怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ついていけない授業

2016年09月25日 | カテゴリー分けするのに飽き
秋祭りのパレードがあった。
準備中の彼らを撮影させてもらった。
 
それぞれビールを目の前に置いて演奏なんて、こちららしくてとてもよろしい。


一曲終わるたびにビールを手にしていた。
本当は、この数十分後に始まるパレードを見たかった。
私は作文コースに行かなくてはならなかったので泣く泣く諦めた。
街中の建物の中から外を見た風景は、ウチのとは全然違う。晴れた日はきれいだが、冬場のどんよりとした暗い日々は憂鬱になるぞ。
 

私以外の出席者はみな、在独期間が数十年と長い外国人だ。お祭りのパレードなど、見飽きているのだろう。
宿題があった。

私は書いたものを持参してきた。
始まってしばらくして驚愕した。
皆、指導者にあらかじめメールで課題を送っていたのだ。
送らなかったことにショックだったのではなく、送るように指示が出ていたことを聞き取っていなかった自分にがっかりしてしまったんだ。
そんな簡単な指示のドイツ語をなぜ聞き取れなかったのか不思議でならない。
ドイツ語コースではないので、指導者は指示を何度も繰り返して説明したりしない。
さらっと、一度言って終わってしまったのだろう。
私以外がみな、指示通りにしていたことで、疎外感を感じたのはいうまでもない。
やっぱり、私にはこの講座は無理だな。強引な誘いに付き合いで出席しただけなのだから、丁重にお断りして次回はもう無し、だな・・・とぐるぐる思考していた。

指導者は、みんなから送られてきた短文を印刷した紙を配った。
読み上げて、それぞれ、感想を言ったりして討論した。
彼らの書いたものは綴りと文法の間違いが多いのだが、私よりドイツ語語彙力は非常に高く、とても追いつけない。
また、外国語で書いてみようという気概のある女の集まりだから、もともと母語でも読み書きするのが好きなのだろう。
与えられたテーマは単純なのに、妙に哲学的な文章が集まっていた。

さて。
一人、課題を提出していなかった私。
手元に印刷した文章を持っていることに気付いた指導者は読み上げるように指示した。
他の人のと比べると、短くて単純なものだ。かなり躊躇したけれど、仕方がない。

最後の一文を読み終わると、どっと笑いが起こり、拍手喝采となった。
私が予想しない意外な顛末に私自身がびっくりした。
台所の思い出がテーマで、私は最後に義母のエピソードを挿入したんだ。
なるほど、嫁姑関係は世界中共感を呼ぶ話題だものね。

一番ウケがよかったのは私の書いたもの、ということで少々気分を持ち直した。
だけどね・・・
次の課題のテーマがこれだ。
①失望・幻滅・落胆
②正義・公正・公平
もう、日本語でもこんなテーマで書けない。
次回には病気になって欠席だな、とまたぐるぐる悩み始めた私だ。
どなたか、私に代わって書いてくれぇぇ~