怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

日陰者

2015年04月14日 | 分けるの面倒になってきた
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義母が網で池の中を掃除していた。背後に椅子。
 
春本番を感じさせる日曜日の午後だ。日光浴は北国では大事な習慣らしい。

とはいえ、夫は日光に当たると赤く焼けてトラブルになりやすい肌、私は一般日本人女性同様に日光に積極的に当たろうとは思っていない。日陰者の私たち夫婦さぁ~
そいうわけで、二人は庭で、もう二人は家の中でテレビを観るというばらばら行動。マグノリアが開花し始めた。




家の造り方10

2015年04月13日 | 家屋
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4月12日朝七時の外気温。
暖かい朝だ。
本格的な春突入。

煙突ができたのが前回との大きな違い。

レンガとコンクリートだけでできるものなのだろうな。日本家屋が「紙と木でできている」と言われる理由がここでわかるなんて。木が必要なのは当たり前ではないか、と思っていた子供時代~


暖かいので周囲を散歩。いつも気になっていた、きれいに並んだ9本の木を近くで見ることにした。

500年位前はドイツ全体(欧州全体かもしれない)が森林だったのだそう。ヒトが建材(いや、石かレンガだった?)や暖房のために森林破壊を極限まで進めてしまったのだろう。森林保有率は30パーセント(日本は70パーセント)と読んだことがある。
 
あまりにも木がないと、殺風景だからこうしてところどころに木を植えているのでは、とも思っちゃう。

驚いたことに木のある辺りは湧き水が流れていた。数十メートルだけで、また地下に流れ込んでいる様子。
ほんの近所のことでも、全く知らないことだらけの引きこもり生活を自覚してしまうぞ。










2015年04月12日 | いろいろ
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車で20分ほど北の街に酢を買いに行った。ウチの街とはかなり趣が違っている。
 
もう何年もここの製品しか使わない義両親。家族でやっている酒造会社で、出てきた男性は杖をついたおじいさんだった。強い訛りのドイツ語を話していた。

酒を造っているところで酢ができるのね。ドイツに来てから初めて知った。
店内の様子。主に売られているのはワインで、酢は店の奥から出してきてもらうんだ。

足踏みミシンの台がテープルになっているぞ。白いテーブルクロスが斜めなんで、気になって仕方がなかった。店主の目を盗んでまっすぐにしようと思ったが、きっと義両親たちが「りすっ、何やっているの!」と制止するだろう。ビンがびっしり並んでいないところに少々淋しさを感じる。
この辺りはブドウ畑がないから、ブドウは別の土地で生産されたものを使っているのだろうな。
 
10リットル入りの酢。寿司酢を作るには味と色が強すぎて、私は好きじゃあないんだ、へへへ。
その辺のスーパーの酢ではダメなのかしら。プラスチック容器入り、ってところもあまり気に入らない。
ついでに言わせてもらえばパーム油入りの食用油は私の胃に重すぎて嫌なんだ。これははっきりと口頭で抗議したのだけれど(しかも、2,3度繰り返して)聞き入れられなかった~
寄生虫生活の私たち夫婦、食材にあれこれケチ付けるわけには行かないぞ。








夫唱婦随

2015年04月11日 | 
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ひと月ほど前の話。メールで「女性のための朝食会」の案内が来た。

この辺り在住外国人女性を誘っているようだが、どういった関係からの招きなのか、訝しく思った私。
夫に見せたら某政党が主催しているものだそう。政党と言えば選挙。欧州各国からの在住者はいろいろ選挙に参加する権利があるようだが、私は全く関係ない。
夫は「行かないでください」と言った。
りす「私は選挙に行く権利がありません。どうして行ってはいけませんか」と反論。
夫「家族を通じてその政党にいいイメージを与えたいというもくろみですから」
わざわざこうした集まりに夫の許可をもらうのも馬鹿らしい。黙って行けばいいものだろうから、私はすばやく反応した。
りす「そうですね、諦めましょう」

結局、交通費を使ってまで無料の朝食会参加も無駄かな、とも思って行かなかった私。
夫にとっては「自分の妻は自分の意見を大事に思ってくれるよい妻」と感じさせ、ラブラブ効果抜群ということになった。
こうした工作は良好な夫婦関係を継続するのには非常に大事だ。
いまだに夫は「ミュンヘンは危険地帯なので行くのは禁止」主義なのだが、それを論破して家庭内での彼の地位を低めるのは非常にばかばかしい行為だ。
「はい、あなたのおっしゃるとおりです」というふりをして、必要なときはちゃんとミュンヘンに行っている私。
大使館、領事館でできる国政選挙(もちろん、日本国の)とか、大事だもの。
夫が言わせれば「住んでいないのだから無駄」となるだろう。日本国にちから(主に経済力)があるから、滞在許可も他のアジア地域出身者より簡単に取得できるということを忘れてはならないと思っている私。











物資いろいろ

2015年04月10日 | いろいろ
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図書館のドイツ語学習書コーナーに、アラビア語の辞書があるのを発見した。新品!

