怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

手巻きたばことニッカーボッカーズ

2016年09月20日 | カテゴリー分けするのに飽き
ドイツ人Mさんは推定年齢20歳代後半とみた。
松山の大学にいたことがある、と言っていた。
最近は日本の大学も英語で授業を行うところがあるようで、数名の知人ドイツ人が日本で修士、博士課程に在籍している。

「ニッカーボッカーズを持っています」
と、Mさんは得意げに言った。
日本在住時に、作業着店で買ったそうだ。スポーツ店のでなく、とび職人が愛用するあの品だ。
「とてもクールだ!」
と感動している。
Mさんはやおら袋を取り出すと、何やら作業を始めた。
え!たばこを巻くの!!ちょっと待って!私には珍しい光景なんだ、撮影させて!


凄まじく慣れた手つきでくるくると巻き、舌で紙を湿らせて止めていた。
うーん、これをニッカーボッカーズを穿いてやったら、絵になるぞ。

ちらりと読んだ記憶では、ここはたばこがとても高価なので、安価なこうした方法でタバコを吸う人が多いのだとか。
そういえば、バスターミナルでMさん位の年齢の男性が、地面に落ちているたばこを拾って歩いているのを見たことがある。
まだ吸えそうな長さのあるものに火をつけ、吸っていた。
難民風でも、ホームレス風でもない印象だった。いったい、どういうことなのだろうか、とどきどきしながら観察したものだ。
在住している体感によると、ドイツ人、あるいはヨーロッパ人は日本人よりたばこが好きな印象だ。
あちらこちらで遠慮なく吸っている。
禁煙の場所も多くなってきているらしいが、吸わない人にはまだまだ煙くて苦しいドイツだ。

Mさんが私に頼んだ。
「りすさん、あなたの次回の帰省時に、ニッカーボッカーズを買ってきてください」
基本的に、里帰り中の買い物は頼まれたくない私だ。
でも、作業着店で買い物をしたことがないので、ちょいとワクワクした。
あれこれニッカーボッカーズを選んでみたいものだ。
「あ、いいいですよ」と答えてしまった。ううっ!
どうしよう、本格的に頼まれちゃおうか?

建築物のテキトー修繕

2016年09月20日 | カテゴリー分けするのに飽き
ほんの一年ほど前まで廃墟だったと記憶していた建物に、人が出入りしているのを見かけた。
 
歴史的な建築物なのだろう。すべてをなぎ倒して造りかえることをしないのはここではよくある様子。
外観はほとんど変わらない。数年前までは、窓ガラスは割れていて、中を覗くと何もなくてホコリとがらくたが散らばっていたものだ。
内部はきれいに、今風になっているのだろう。入り口にある郵便受けを観察すると、どうも事務所として使われているようだ。
中に入るのは不可能なので、周りを一周してみた。
あれれ・・・なんだか雑な修繕だな。

まあ、距離を置いて全体を眺めると美しいと感じるので、それでいいのだろう。

靴の泥を落とす道具がひん曲がっている。
いっそのこと、撤去してしまったらいいと思うのだが、それさえも面倒だったのだろうか。

新しいレンガの部分は、以前は入り口だったと思われる。

昔の姿とは違うけれど、大方は変わっていない、ということで街並みをひどく乱さない工夫をしたのだろうな。

義母が言うには、インゴルシュタット旧市街は、現代風になってしまって景観を壊しているらしい。
確かに、近隣の大きな街の様子と比較すると、義母の言うことは当たっているような印象だ。
ニュルンベルクとレーゲンスブルクの旧市街は魅力的だ。

このテキトー修復された建物は、旧市街から外れたところにある。
でも、残されてよかっただろう。義母も満足するかな。ここまで来ないかな。