怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

傾聴で家賃を支払う。

2016年09月19日 | カテゴリー分けするのに飽き
南米在住時に妙に感心したのは食べ物の供給量が豊富だったことだ。
街路樹としても植えられているマンゴーが熟して道に落ちていたものだ。
誰も拾ったりしなかったのを覚えている。
日系人などは「こちらの人たちは怠惰だからできすぎたマンゴーで商売をしようなどという気を起こさない」と陰口を言っていたものだ。
今でもマンゴーは道端で腐っているのかなぁ。あくせく働かなくても食べることができる生活が、そこではできるという証拠なのではなかろうか。
もっとも、現在の生活は食べ物だけでなく、もっといい服、もっといい自動車、もっといい家、などもっともっと、と欲張りになっているものだから、自動車やコンピューター、航空機などを売って儲けている国々の豊かな生活がうらやましくて仕方がないのだろう。
さて、ドイツ。

老人ホームの敷地内のリンゴが落ちてそのままになっている。
この様子をみて、南米のマンゴーを思い出したんだ。
施設で働く人は忙しいし、入居者たちもリンゴを集める気力が無いのかな。
ウチのように、落ちるたびに拾っておかないと、すぐに腐っちゃうぞ。

この程度の量だと、入居者の食事に使うくらいかな。
拾って、洗ってなどの作業は職員たちには面倒だろうな。仕入れた食材を使うほうが早くて便利。

今日の昼食は頂き物の餃子だった。
近所に住むポーランド人が半年ほど前に母国で買ってきてくれた品だ。
 
冷凍保存しておいたのを茹でた。私はそれを自分の皿に二つばかり取った。
義母はソースを作って、その餃子を入れていた。
中はひき肉。本当に餃子。昔々、中国大陸から伝わったのかしら、と思いを馳せてしまう。

パッケージはポーランド語。
あれ?日付が日本式?
疑問に思って義父に尋ねてみた。
 
「ああ、これは英国式だ」
といつものように長々と講釈が始まったので、私は後悔した。
途中で私が「日本や中国などもこのように表記します」
と言っても、まったく、全然、聞いていない。
自分の話すことしか注意が向かなくなってきているのだろう。
彼のもともとの性格もあるのだろうが、高齢になって、他者の発話を聞き取りながら会話を進めることが難しくなってきているとも感じる。
義母などは、義父の長話に耐えられず、途中で「くだらない!」などとひどいことを言っている。
私は家賃として、義父の話を聞いている。
傾聴ボランティアはまだ日本にあるのだろうか。
家庭内でもせっせとできるぞ。身内だと、なかなか耐え難いものがあるだろうが、将来に支払われる報酬は高い利息が付いてくる、とでも想像するとなかなかワクワクする仕事でもある。


集合住宅の規則破り

2016年09月19日 | カテゴリー分けするのに飽き
ある中級レベル集合住宅の階段。これって、石なのだろうか。
ウチの階段も石だ。ウチのに見た目がよく似ている材料だ。
もしかして、石はここでは安価な材料なのかしら。

さて、この住宅の住民は玄関前に盛大に物を置いている。

共有部分に私物を置いてはいけないのではないか?そういうルールもここはテキトーなのか?
緊急時にはひどくジャマになるぞ。

数週間に再び訪れたときには、これらの物はなくなってすっきりしていた。
定期的にチェックされるのか。
こうした廊下や階段部分の清掃は、住民でない人が仕事で行っていることが多いようだ。
彼らが密告するのか?掃除のとき、面倒だものね。
住民に「靴が無くなった」などと因縁つけられても困るし。

これは別の友人宅の集合住宅。
彼女が引っ越してしまう前に撮影。もう、ここを訪れることも無いと思って。

階段は石ではない様子。

彼女の住まいの玄関部分。
手前が外、向こうが部屋。日本のような段差がないのが特徴。
この家庭の場合玄関マットの上で靴を脱いで、靴を持って中に入り、靴収納場所にそれを置くようだ。
撮影を遠慮したのは、この玄関の左部分に大量の靴が置かれている部分だ。
住まいの中の収納場所に収まりきらなかった靴だ。
これも、規則違反なのだろうが、そこは最上階で彼女一家三人くらいしか来ないので見逃されていたのだろう。
普通レベルの集合住宅は、一戸建てと比較すると、玄関部分が小さいことが多い印象だ。
みんな、靴をどこに置いているのか不思議なくらいだ。
あ、そうか・・・
ドイツ人にとって靴は衣類の一部、衣類と一緒に収納しているのかな。日本人の土足、という感覚とは違う世界だ。