難民のためのものだということは明らかだ。アラビア語母語の人たちはこの街にどれくらいいるのだろうか。シリア辺りだと女性が文盲の可能性もあるなぁ。
右のほうにはルーマニア語、クロアチア語の辞書(写真がたくさんあるドイツ語学習書。結構面白い)がすまなそうに並んでいる。

迫力のある文字。文法も難しいと聞いたことがある。
高価そうな書籍だ。市が一生懸命に在住外国人を支援しようという態度が図書館の新しい蔵書にも表現されている。

図書館の帰りに住宅街を歩いて見つけた面白いもの。
 
こうした捨て方に気を引かれてしまう私、どうしようもない~




家の造り方9

2015年04月09日 | 家屋
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午前七時外気温4度。

しばらく撮影をさぼっていた。
一つの物事を長く続けられない根性無しりす。

いつもお世話になっているマイエンフェルトさんのため、と力を振り絞って撮影に出かけた。










初めの頃は「小さい家だなぁ」と思っていたが、今日は「立派な家」と感じた。
たぶん、ウチも更地にしたら敷地面積はそんなに大きく感じないだろう。






ゲエズ文字

2015年04月09日 | ドイツ生活の外国
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現在難民申請中のアフリカ人青年と一緒にカフェでドイツ語の勉強。
 
携帯電話でメッセージを交換してドイツ語のトレーニング。
ふと思いついて「あなたの言葉で『私はりすです』はどう書きますか」と尋ねたら、入力してくれた。

うっほー。凄すぎる!ピラミッドの内部から発見された文字、とかそういうイメージ。
もっとも、このゲエズ文字は表音文字らしい。

私が農村地帯に住んでいることを知った彼は、私に言った。
「農家か工場で働きたいんだ」と。
一瞬、私の脳裏に「タラのテーマ」が流れた。自ら奴隷になりたい人もいるのか・・・と思ってすぐに打ち消した。古い時代の勤務の仕方と現在じゃあ、奴隷労働の感覚の差がある。
正気に戻って、ウチの周辺の農業事情を考えてみると、ほとんどトラクターでの作業なので、彼が入り込める余地がないように思えた。そういえば、アスパラガスの収穫時期にはたくさんの東欧からの労働者が使われると新聞にあった記憶がある。一年に一度の稼ぎ時じゃあ、ここで生活していけないではないか、などと思いを巡らしていたら、隣国在住のネット仲間日本人から興味深いメールをもらった。



        


ちょうど10年前に、ベルギー人に混じって、農協労働したことがあります。

ベルギー名物チコリのつみとり、洗い、包装を1年間。
毎朝7時から数時間、闇仕事として(雇い主の税金対策)、時給5ユーロ程度でした。

ベルギー人に混じってと書きましたが、働き手はみなお年寄り。
もっと大規模な作業場では、東欧・アジア移民が働いていました。

いまどきの農業は、日本と同じ。労働者の確保と後継者問題が深刻です。
予測のつかない欧州の天候に加え、スペインやアフリカから低価格の農産物が押し寄せてきます。
一昔前までは普通だった、(違法)移民の闇仕事への目も厳しくなり、
「暑い国からの輸入品に押されて、野菜・果物の売値は上がらないのに、労働者への賃金は上がり、利益が減る一方」「天候に左右され、きつい労働。労働者の確保が一番のストレス。こんな思いは子供にさせたくない」
と、雇い主は、3人のお嬢さんを大学に入れていました。

数年後、日本の電気大手メーカー研究員夫妻と、ベルギー人に混じって、日帰りバス旅行に参加しました。
と、ベルギー人高齢夫人が、研究員のご主人に「仕事あげるわ」と言い寄ってくるのです。
チコリの出荷の仕事でした。
ご主人が「仕事してますので」と、きっぱり断ったのですが、あきらめずに電話番号を渡していました。
働き盛りのベルギー人は、車で周辺諸国に出かけます。
格安のバスツアーの利用者は、連れ合いに先立たれたお年寄り女性、車での遠出をあきらめた高齢者がメイン。
その中で、若く見えるアジア人は、車を持ってない貧乏アジア移民とみなされたようです。
アジア人と見ただけで「仕事あげる~」と寄ってくるのですから、いかに労働力確保が大変かわかります。

