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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

私たちの目線とタレスの教訓

2020-10-31 01:52:30 | 写真とおしゃべり

            
 直立歩行する私たちの目は、顔の平面に並んで付いていているから、だいたいにおいてその視線は前面に対し水平に向けられます。もちろん左右を見たり、振り返って後ろを見ることもあります。
 上下方向では空をはじめ高いものを見上げるということ、そして足下に視線を落とすこともできます。

            
 ただし、俯いてばかりいないで前を見ろといわれたり、何かを見下ろすのはともかく見下すというのはよくないといわれたりすることもあります。
 ですから、足もとに気をつけなければならないような危険な場所とか、あるいは何か落としたものを捜す場合を除いて、あまり継続して足もとを見続けることはないのではないでしょうか。視線を落とすという表現も、概してあまり良くない場合に使われるようです。

            
 あ、でも、野の花を愛でたりする場合、あるいは植物学者が野山の植物の生態を探索する場合など、ひたすら視線を下げることもありますね。

            
 え、私ですか? まあ、あまり胸を張るような生き様をしてこなかったこともあって、視線を落とすことが比較的多いように思います。決して対象を見下しているわけではありませんよ。
 でも下を見ていると、ちょっと違った感じのもの、あるいはアングルの違いによる面白さのようなものに出会うこともあるようです。

            
 上を向く人の代表は、坂本九さんですね。「上を向いて歩こう」、「見上げてごらん夜の星を」などが思い出されます。
 元祖「上を向いて」は、星空の観察に夢中になって溝に落っこちたという最古の哲学者・タレスでしょうか。

            
 おっと、最初の出足と違って、やはり足元を見ることが大事だということになってしまいそうですね。
 写真はすべて、上から垂直に見下ろしたものです。

 

 

コメント
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