私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

トゲモミジガイ : かみさん生誕○○周年記念投げ釣り対抗戦②   釣査外伝1種目

2018-01-22 22:04:26 | 他の無脊椎動物
2018年1月21日(日)

トゲモミジガイである。


かみさんがすべて自力、
つまり自らイソゴカイをつけ、投じた仕掛けでの第1号なのである。
なお、タナゴ仕掛けでの釣果と異なるので「釣査外伝部門」を立ち上げた。

「わ~いっ! おめでとう!」
「なんちゃつまらん! ヒトデやないねっ! ふんっ、茶化さんでや」
「うんにゃ、ブログ史上初めての生き物やけんね。よう釣った! えらいっ!」(あ、よいしょっと)
「ほうね。何ていうヒトデなん?」
「確かモミジガイいうんじゃったと思うよ。帰って調べるわ」
「何でヒトデなのにモミジガイ言うん?」
てなヤリトリをしながらはずしてやることに。


この1匹で終わらんのんがかみさんのすごいところだ。
すぐに、2匹目を釣り上げ、自分ではずしとるわ。


さらに車へおにぎりを取りに戻っとる間に2匹連ねて。
「バケツに証拠入れといたからね」と、私の姑息な性格を熟知されとるねえ。
計4匹のヒトデを釣り上げたのである。

実に見事なもんだ。
自らの生誕記念セレモニーを
「星4ツですう~」と評価なされたのであろうな。
5ツ星になれなかった謙虚さもええね。 (こうやって茶化すたびに怒られるんぞ)

ちなみに、何でもかんでも「○○ムシ」と名付けるのと同じように
貝類(軟体動物)とは縁もゆかりもない生き物に「○○カイ」と名付けることも多い。

このトゲモミジガイももちろん貝ではなく、ウニ・ナマコと同じ棘皮動物なのである。

進化の過程も分類上も全然違うグループなのだ。
動物は極端にデフォルメすると口から肛門へパイプ穴が続く「ちくわ」である。
これは発生の途中で生じるパイプなのだ。

そのパイプのでき方で大きく3つに分けられるのである。
① 穴が途中で終わる、つまり口と肛門が同じ連中・・・イソギンチャクなど。
 (食った後の排泄物をウェッと吐くなんてな想像はしないようにね)
② 口からパイプが伸び最後に肛門ができる連中・・・昆虫・エビカニ・・タコイカなど。
③ ②と逆に肛門が最初にでき口へ貫通する連中・・・ヒト(セキツイ動物全部)・ヒトデなど。

ま、知ってても何の役にもたたんのんだが・・・
私ら人間がケツの穴からできていく動物だということくらいは知ってて損はない。

最後に、記念であるゆえにタックルを紹介しておこう。

トゲモミジガイを釣る特製タックル仕様
① 釣具屋さんで購入した1980円のバス釣りセット(ロッド+リール+グニャグニャとピカピカ3個付き)
② 天秤おもり8号(黄色と桃色の2個セット220円)
③ 投げ釣り仕掛けセット:流線バリ8号(6個セット300円弱)
④ イソゴカイ(商品名:砂虫200円分)

これも小難しく道具を紹介してる釣り番組をパロッとるダケ、ご容赦の程を。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かみさん生誕○○周年記念投げ釣り対抗戦① : 釣査外伝

2018-01-21 23:54:25 | 海釣り
2018年1月21日(日)

今日はかみさんが生まれた日である。
「何がほしい?」と聞いても
「何もいらん」と言うし、
「釣りに行くか?」と聞いても
「何も釣れんのんはつまらん」と言うし・・・

そう、魚たちは深みへ移動したか
産卵を終え精根尽き果てて天国へ召されたかのどちらかである。
深みも天国も、180cmののべ竿であるタナゴ竿なんかじゃ届かない。

ええいっ! しかたないっ!
ブログ上のルールをやぶる禁断の投げ釣りにしようじゃないか。
前から幾度となく
「投げ釣りなら釣れるんじゃないんね?」と言われていたのである。

と、久しぶりに漁港へ。


かみさんと投げ釣りをするのは30年以上前のカレイ釣り以来である。

すっかりやめてしまったのは、
釣り道具がドンドン開発され進化していくのがイヤになったからである。
今やリールがない釣り道具なんぞ子どもたちは知らないくらいに。

そうして釣りが複雑に改良されればされるほど
小さな子どもには扱いが難しく、つまらないものになり、
お父さんがアレコレと手を出し、余計そっぽを向くようになり、
魚は魚で遠方や深場に大物がいるようになり、
やがて、お父さんは家族に見放され、
1人求道者のごとく、物音ひとつ立てず出かけるという不幸を招くのである。

投げ釣りは、鉄砲なのである。
歴史で言えば「鉄砲伝来&長篠の戦い」なのである。
そう、織田信長が国内戦争に初めて使ったヤツなのである。

ほんなもん
「ヤーヤー我こそは備後の国の水野田名後郎左衛門じゃあ」
「ムムムッ! おぬしなかなかやるな」なんて
刀をカチンコチンやってた所へ飛び道具使えば織田信長でなくても勝てるわいな。
そんなもん美化しとったら、
どっかのヤブやら西洋かるた(英語にしてみよう)やらの大統領の武力誇示も認めんといけんしね。
どこかアンフェアなのである。

しかも、鉄砲は有効な武器かもしれんけど、子どもには扱えないでしょ?