ちなみに、ベルギーでのマッシュルームの出荷作業は出稼ぎポーランド人が多いそうです。

この農協仕事の1年間、毎日チコリが無料でいっぱいいただけました!おいしかったなあ。




        

S君、ここで仕事がなかったらベルギーに引っ越しちゃうかもしれないなぁ。
滞在許可が出たら、EU地域は自由に移動できると聞いたことがあるし。
では、ドイツ語を一生懸命学ぶのも無駄かしら。うーむ。
彼の出身国、エリトリアにはクラールと呼ばれる弦楽器があるそうだ。持ってきて弾いて聴かせて、と約束したのに連絡無しのドタキャンをされてちょいとむくれている私。

アフリカ音楽と言えば太鼓ぐらいしか知らなかった私だ。考えてみればエチオピア周辺は人類発祥の土地だもの、古代からいろいろな物資があったのは容易に想像できる。






自動車

2015年04月08日 | 物品
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車に興味が無い私でも、ときどき目を引くものがある。
 
スーパーの駐車場に停めてあったトラバント。人通りがかなりあったので、きちんとカメラを向けることに躊躇した。何気に通り過ぎるふりをした盗撮。
ちゃんと撮った記事もあるぞ。2008年7月記事だ!ずいぶん昔のことになるなあ~

信号で並んで停まっていた三台の車。見事だったので撮影しようと思ってカメラを用意する間に信号が変わってしまった。仕方がないので一台ずつ撮った。

一台目は「二人のために」。

二台目は「三人のために」。
そして四人乗り・・・
こうして走行して宣伝しているのだろうか。人件費を極端に削減したがる傾向を観察できるこちらの生活では珍しいことかもしれない。
「二人のために」が欲しいなぁ。今ではすっかりバスの生活に慣れてしまったし、もともと車の運転が好きでない私なのでどうでもいいのだが、あれば便利かな、ド田舎生活。
街中住まいならともかく、郊外で生活する人たちは自動車を所有していることが前提になっていると感じるドイツ。当たり前だろう、この国だって、自動車をバンバン製造して繁栄しているのだもの。








イチコロジュース

2015年04月07日 | 家族
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先日浮かべていた金魚の隠れ場
 
復活祭祝いに孫が来るのを待ったのか、あるいは小さすぎると思っていたのか、義父はさらに大きい板を作った。
 
孫と一緒に作業。

彼らがいた二日間、両日とも午後にはケーキを食べた。1日目はロールケーキだった。
 
義姉一家はみんなで昼近くまで眠っていて、私は義母にこき使われた。
いや、普通に手伝っていたのだけれど、孫が来るとなると義母はやたら張り切るんだ。そして、私に対する要求も大きくなるので「こき」使われた、となっちゃうんだ。
私の料理はもちろん、私のやり方さえ否定されるので、こうしたときは自己主張は避けなければならない。
寿司が好きなM雄君のために「すし・・・」と一言でも発すれば「だめですっ」とすぐに否定されるものね。
 
ところで、義母は孫たちに一年前賞味期限のジュースを出していた。
ヨメにこの古いジュースを飲ませるのなら理解できるが、大事な大事な孫に飲ませるのだから、よくわからない。
本気で「開封しなければ永遠に保存できる」と思っているのだろう。
これを飲んだ彼ら、一夜明けても元気にしているので、義母の考え方は正しいのかもしれないし、もしかしたら私が飲んだらイチコロなのかもしれないしぃ。







落ち着かないとき

2015年04月06日 | いろいろ
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ウチの近所のアパート建築現場。復活祭の四連休に入る夕方に通りかかったところ、こんな風景が目に入って驚愕した。

クレーンにぶら下がった机のような物体が、風に吹かれてゆらゆらと揺れている。ぎゃー。

何かそうしておく合理的な意味があるのだろう。そう思いたい。いや、ここのことだから「こうしておくと周囲の人たちの目を楽しませるかな」とか思ってやっているのかも。確かに、目の引くので効果的だ。
だが、あの周辺を歩きたいとは思わないな。いきなり落下してくる可能性もあるだろうし。そうか、この工事現場周辺をうろつくな、という意味でそうしたのかも?

