私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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シーボルトミミズとケラ:巣ごもり散策中の生き物⑩

2020-05-14 17:51:41 | 他の無脊椎動物
2020年5月14日(木)

外出自粛中の散策で出会った生き物たちの話はまだまだ書ける。

今日は、本来地中にこもっていないといけない生き物たち。

まず、瀕死のシーボルトミミズ、体長30cmは優に越えてたな。


最初、ヘビや!思うて近づいたもんな。

アスファルトの上で、もうひからび始めてた。

あれほど『外出してはいかん』と言っとっただろ?
陽気につられ、ニュルニュル出てくるからだよ。
もうどうにもならんわな。

濃い紺色をした日本最大のミミズで、西日本の山林でよく見かけるのだが・・・

恥ずかしながら、私はずっと「ヤマミミズ」と呼んでいた。

散策帰りには、もうすっかり・・・


今回調べ直して、まさか「シーボルトミミズ」が正式名だとは・・・
シーボルトは、ご存知の通り日本の近代博物学の土台をつくりあげたお方。
鳴滝塾などと弟子たちの育成もしてくれたお方。

そんなお方の名前をミミズにつけるとは・・・

もちろん、シーボルトがこのミミズの最初の記録を残してるし
それにちなみ、学名も Pheretima sieboldi と、ちゃんとシーボルトの栄誉をたたえてるのだが。

シーボルトは、日本で実に多くの動植物を記録しているからなあ。

だが、探してみても『シーボルト○○○』みたいな名をもつ生き物が他には出てこないのよね。

不思議。知らんかったし、謎のまんま。


続いて、ケラ


これまた、アスファルトへ出てるのをかみさんが見つけた。

出会ったのは10数年ぶりかもしれない。

コオロギに近い仲間で、夜中に「ジージー」と鳴く正体はコイツ。
昔の人は、「ミミズが鳴いてる」と思ってたらしいから
シーボルトミミズなんかは大きな声で鳴いてたことになるな。

コイツ、まだ元気だったから、撮影しながら


土の方へと追いやって


巣ごもりするように指導しておいた。

幼い頃、コイツとよく遊んだことを思い出す。

で、ふと疑問が湧く。

生息分布はどうなのだ?
あの背中の羽の様子じゃ、移動もろくすっぽできんハズ・・・

ところがである。
日本全国にいる、と書いてあるのである。

そして、な、な、なんと『飛ぶ』と書いてるではないか!

短い上翅の下に折りたたんだ下翅をもっていて、広げて飛ぶと書いてるではないか!

幼い頃、さんざん遊んだのに、知らんかったわあ。
放り投げたりしても飛ばんかったと思うんだけどなあ。
夜行性だから夜しか飛ばないのかなあ。

手に入れた大概の昆虫は一度は放り投げてるハズ・・・

知らんかったし、今度会ったときに、この謎を解いてみようかな?


コメント (8)
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