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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

春・桜・祭・子供みこし・そして花々

2024-04-06 16:59:07 | 花便り&花をめぐって
 二月には、今年の花の開花は早いといわれた。それが三月の寒さで結局は例年より遅い開花となった。未来予測の難しさを感じさせる。
      

 この地区は今が桜の満開だ。
 昨日、花曇りのなか、すぐ近くの「マイお花見ロード」へ出かけた。わざわざ「マイ」とつけるのは、川沿いにそこそこの桜の並木をもちながら、決して知られた名所でもなく、また各種情報に載ることもなく、近隣の人や買い物帰りにたまたま通りかかった人たちが眺めるのみだからだ。
          

 この地に住み着いて、もう数十年にわたってここでの花を楽しんでいるが、幾分の変化が見られる。要するに無名の地域だから、観光地並みのメンテナンスはされないまま樹々の老齢化は進み、寿命の尽きた樹もあってもその補充はなく、歯抜け状態の箇所がかなりある。
          
      

 また、ソメイヨシノの寿命や樹の最盛期も短いため、残った樹の花の付きも次第に衰えてくる。毎年、ほとんど同じ場所で写真に収めるが、素人目にもかつてよりボリューム感が衰えてきたことがわかる。盛り上がるように花をつけるのが最盛期のソメイヨシノだが、それが感じられないのだ。
 しかしそんななか、懸命に花をつける樹々への愛おしさもある。
          

 今年の満開のこの時期は、ちょうど春の岐阜祭りと重なった。かつては5日と定められていたが、今はそれに近い土日に設定されるため、今年は6日が宵祭、7日が本祭となる。
      

 それに合わせて、この地区では例年、子供みこしが出る。今年も午前中にそれがやってきたが、桜のボリューム同様、少子化でかつてより参加者が減りいささかさみしい一行である。
 この辺りは、旧来の住民を凌駕するような市街化が進み、居住者の戸数はぐんと増したのだが、それらも少子化であったり、町内会や子ども会への不参加があったりして事情は複雑なようだ。
          

 みこしの一行に些少の心付けをする。返礼で小さなポリカップに注がれた酒とスルメをもらった。今日は車に乗る予定はないので縁起物とばかりに朝から口にする。と言ってもほんの一滴だから、もうほとんど醒めてしまった。
          

 子供の頃や若い折は、祭りというと友人たちと計らって街の中心部へ繰り出したものだがもうその元気はない。

 末尾に、桜を撮した昨日、別のところで撮した花も添えておこう。チューリップとオキザリスである。
          
         
         
         
         

 

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