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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

プリンター騒動記とそれから考えること&教訓

2016-10-07 13:27:28 | よしなしごと
 昨日、CanonMG5530を使用していたら、「修理が必要なエラーが発生」というメッセージが。
 そして現実にプリントができなくなった。慌ててサポートセンターにTel。サポーターのいうようにあちこちチェックしたが回復せず。やはり修理に出せとの指示。周知のように、この種の機種は新品を購入するより修理代のほうが高い。新品が8,000円ほどなのに、修理代は11,000円。

            

 あいにく、通販で買ったものだから、ディラーの5年保証の対象外。そこでディラーにTel して類似製品の在庫を確認したら、類似機種のMG5570ならあるという。価格は、9,000円ほど。ただし、5530で使用していたインクは使えないという(涙)。
 これでも、修理に出すより新品に更新したほうがましだ。2、3日うちに取りに行くからということに。
 
 で、本日、念のためにあらためて電源を入れ、プリントを試みた。昨日はこの段階で「重要な故障・修理に出せ」とメッセージが出たのだが、今日は出ない。そればかりか何の問題もなくちゃんとプリントできるではないか。一度電源を切って、再度試み、何枚かをプリントしてみたが全く問題ない。
 昨日の、あの騒ぎは何だったのか。サポーターとともに小一時間、あれをしてみろ、これをしてみろ、といろいろ悪あがきをし、挙句の果てに「やっぱり駄目だ」と断定され、これからの出費の痛さと費やした時間とにぐったり疲れたあれはいったいなんだったのか。
 
 しかし、回復し、無駄な出費が防げたことは不幸中の幸いだった。それにしても、下取りに持って行く前に、今一度試行するという未練な執着が今回は功を奏したわけだ。まあ、終わりよければ全て良しだが、この間いろいろ考えた。
 どのメーカーもほぼ同じだと思うが、いわゆるプリンター商法についてである。

            

 まず、修理代のほうが新品を買うより高いという問題。これはどんどん新規に買い替えさせる手段だろうが、実際には、ちょっとした修理で再生するものが、廃棄処分にされているのではないかと思われる。当然メーカーの売上は伸びるわけだ。

 そのために、本体価格が押さえられている可能性が考えられる。もちろん、それによって売上は伸びるが、メーカーとしてはその薄利分をどこかで穴埋めしなければならない。それがインク代だ。私が使うような安い機種では、極端にいえば、2、3回のインクの買い替えで本体価格に迫ってしまう。数回買い換えれば、本体価格を完全に上回ってしまう。

            

 そうしたインク商法の抱える問題は、ほとんど性能は変わらず、少し型式が変っただけで、既存のインクが使えないということにある。
 ここには2つ問題があって、ひとつは、インクそのものがどれだけ違っているのかは全く謎なのであり、たとえ、内容が進化しているとしても、もちろん、既存の機種でも使えるようにすることはできるはずだ。
 
 もうひとつは、本体の型式が頻繁に変り、2、3年前のものがもう店頭から消えるということだ。今回の私のケースでも、3年前の購入だが、もう生産はしていませんし、在庫もありませんとのことだ。そしてすでに述べたようにその都度、インクそのものが変わるということだ。

 こうして、修理代の高さからして、かなり頻繁に機種の買い換えが迫られる一方、これまでのものが使えなくなり廃棄されるインクもかなりの数に達すると考えられる。

 これらのプリンター商法は、メーカーにとっては合理的かもしれないが、消費者にとっては不合理な点が多いといえる。
 今回は、幸いにしてそのトラップから免れることができたが、やはりその仕組みが続く以上、そうした仕組みのうちで消費し続けることが強要されているのには変わりない。

 教訓:悪あがきと言われようが何と言われようが、やはり粘ってみることですぞ。メーカーのサポーターが匙を投げたものを、今回はたった一晩休ませることで解決してしまったのですから。
 コンセントそのものを抜いてしばらく休ませるというのは、確か、PCでも有効だとかつていわれたように思う。
 曰く、「急いてはことを仕損じる」、さらには、「果報は寝て(寝かせて)待て」。








コメント (2)
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