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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

早春断想 私的「桜を観る会」

2020-03-04 13:49:36 | 花便り&花をめぐって

           

 空はどんより曇って陰気臭いことこの上ない。その上、昨日までの暖かさはどこへやら、シンシンと冷えてきた。雪になるかもしれない。

         

 TVはどこもかしこもコロナウィルスで、冷静に行動しましょうなどと殊勝なことを呼びかけながらも、その繰り返し自体が一種の煽りになっていることには気づかない。この国の首相の科学的根拠を示さない「英断」がそうであるように。

         

 それでもって、マスクが消え、消えたマスクがネットで10倍の価格で売られる。ほとんど関係のないトイレットペーパーやティッシュまで買い占めだとか。笑ってしまうのは花崗岩が効く(どうやって?)とかで、その入手のため血眼になっている人たちもいるんだとか。

         

 誰かが、首相がだめだからこの国はだめだという反面、この国のダメさの結果があの首相だともいえると書いていたが、まあ、そうだろう。
 しかしこれは、シニカルに笑って済ませる問題でもない。

         

 というようなわけ(どんなわけ?)で、わが家では、例年より約10日早く、桜桃がなる桜が開花したので、この際「桜を観る会」を行うこととした。
 会を私物化するあのデタラメさを反面教師としながら、参加者を厳選した結果、私の意に沿うのはつまるところ私しかいないという誠にナルシスティックな人選となった。

         

 ということで、私は一人、花を愛でながら盃を傾けることとなった次第。
 
  白玉の歯にしみとほる早春の酒はしづかに飲むべかりけり  老山朴水

 

 

 

コメント (2)
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