バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

サイトカイン産生促進剤

2008年12月30日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
出願番号 : 特許出願2003-302500 出願日 : 2003年8月27日
公開番号 : 特許公開2004-107660 公開日 : 2004年4月8日
出願人 : メルシャン株式会社 発明者 : 高田 良二 外3名
発明の名称 : サイトカイン産生促進剤

【課題】体内におけるTNF-αやある種のインターロイキン等のサイトカイン産生を促進させる物質を日常摂取されている食品中に見出し、該物質あるいは精製された抽出分を利用することで、安全性の高い免疫賦活剤や健康食品を提供することである。
【解決手段】ユキノシタ科スグリ属に属する植物であるカシスの果汁中に含まれる下記の多糖類Aと多糖類Bを含むサイトカイン産生促進剤。
(多糖類A)平均分子量が約45,000であり、構成糖として、少なくともグルコース、ガラクトースおよびアラビノースを含み、それらの重量組成比が21:64:15である。
(多糖類B)平均分子量が約430,000であり、構成糖として、少なくともグルコース、ガラクトースおよびアラビノースを含み、それらの重量組成比が41:50:9である。明細書 >> J-tokkyo Text

細胞の内部まるごと立体的に観察 理研が新型X線顕微鏡

2008年12月30日 | 生命科学 生物誌
 細胞の内部をまるごと、立体的に観察できるX線顕微鏡を、理化学研究所が開発した。新薬開発のカギとなる細胞内のたんぱく質の構造解析などに役立つと期待される。30日付の米物理学会誌フィジカル・レビュー・レターズ(電子版)に発表する。朝日新聞(Web版)2008年12月30日

海産魚のマダイイリドウイルスに対するDNAワクチン

2008年12月29日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒
出願番号 : 特許出願2004-330109 出願日 : 2004年11月15日
公開番号 : 特許公開2006-137724 公開日 : 2006年6月1日
出願人 : 明治製菓株式会社 外1名 発明者 : 青木 宙 外1名

発明の名称 : 海産魚のマダイイリドウイルスに対するDNAワクチン

【課題】海産魚のマダイイリドウイルス病に対する防御免疫を誘導するための魚類用DNAワクチンを提供する。
【解決手段】本願の前記DNAワクチンは、海産魚のマダイイリドウイルスに対する免疫原性ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むDNA、又は前記DNAを含む発現ベクターを有効成分として含む。前記DNAワクチンにより海産魚でのマダイイリドウイルス病ウイルスの感染を予防できる。 明細書 >> J-tokkyo Text

スイス・バイオテクノロジー産業

2008年12月29日 | 医薬工学 製剤 DDS
スイスはバイオテクノロジー産業が盛んだが、この分野はR&Dに多額のコストと長期のリードタイムを要することから、国際協力も含めて企業、研究機関同士の協力が熱心に行われている。本報告は、2007年4月〜2008年3月に、JETROジュネーブがスイスのバイオテクノロジー業界の概要について調査した結果をまとめたものである。
JETRO >> http://www.jetro.go.jp/world/europe/reports/05001617

新規持効型溶解インスリンアナログ注射製剤インスリン デテミルの薬理学的特徴および臨床試験成績

2008年12月29日 | 医療 医薬 健康
新規持効型溶解インスリンアナログ注射製剤インスリン デテミル(レベミル®)の薬理学的特徴および臨床試験成績
片山 泰之, 井上 明弘, 堀籠 博亮(ノボ ノルディスク ファーマ株式会社開発本部)
日本薬理学雑誌 Vol. 132 (2008) , No. 3 181-188

要約: インスリン デテミル(遺伝子組換え)(販売名:レベミル®注300フレックスペン®,レベミル®注300,以下「デテミル」)は,脂肪鎖を付加しアルブミンとの結合を利用することにより,作用の持続化を図った新規持効型溶解インスリンアナログ注射製剤である.非臨床試験では,デテミルはヒトインスリンの分子薬理学的作用を有することが示された.また,NPH(neutral protamine Hagedorn)ヒトインスリン(以下「NPH」)よりも緩徐で持効型の薬理作用を有することが示唆された.デテミルとヒトインスリンの代謝パターンは類似していると考えられ,ヒトインスリンとデテミルの間に安全性に影響するような差異は認められなかった.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/132.181

ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬の探索研究経緯

2008年12月29日 | 医療 医薬 健康
中島 秀典(アステラス製薬株式会社 醗酵研究所)
日本薬理学雑誌 Vol. 132 (2008) , No. 3 173-176

要約: 微生物が産生する生理活性物質,醗酵天然物は,人間に時間を飛び越えていきなり生命機構の本質を教えてくれることがある.なぜなら,そのような化合物は,微生物が地球環境の変化を予想して生き残るために,未知の他の生物あるいは環境因子との相互作用を効率的かつ効果的に実現する手段として合目的的に生産されているからである. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/132.173

慢性腎臓病(CKD)治療薬の現状と新たな可能性

2008年12月29日 | 医療 医薬 健康
丸山 彰一(名古屋大学 大学院医学系研究科)
日本薬理学雑誌 Vol. 132 (2008) , No. 3 166-172

要約: 現在,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)対策が世界的に精力的に進められている.わが国でも日本腎臓病学会が中心となり,関連する各学会とも連携しながらCKD対策に取り組んでいる.CKDに対する理解を深め適正な治療をより多くのCKD患者に施行するために,昨年CKD診療ガイドが作成され公開された.本稿ではこのガイドラインに沿い,CKDに対する治療薬につき概説する.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/132.166

安定・持続型ビタミンCの発明から大学発ベンチャーの立ち上げと保健機能性食品の誕生までの道程

2008年12月29日 | 医療 医薬 健康
山本 格(アスコルバイオ研究所)
日本薬理学雑誌 Vol. 132 (2008) , No. 3 160-165

要約: ビタミンC(アスコルビン酸)は,酸素および活性酸素あるいは,その反応物質と容易に化学反応(酸化還元反応)を起こし,相手を還元することがその役割である.人類は1200~800万年前に進化の過程でその合成能を失い,ビタミンCを外部から摂取しなければ生命維持ができなくなった.その結果,人類は酸素に弱いビタミンCを如何に酸化分解されていない状態のままで摂取し機能を発揮させるかという切実で大きな課題と向き合って来た.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/132.160

陳皮の抗認知症成分nobiletinの薬理作用とその機能性食品開発への応用

2008年12月29日 | 医療 医薬 健康
山國 徹1), 中島 晶1), 大泉 康2)3)4)
1) 東北大学 大学院薬学研究科 薬物療法学分野
2) 横浜薬科大学 漢方薬学科
3) 東北大学 大学院工学研究科 超臨界溶媒工学研究センター
4) 静岡県立大学 大学院薬学研究科 薬物動態学分野
日本薬理学雑誌 Vol. 132 (2008) , No. 3 155-159

要約: 私たちはアルツハイマー病(AD)の新しい予防法および原因療法の開発を目指して,ADの予防・治療効果を示す天然薬物を探索する研究を進めてきた.その結果,新しい抗認知症作用を有する天然薬物として,生薬陳皮(AURANTII NOBILIS PERICARPIUM)に含まれる,分子量402.39のポリメトキシフラボン,nobiletinを発見することに成功した.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/132.155