目の前に止まったバスの給油口と思われる部分が何気に開いていた。

これって、ちゃんとこの位置で止まっているのかしら、走行中にパタパタしたりしないのだろうか。
そう思い始めたらなんだか気になって仕方なくなり、撮影して気分を落ち着かせることにした。こうした行動で落ち着くなら、簡単で安くていいじゃないか、うっほー。

私は日本で育った日本人としては、かなりいい加減なほうで、こんなこと程度では気にしないと思っていた。
だが、外国生活では脳の奥底に染み付いた日本風の習慣が息づいているのを発見してしまう。
ちゃんと閉めてくれー、と願いながら撮影した。閉まっていなくても動かなければ他の車両の走行を妨げることもないし、構わないのでは・・・とここの人たちは考えることだろうし、私もそうした考え方に同意したいと思う。
きちんとしすぎないここの環境が気に入っている私。






私も好きな英国ドラマ

2015年04月04日 | いろいろ
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以前、義両親たちが好きな英国ドラマというテーマで書いたことがあった。「義両親お気に入りの英国ドラマ」
日本の親族に、日本語吹き替えのテレビ放送を録画してもらい、それをここで観たら、私も気に入ってしまった。
今、調べたら、二年前には日本語吹き替えのDVDは存在しなかったけれど、今はあるのね。
でも、手元には夫が義両親に贈ったこちら版のDVDがあるんだ。まず、これを観なくてはもったいない。
シーズン2まで日本語吹き替えで観たので、その続きはこれらを挑戦中。
 
シーズン4はビニール包装も開けられていない。義両親たち、飽きちゃったのかな?どうしたのだろう。

シーズン3のケースの中には義父のメモが入っている。これも途中までしか鑑賞していない様子。
夫と私はこのシーズン3も面白く観ているぞ。もちろん、私には言葉の壁が非常に高く、夫が感動しているのに私はしらけていることもしばしば。
ドイツ語吹き替えは、普通の会話ではありえないくらい早口になる。これにドイツ語字幕をつけるともっと悲惨なんだ。話している言葉と字幕が違ったりするんだ。
もう、ドイツ語で観るのは諦めて、英語にしている・・・
義務教育程度の英語力しかない私でも、字幕を付け、「ネタバレ」と宣言している数々のあらすじが書かれているブログなどを読むと、内容の半分くらいは理解可能。英文字幕を追うせいで目がひどく疲れるのが難点。

それにしても、このドラマの女性たちはひどく痩せているように見える。
この時代の服に合うように体格を調整しているのだろうか。俳優業は本当に身体資本だな。

この両脇の二人、特に右の俳優など、頬がこけちゃって・・・




復活祭また来る

2015年04月04日 | 文化
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雪が降ったりしているけれど、日照時間は確実に伸びているし、その日差しも強いと感じるこの頃。
 
水漏れしていた池は修繕が終わって地下水で満たされた。浮いている板は金魚のための隠れ場所。彼らはときどき金魚が全滅してくれればいいようなことを言うのだけれど、こうして気遣っている。
私たち夫婦もそうなのかも。出て行ってくれぇ、と思っているのだけれど、生きているうちは、(生物学的には私たちより彼らの方が今後長く生きる可能性が低いのだが)つまり、一緒にいるうちは世話を焼こうって。
マグノリア
もうすぐ咲いてやるぞ、と気合満々なのが伺われる。たぶん撮影するだろうけれど、万一忘れたときのために過去記事をリンクしておこう。2011年4月18日記事


もうひと月ほど前に届いていた復活祭祝いのカード。

彼女からは定期的にこうしたカードが届く。戦争中に数年間この辺りに住んでいたポーランド人だとか。
その立った数年間の経験ですっかりドイツ語をマスターし、80歳を超える今でもときどきドイツ語で手紙をくれるのだとか。

彼女のカードはとっても古典的で、いつも私の目を引く。ここではなかなかこうした味わいのあるデザインを見つけるのが難しい。

義父にしかわからない暗号のようにも見える。

復活祭の食卓は毎年のように撮影して記事にしているように思えるので、今年は止めて置くことにした。
ここに過去記事の一つをリンクしておこう~2014年4月18日記事「肉塊消化不良」




家の造り方8

2015年04月04日 | 家屋
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雨上がりの夕方に見に行ってきた。

二階部分のレンガがだいぶ仕上がってきた。
本当は内部も見てみたいのだけれどねぇ・・・勝手に入るわけにはいかないし、職人がいるときに尋ねてもいい返事をもらえそうもない・・・

この辺りはいつもではないのだけれど、ときどきとても輝いて見えるんだ。

私のカメラではその美しさが全然反映されない。残念だ。

畑も森も人がいつも手入れしているので「自然が美しい」と書くのはどうかと思うけれど、植物の持つちからが人の目に感動を与えるのは確実かも。
早朝の東京の澄んだ空気で眺めるビルの群れがきれい、と感じる私だけれど、ま、この風景もいいかな・・・うほほ。





