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師走・遺言 【付】防衛的先制攻撃の不可能性について

2022-12-24 02:17:26 | よしなしごと
 師走とはいえ、この歳になるとさしてあたふたすることはあるまいとお思いになるであろう。私もそう思っているのだが、ついこれまでの習慣でいろいろそれらしい準備をしてしまう。
 未払金などはないか確認し、必要なものは支払う。ついでに、正月の間、銀行へ行かなくともいいよう、ある程度の現金をおろしてくる。
 セルフのガソリンスタントで一応満タンにしてくる(154円/リッター)。
 日常の食品の買い出しの折に、暮が近づくと高くなるもので保存が効くものをゲットする。数の子、田作りなど。
 正月に飲む酒を確認する。ワイン&日本酒。

 他にもなにか、正月を意識してしたことがあるかもしれない。
 今年は特に、上記の他に、子どもたちに遺言状のようなものを書き残したので、まあ、正月まではなんとか生き延びるとして、その後、なんかあっても安心して逝くことが出来る。 子どもたちが余計な延命治療を拒否し安楽死をとの遺言を守ってくれればのはなしだが。
      

 なお、いろいろ遺品を整理していたら(これは冗談)、ほぼ40年前、プロの写真家が私をモデルにした写真を幾枚か撮ったうちの一枚が出てきたのでここに載せておく。かつて、お前が居酒屋だったなんてのは嘘だろうといわれたこともあったが、これが証拠だ。
 なお、これはデジカメ以前の銀塩写真をスキャンしたもの。

 他に、この間、あるSNSに載せた記事を転載しておこう。

        
【防衛的先制攻撃の不可能性について】
日本の防衛費を約二倍にするということで、その必要額をどう調達するかで自民党内でもいろいろ割れていて、野党はその蚊帳の外でウロウロしているのみです。
問題の核心はなぜそれだけの増額が必要かということなのですが、それは十分論議されないまま、その目的それ自体はもはや前提にされたかのように議論は進んでいます。
その目的というのは、相手国が攻撃してくる前にそれを受け、迎撃のみではなく、先制攻撃を行える能力を導入するとだといわれています。
財源の確保以前に、この目的が果たして正当であるかどうか、下手をすると防衛ではなく先制奇襲攻撃になるのではという問題があるのですが、それはすっ飛ばされたままなのです。
敵の攻撃に先んじて相手を攻撃し、それを阻止するというのはなんかかっこよさそうに思えますが、以下のような問題をはらんでいます。
〈その一〉敵とされる国の、どのような動きをもって「攻撃される」と判断するのでしょうか。北朝鮮が繰り返しているミサイル発射などの演習と、実際の攻撃をどう見分けるのでしょうか。
 攻撃の客観的指標をどう定めるのかが問題なのです。
〈その二〉その国に攻撃されると判断した場合、こちらからはどこを攻撃の的とするのでしょうか。その基地?軍事的中枢?あるいはインフラ施設のようなもの全般?
 これらの場合、相手国の一般市民を対象に巻き込む危険性をどう除外しうるのでしょうか。
〈その三〉これら相手からの攻撃の判断は自衛隊、ないしは政府の誰がどのようにし、どのように攻撃命令を出すのでしょうか。しかも、現今の軍事の進行は秒単位ですから一刻の余裕もとれないまま判断しなければなりません。だとすると、判断ミスなどで、真珠湾なみの布告なき奇襲攻撃になる可能性はどう防げるのでしょうか。
それらを明確にしろというのではありません。なぜなら、この一から三にかけての問題については、明確な基準づくりはもともと不可能なのであって、こちら側が侵略的先制奇襲攻撃になる可能性は避けられないのです。
真珠湾もまた、敵の攻撃に先制しての奇襲でした。しかし、その結果がどのような悲惨を生み出したかは歴史をひもどけば明らかです。その悲惨の経験から出発したはずが、今やぐるりと舞台が一周りし、「戦前」へと至った感があります。
「歴史は繰り返す、一度は悲劇として、二度めは喜劇として」です。この笑えない喜劇役者の跳梁にどう応えるのかがいま問われています。

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