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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

百均ショップの心理学?

2018-10-13 01:19:33 | 日記
 先月末、私んちから数分のところに百均ショップがオープンした。
 当面、別に要るものはないが、郵便を出しに行くついでにどんなものがあるのか覗いてみることにした。必要なものができた折に備えての偵察というか、たんなるひやかしのようなものだ。
 百均とはいえ、何年か前までは中型のスーパーで、その後しばらくはドラアグストアーだったところだから売り場面積はかなり広い。この変遷には、この商域を舞台としたスーパー、ドラッグストアーの熾烈な闘いがあるのだが、それを書くと長くなるので省略する。

          

 百円でよくもこれだけというくらいの品揃えだ。とくに目的はないから、どこにどんなものがあるかを把握しておくべく、ひと通り見て歩くことに。
 最初はふ~ん、なるほどといった感じ。普段からあまり関心のない分野のものや、アイディア商品などは一体何のためにどう使うのかもよくわからない。そんなものをいちいち手にとって見ていては時間がかかってしょうがない。

          

 ほどほどにスルーして見てゆくうちに、ん?これは要るなぁというものに出くわす。あ、これも要る、それから、これも寒くなったら必要になるかも・・・・といった具合で、気がつくといつの間にか店内の随所に置かれているかごを抱え込んで、何品かをその中に。こちらからの主体的需要というより、商品を並べられた結果、受け身の需要が喚起されるということなのだろう。
 
 おまけに、あ、あれが必要なんだったと思い出すものもあって、「〇〇はどこにありますか」とこちらから店員さんに尋ねる始末。そして、それがないと残念がっている自分がいたりする。オイオイ、ひやかしだけだったのじゃやないかい。

          
 
 さらに歩を進めるうちに、自分の中の異常な購買意欲にはっと気付く。ちょっと見に来ただけのつもりなのに、「もっと買うものはないのか。もっと買わなければ」と目を皿のようにして探している自分がいるのだ。おそらくこれには、「だって百円だろ。買い物に失敗してもそのリスクは極小だし、うまくゆけばものすごく得じゃん」という意識が強迫観念のように作動して購買意欲を刺激しているのだと思う。

          

 それに気づいた段階でもう買うのはよして、どうでもいいものは棚へ返し、レジへ。
 残ったものは以下の六点。
 ・トイレ掃除用柄付きブラシ
 ・風呂の壁面掃除用柄付きブラシ
 ・食器用洗剤
 ・食器洗い用スポンジ6個セット
 ・冬季用スリッパ
 嗚呼!主夫魂全開の選択ではないか!

 え?ひとつ足りない?ん~、それはお遊び。
 最近、友人がかっこいいデジタル腕時計をしているのを見て、「それいいね」と言ったら、「これ百均で」ということ。その時は、百円なら安いなぁと思ったが、よく考えたらスマホをもってれば時計は不要だとも思った。
 しかし、今一度考えたら、いちいちスマホを取り出して時間を見るのも面倒だから、腕時計もありかなとつい買ってしまった次第。

          

 恐るべし、百均の魅力!ついつい買ってしまう裏には、失敗してもリスクは少ないという安心感、うまくゆけば、百均を利用しないで数百円で買っている連中の鼻をあかせるかもという快感への誘い・・・・などなどがある。
 かつて、テレビ通販の黎明期、ついついダイアルをして買ってしまい、家中がガラクタで埋まるという通販依存症が問題になったことがある(今も、ネット通販も加わってそれがあるかもしれない)。
 百均ショップがこれだけの規模で展開し、ウィークデイでもそこそこの顧客がかごを抱え、多い人は何十点も買うのをみると、そのうちに「百均依存症」が問題になりはしまいかと、私の中の妄想癖や要らざる杞憂症が全開するのであった。

写真 上の三つは今年7月、前身のドラッグストアが閉店した折のも。下の二つは今回オープンした百均ストア
コメント
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