
 「青蛙お前もペンキ塗りたてか」は芥川龍之介の句。

          

 なお、アマガエルは、夜にそれがいそうな場所で、やや高音で、「ケケケケケケ」と呼びかけるとそれに応じて鳴き返してくる。私もアマガエルとのラブコールを2、3度経験している。
 ただし、人通りがある箇所ではやめておいたほうがいいと思う。不審者として通報され、「共謀罪」の疑いで逮捕される可能性もある。

 その他の写真は、満開になったわが家のツツジ。最初の白いツツジの全景、上方のテラスの奥が私が棲息している箇所。





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