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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

名残の紅葉とレクイエム

2009-12-05 01:30:44 | 写真とおしゃべり
  写真はいずれも近くの鎮守の森にて。

 今年は紅葉に恵まれた。
 10月末の奧美濃から飛騨へ抜ける「せせらぎ街道」、11月中頃の根尾川筋から揖斐川筋へと越える「馬坂峠」と、それぞれ見事な紅葉に出会うことが出来た。

 

 気がつけばもう師走、いつまでも紅葉でもあるまいと思ったが、近くの鎮守の森でその見納めをした。
 といっても、徒歩で5分かかるかどうかのこの場所、わざわざ行ったわけではない。
 ここは私が銀行や郵便局、歯科医、それにちょっと違う路線のバスに乗るときにいつも通りかかるいわば生活道路なのである。

 

 ようするに、いつもは横目でちらっと見て通り過ぎるのを、ちょっと境内に立ち寄ってみたというわけだ。
 神社の境内、鎮守の森という性格上、全ての樹木が紅葉するわけではない。
 むしろ主役は杉や檜、樫などの大振りの木である。

     

 しかし、それらを縫うようにしてきれいに紅葉している木もある。
 全体にやや鬱蒼としている中で、紅葉する樹木の辺りはパッと華やかである。
 そのコントラストが、全体的に紅葉する名所などとはまた異なった趣をもっている。
 鳥居や灯籠とのコラボもこうした場所ならではである。

 

 ここには結構モミジもあるのだが、気候のせいか今年は美しく紅葉しているものは少ない。
 そのぶん、イチョウが木漏れ日の中、陽気に映えていた。

     
 
 拝殿の前では、若い人がボールや棍棒を使ってジャグリングの練習をしていた。
 それがあまり巧くなく、三回も続くとボールが地上に転がる有様で、何だか正視するのも気の毒なほどであった。
 しかし、誰しも最初から巧い者はいまい。
 彼も修練を積み、やがてはりっぱな芸人となって私たちを楽しませてくれることだろう。
 「がんばれよ」と口の中で呟いて鎮守の森を後にした。

 

 12月5日は、母の100日の法要である。
 そして、わがモーツアルトの218回目の命日である。
 前夜、TVでは、安藤美姫が「レクイエム」に合わせてショートプログラムを舞っていた。


コメント
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