魚パックに虫

2015年04月03日 | 不味いもの
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隣国に住んでいるブログ読者からの興味深い写真。

魚のパックにいる二匹の虫。
これはなかなか日本で目にすることがない貴重なものだろう。
また、私の今の生活では、すでに魚を食べるということ自体を諦めているので、売られている魚を見ることもしない。したがって、自力でこういうシーンを撮影する機会もないってことなんだ。
自由に生きている彼女がうらやましいなぁ、とかこの写真を見て思っちゃったりして。
いや、義両親たちは私の行動に制限をしているわけではまったくないのだが、巻き寿司を作れば海苔が臭いというし、ツナ缶を開けても臭がるし、ましてやそれを加熱したりすると(熱いご飯の上に載せても強烈に臭いらしい)窓を開け始める。とてもじゃあないが、生の魚を買って料理しようという気になれないし、第一、生の魚を買うほどの経済力もない。義両親たちの食事は、炭水化物に油と塩・胡椒のか基本だ。昔はここにもたんぱく質信仰があったようで、朝からソーセージを食べていたらしい。ここ10年くらいは親族が肉の摂り過ぎで具合が悪くなっている話ばかりしている。夫は魚の缶詰を夜食に好んで食べる。義両親たちは本人に直接言わないが、欧州周辺の海は戦争中に作られた毒物から始まり、様々な物質で汚染されていることを私に言うんだ。
そういうわけで、日本の生活よりたんぱく質さえ制限されて・・・いや、やっぱり肉類は多く食べるようになったかな、あははは~

頭に浮かぶまま書き連ねてしまった。
要するに、虫が入っていても、魚を買って料理できる環境はうらやましいってね、それを言いたかったんだ!あ、ちゃんとすでに書いているな!





好奇心いつまでも

2015年04月02日 | 頑張って食べる
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フランス産の赤米を安く手に入れることができた。フランスで米を栽培していると在仏ネット仲間から知ったが、手元にその本物があると感動ひとしおだ。
白米に混ぜて炊飯するとちょいと赤飯風になって面白い。昨日はバスマティ米と一緒に炊いてみた。

最近ではバスマティ米の炊飯中の香りさえ「うーん、おいしそう」と感じちゃう私。義両親はまだこの匂いに苦しんでいることを知ってはいるが、止められないっ。ごめんよー。

レバーケーゼを焼いたものとキャベツの酢漬け煮物を添えていただく。
義両親たちが米飯を食べることはめったになく、こうしたおかずには茹でたじゃがいもだ。

義母がこの赤米を見て「いつも新しいものを食べていると具合が悪くなりますよ」と私に言った。
いつもなら黙っている私だが、このときはついに、ついに言った。
「私にとってはレバーケーゼもキャベツの酸っぱい煮物もここに来てから初めて食べた新しいものです」
彼女はこの発言に言い返さなかったので、もしかしたら本当に気づいたのかもしれない。私が努力して彼女らの食事を食べているということを。
努力して食べているとは言うものの、すでにここの生活も八年目。何の抵抗もなく食べることができる。それどころか、ここ4,5年はほとんど日本食らしいものを口にしていない。日本食材も醤油と米(どちらもここの普通のスーパーで手に入れたもの)くらいしか常備していない。
黙っている義母にさらに追い討ちをかけた。
「友人の中国人夫婦はいつも中国料理を食べているそうですよ。外国で中国料理を食べるのは高くつきます」
すると、義父が「そんなに高くはないだろう」と口を出した。
「もしかして、中国食材はここではそんなに高くないかもしれません。でも、日本食は高いです」
驚いたことに、二人とも黙ってしまった。もしかしたら、わかってくれたかしら。
私が他の多くの在独外国人のように食べ慣れたものを食べることができずに、かなりの部分を彼らに合わせて生活していることを!

あらら、ついつい同居について書いてしまって、最初に書こうと思ったテーマから外れてしまった。

年齢と共に新しいものに好奇心がなくなっていく事実は周囲を観察していると実感できるだろう。
また、子供も食べ物に関してはかなり保守的なことを私は知っている。
黒米を混ぜたおにぎりを「うわっ、気持ち悪い~!」と見るなり拒否した近所の五歳児。普通のおにぎりなら抵抗なく食べてくれているのにね。(お母さん中国人、お父さんドイツ人で、東洋風の食事にはかなり慣れているにもかかわらず)

そういうわけで、私は義母の料理にこんなに慣れてしまっていること、いまだに未知の食べ物に好奇心いっぱいであることを義両親たちに褒めてもらいたいのだけれど・・・・無理な要求かなぁ。