怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

好奇心いつまでも

2015年04月02日 | 頑張って食べる
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フランス産の赤米を安く手に入れることができた。フランスで米を栽培していると在仏ネット仲間から知ったが、手元にその本物があると感動ひとしおだ。
白米に混ぜて炊飯するとちょいと赤飯風になって面白い。昨日はバスマティ米と一緒に炊いてみた。

最近ではバスマティ米の炊飯中の香りさえ「うーん、おいしそう」と感じちゃう私。義両親はまだこの匂いに苦しんでいることを知ってはいるが、止められないっ。ごめんよー。

レバーケーゼを焼いたものとキャベツの酢漬け煮物を添えていただく。
義両親たちが米飯を食べることはめったになく、こうしたおかずには茹でたじゃがいもだ。

義母がこの赤米を見て「いつも新しいものを食べていると具合が悪くなりますよ」と私に言った。
いつもなら黙っている私だが、このときはついに、ついに言った。
「私にとってはレバーケーゼもキャベツの酸っぱい煮物もここに来てから初めて食べた新しいものです」
彼女はこの発言に言い返さなかったので、もしかしたら本当に気づいたのかもしれない。私が努力して彼女らの食事を食べているということを。
努力して食べているとは言うものの、すでにここの生活も八年目。何の抵抗もなく食べることができる。それどころか、ここ4,5年はほとんど日本食らしいものを口にしていない。日本食材も醤油と米(どちらもここの普通のスーパーで手に入れたもの)くらいしか常備していない。
黙っている義母にさらに追い討ちをかけた。
「友人の中国人夫婦はいつも中国料理を食べているそうですよ。外国で中国料理を食べるのは高くつきます」
すると、義父が「そんなに高くはないだろう」と口を出した。
「もしかして、中国食材はここではそんなに高くないかもしれません。でも、日本食は高いです」
驚いたことに、二人とも黙ってしまった。もしかしたら、わかってくれたかしら。
私が他の多くの在独外国人のように食べ慣れたものを食べることができずに、かなりの部分を彼らに合わせて生活していることを!

あらら、ついつい同居について書いてしまって、最初に書こうと思ったテーマから外れてしまった。

年齢と共に新しいものに好奇心がなくなっていく事実は周囲を観察していると実感できるだろう。
また、子供も食べ物に関してはかなり保守的なことを私は知っている。
黒米を混ぜたおにぎりを「うわっ、気持ち悪い~!」と見るなり拒否した近所の五歳児。普通のおにぎりなら抵抗なく食べてくれているのにね。(お母さん中国人、お父さんドイツ人で、東洋風の食事にはかなり慣れているにもかかわらず)

そういうわけで、私は義母の料理にこんなに慣れてしまっていること、いまだに未知の食べ物に好奇心いっぱいであることを義両親たちに褒めてもらいたいのだけれど・・・・無理な要求かなぁ。