私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ロクセンスズメダイ(釣査176種目)を漁港の隅で : アヂアヂ台湾お魚旅⑩

2018-09-03 09:16:12 | 夏の台湾の魚たち
2018年9月3日(月)

一昨日・昨日と近辺の汽水域・漁港をいくつも回った。
地域で毎日ようすを調べてる人や釣り人たちにいろいろ話を聞きながら・・・
昨年まで当たり前にいた魚たちの姿もなく、みんな今年はひどいと口をそろえる。

竿を出してもアカオビシマハゼやツマグロスジハゼの代わりにスジハゼが数尾。
スズメダイやメジナ・クロダイ・キチヌ・マダイ・カワハギなんぞどこにもおらず
あれほどいたタケノコメバルも他の根魚もすっかり姿を消してしまってた。
釣れたのは小さなマハゼ・シロギス・ホンベラ1尾ずつ。
アチコチ見て回ってこの釣果なのである。

川も厳冬から始まり、豪雨とその後の猛暑で大打撃を受けてるケド・・・
周辺の海域もかなり厳しい状況みたい。

いずれ回復すると言われる方も多いケド・・・こういうダメージをくらったとき
生息数の少なくなってる所謂絶滅危惧種たちは滅びへ向け加速度を増すことが多い。
元へは戻らないって思うと、どの魚を釣るときも採るときもホドホドに、という意識になってしまう。

さて、辛気臭い話はここまでにして・・・

台湾2日目(7月31日) この日5ポイント目となる程よい流れ幅の川の汽水域へ・・・
前日、地図も確かめ駐車スペースも確認しておいた。
私の住む街でいえば、マハゼ・チチブ・ビリンゴ・シマハゼなんかがポンポン釣れるような場所に似てる。
図鑑でしか見たことがないハゼの仲間がたくさんおるやろなあ・・・

「工事中やで・・・車止める場所どこにあるんな?」 と友の声。
「え~っ! 地図にそんなんのっとらんわな・・・」
広範囲にわたって両岸をコンクリートに変えていく真っ最中だ。

オロオロウロウロとうろたえながら釣具屋さんに飛び込む。
100台湾ドルもするサメ油漬け冷凍オキアミを買いながら釣れる場所を身振り手振りで聞いてみる。
教えてくれようと店のオジサンが言ってくれるのだが・・・わからない。

で、1か所スカッた後、たどり着いたのがこんな漁港。


のぞき込むとお世辞にもきれいとは言えない水中にスズメダイたちが見え隠れ。

オキアミ取り出して小さくちぎるが、保存用サメ油が少し臭うぞ・・・と

ロクセンスズメダイ(台湾名:六線豆娘魚)を釣ったぞ!


タナゴ竿釣りでの176種類目だ。

「オヤビッチャじゃないん?」 と、淡水魚一筋に生きてきた友が聞く。
「うんにゃ、ロクセンスズメダイじゃっ!」 この釣りを始めドンドン海水魚に浮気する節操のない私が応える。

オヤビッチャはこの春友が台湾出張中に釣っているのだが・・・
ここでは、この翌日に私が釣ったオヤビッチャと比べてみる。

これがロクセンスズメダイ。 (海水汲めなくて・・・飲んでた水で急いで撮影して放したケド・・・ゴメンね)


こっちがオヤビッチャ。


あ、背中が黄色いのがオヤビッチャだ・・・と思うと間違えることもある。
ほれ、背中が黄色っぽいロクセンスズメダイもこの日、釣ったよ。


違いは尾ビレ両縁の黒い筋の有無。

さて、ロクセンというのは6本の黒い線があるということ。
そっ~と数えてみてほしいのである。

黒い横帯5本しかないっしょ?
ロクセンスズメダイもオヤビッチャも。

これ、数え方があってロクセンスズメダイは5本目が尾ビレの上縁につながってて・・・
それと少し切れてる尾ビレ下縁の黒線を6本目として数えるらしい。

何かちょっぴり分かりにくい数え方やなあ~と思いつつ、釣りは続くのであった。
夕暮れは近い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする