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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

大・小、二つのリベンジ 名護とクワイ

2014-01-20 00:11:24 | よしなしごと
 まずは、大きい方のリベンジから。

 名護市長戦は基地誘致反対派の稲嶺氏が勝利した。
 名護市民は自分たちの故郷、自分たちの安全、そして何よりも自らの誇りを守った。
 
 選挙の終盤戦、名護入りをした自民党の石破幹事長は、500億円の振興基金をちらつかせ、基地容認派への投票を迫った。
 金さえ積めば、名護市民はパブロフの犬よろしく「お手」でも「お座り」でも「チンチン」でもなんでもすると言わんばかりの仕打ちであった。人の誇りだろうが人格だろうが、金で頬を撫でればなんでも買い取れるという彼らの哲学を示して余りあるものであった。こうした方法は過去、原発の設置などでも繰り返し用いられた方法でもある。

 

 名護市民は、そうした人を人とも思わぬ仕打ちに、まさに人として敢然と応えた。それは、自分たちの人格を犬なみに扱おうとする者たちへのリベンジであったといえよう。

 もちろん、基地の問題はこれで片付いたわけではない。
 日本政府は名護市民の選択を尊重し、辺野古への移転を断念すべきである。
 そして、懸案の普天間については、アメリカに単純に撤去するよう交渉すべきであろう。その機能のグアム移転はかつて俎上に乗ったところであり、決して不可能ではないはずだ。

           

 もし、これ以上辺野古にこだわるようなら、それはもはや米軍の問題ではなく日本の現政権の問題である。政権の責任において東京湾にでもどこにでも移すが良い。維新の石原氏はかつて東京で引き受けるといってはいなかったろうか。

 
 ついで、小さい方のリベンジについてである。
 これはつまらないから、ここで読むのをやめて頂いてもけっこう。

 昨年末、おせちを作った折、スーパーでクワイを探したら、5個で498円、つまり1個100円だったため、イソップの狐よろしく、「あんなに高くったって、どうせさほどうまくはないだろう」と心中密かに悪態をついて諦めたのだった。

 
         まずは下ごしらえ              煮えた!

 ところが2、3日前、農協の野菜売り場を覗いたら、形は不揃いでスーパーで売っていたものほどまんまるではない(クワイの中の別種かな)が、な、なんと、1パック12個入り100円なりで売られているではないか。
 早速ゲット。おせちに欠けていて寂しい思いをしたが、これでリベンジを果たすことができた。

 ほくほくとしてほろ苦く、熟年の恋の味(?)がした。


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3 コメント

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Unknown (さんこ)
2014-01-20 10:37:55
お早うございます。
名護市の市民の皆さんは、立派ですね。
何とか、基地をなくしたいです。

もういらないんだと言うアメリカ人もいます。
青い海、サンゴ礁、優しい島人、と言って観光に訪れる本土の人たちの数を思えば、何とかなりそうに思えますが、秘密の約束がアベにあるのでしょうね。
安保も地位協定も。
でも、光を見せて下さった名護市民に感謝!
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Unknown (六文錢)
2014-01-21 00:08:26
>さんこさん
 しかも、誘致派との票差は前回よりも開いているのですから立派ですね。
 容認派の県知事が張り付いたり、自民党の大物がやってきて露骨な利益誘導をしたりしたにも関わらずですから、私の人間という生き物への信頼度はかなり上がりました。
 名護市民にエールを送るとともに、今後予想される住民無視の理不尽な横車に対しても、ちゃんとケアーしてゆきたいと思っています。
返信する
Unknown (只今)
2014-01-21 09:21:51
 沖縄の勝利は、「基地許すまじ」というシングルイッシューの凱歌。
 そこで、戦後最大、天下分け目と思われる都知事選も「原発許すまじ」のワンイッシューで!
 と切に思うのです。

 「都民の命と暮らしを守る」ことが争点と云われる宇都宮さん、そしてその支持者の方も、このこと一考いただけないでしょうか。
 そして統一できないとしても、細川支持をうちだした鎌田さんたちを批判しないでほしい。

 今日の新聞に、毎号広告を載せることのない週刊誌『FLASH』がこんな広告を載せています。
 「こんな〈バカ殿〉都知事でいいのか」
 相手は、「沖縄」に懲りることなく、一本化しての金権選挙を挑んできているのです。
 
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