六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

私の周りから消えてゆくものたちへの惜別の唄

2019-07-04 14:19:36 | 想い出を掘り起こす
 ここ何年もウオッチングしてきた田が今年は耕されない。すわ、耕作放棄かと思いきやオーナーが急死していたという悲劇は少し前に述べた。

        

 その少しあとに気づいたのだが、その他にもう一箇所、私が愛してやまない田が代掻きも済み、田植えをするばかりになっているにもかかわらず、結局稲の姿を見ることなく放置されている。いくら遅場米の産地といっても、もう今年の稲作には間に合わない。

        

 こちらの方は、荒れ放題ではなく整備されているし、水も引かれているのでどうしてこうなったのかはさっぱりわからない。
 この田についての私の執着は、その収穫時、毎年、稲架掛けをして天日干しにするため、私が少年時代を過ごしてきた田園風景を彷彿とさせるからだ。
 ちなみにこの下の2枚の写真は、昨年の10月12日に撮った同じ場所のものである。

        
        

 他にももう一箇所、稲架掛けをする田があったが、ここはもう何年か前埋め立てられ、ドラッグストアの敷地になっている。
 あの美しい稲架掛けがもう身近では見られないのかと思うとつくづく寂しい。

 この寂寞感は、私自身が大きなうねりの中に飲み込まれつつある・・・・あるいは既に飲み込まれてしまったという実感に通じるものがある。
コメント (2)
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