おお~っ!
話がそれまくった。(そらしたいほど悲惨な結末が待っていたからね)

とりあえず
かみさんを生み育ててくださった
今は亡き義理のお父さんお母さんに深く感謝しつつ・・・(かみさんにはないんかいっ!)
今日はここまで!





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒナイシドジョウに会いにいったお話

2018-01-21 07:46:21 | 純淡水魚
2017年1月21日(日)

ヒナイシドジョウである。


4年前、知人である学生さんに案内してもらった。
この魚の研究室にいる1人にである。
他県に出かけるわけだし、
しかもスジの通ったドジョウだし、
スジを通さんといけんもんな。

以前、私のフィールドをいくつか案内してあげたのである。
その時の見返りとして付き合っていただいたのである。

コイツも日本固有の絶滅危惧1B類である。
最も小さいシマドジョウだそうだ。

いくつかポイントへ連れて行ってもらう。
実にあっけなく採れたではないか。


ケースの中でチョチョロと落ち着きのないヤツたちである。


あまりに簡単に採れてしまうこと、
ポイントが限られてることを思うと、
生息地についてアレコレ書かないでおく方がいいね。

かみさんに似たタイプも採れた。
抱卵した大きめのメスである。


よく見ると、サイズこそイシドジョウに似てるケド、
紋様はかなりちがってるわなあ。

イシドジョウを並べてみる。


思えばかみさんが生まれ育った県でもある。
いろいろとお世話になりましたなあ。
ま、これからもよろしゅうに、お付き合いの程。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家へ取材が来たケドさ・・・・・・

2018-01-20 23:20:23 | アート・カルチャー
2018年1月20日(土)

地方情報誌が我が家へ取材に来るという話になった。
ま、自慢話なのだろう。

「魚関連のフィギュアや書籍、木彫り彩色の魚・化石もあるよ」
なんてなことを調子にのってしゃべってたら、
『地域のコレクターたち』の1人として紹介したいとなったのだ。
断りきれない関係もあり、
かみさんが必死になって前々日から片付けてくれた
4畳ほどの書斎へと招き入れることに。

事前に渡されていた過去の記事には
豪華な外国製の車やオートバイのオーナーが紹介されとる。
うわっ!
明らかに場違いやがなっ!
お金持ちの方々とはとんと縁がない。
働く車やバイクには興味はあるケド、
お金もガソリンも食いまくる車たちなんて・・・
もう時代はエンジンからモーターへ変わりつつあるしなあ・・・

貧乏人のひがみなのである。

ええいっ! ままよ!
取材に来る方が悪いんじゃっ! と開き直ることに。

できれば沢山の魚に関する収集本がええな。
フィギュア収集の苦労でもええかな。
化石は部屋の奥から掘り出さんといけんのんでちいとしんどいな。
木彫りの魚は100円ショップの額にバルサ材というシロウトの遊び、
できればやめてくれんかな。

ワクワクしながら迎えた記者・カメラマン・知人の3人は座る場所もないまま。
「私なんかでええんですか?」
「いいんですよ」
「何にしますか?」
「じゃあ、木彫りで・・・・・・」
「・・・・・・(わっちゃあ~何の話もできんわな!)」

アチコチにつけてるのをかみさんとともに床に並べて。


話はアチコチとびまくり、どんな内容になるのやら・・・・・・
さっぱりわからんまま。
ま、素直にうれしいことはうれしいし、知人の顔も立つのであれば十分なので、
その作品たちの半分位をここで紹介しとくね。


取材後、誰か紹介してほしいとのこと。

フフフフフフ・・・・・・
こういう冷や汗もんを誰かさんにも味わってもらおうかいのう!









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イシドジョウの思い出

2018-01-20 08:54:57 | 純淡水魚
2018年1月20日(土)

寒いので今日も家籠もり。
思い出話を1つ。

5年前の夏、友の誘いでちょい遠方へ。
イシドジョウを見に出かけた。
よそ様のフィールドはやたら荒らすわけにはいかない。
ウェットスーツ着て潜水観察。
首に水中カメラをかけ、片手に小さなタモ。

イシドジョウに会えたぞ。


そっとすくって記念撮影。




ホント華奢で美しいドジョウだ。

日本固有種であり、生息地の限られた絶滅危惧IB類である。

圃場整備・開発による産卵場の消失も原因の1つなんだろう。
産卵数の少なさも大きいのかもしれない。
が、採集圧(採ることでの生息環境の破壊やお持ち帰りでの個体数減少)は大きいよね。

このときあわせて採った30年ぶりのオオヨシノボリも思い出にくわえて、
いつも以上に丁寧に、そっと戻しておくことに。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする