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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

台風21号 わが家の被害

2018-09-05 00:53:14 | 日記
 今回の台風では、私以上に大きな被害を被った方が数知れずいらしゃるから、ぎょうぎょうしく言いたくないが、心配してくれたひともいるので、事実を報告しておく。

 おそらく伊勢湾台風以来の風だったと思う。
 築50年以上の私の家は、大きく揺れて損傷が危ぶまれた。
 後でわかったが、岐阜市の最大風速は39.8mだったとのこと。
 
 そのまっ盛り、ガラガラバリバリッと大音響が。
 これはっと思って玄関の戸を恐る恐る開けてみると、強烈は風雨が顔面に吹き付ける。
 音の正体はと思ってみると、飛んできたトタンが、うちのガレージの愛車のすぐ後ろで、どっかにひっかかったままバタバタ舞っている。その先端は私の車から何センチかという近さ。

         
    このトタンの左部分が風に舞っていた 右が絡まっていたので車が助かった

 トタンを除きたいのだが、風に荒れ狂うそれに近づく勇気は流石にない。猫を追うより皿を引けで、車を動かすことにした。動かすといっても、後ろはトタンに抑えられているから前に幾ばくか進めるのみ。庭木にくっつくほどに前進し、やっと2、3m進めたのみ。
 これで安心ではないが、トタンがひっかかったままでいてくれればなんとかなる。

 その時、車の運転席から前方の道路脇にある縦横何メートルかの病院の看板が支柱からふうわりと剥がれ、舞い上がるのが見えた。もし、あれがこちらへ飛んできたら南無三と思わず目を閉じた。幸いそれは、10mほど前方の道路に着地し、私の車とは反対方向へズルズル吹き飛ばされていった。

 まだ、いろいろ気になるところもあったが、これ以上屋外にいると危ないと思って家に閉じこもってじっと耐えていた。もいちど、バリバリっと音がしたが、もし車がやられていても、もう仕方がないと諦めてじっとしていた。

         

 風が小休止してから恐る恐る表を伺うと、2度めのバリバリっとの正体がわかった。
 ガレージの屋根が飛ばされて穴があいたのだった。
 拙宅のガレージは、亡きつれあいと私の車の2台が置け、自転車や小物が置けるけっこう大きなガレージである。 
 この損傷をみるに、部分的な補修では済まないだろう。全面的に張り替えたらどれぐらいになるだろう。見当もつかない。これで年金の何ヶ月分かがとぶ。

 人間は自然から生まれながら、いまや自然の運行そのものに影響力を及ぼす存在になっている。しかもそれは明らかに悪い方向にだ。温暖化によって赤道付近の海水温度はいつにもになく上昇し、今年は台風やハリケーンが量産されるといわれている。
 自然の反逆による罰が自然災害だといえないこともない。しかし、その罰を被るのが、自然破壊にもっとも罪がある連中ではなく、私たち庶民であることはやはり納得がゆかないところである。


コメント (2)
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