私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ワタカ・タビラ日和 ② : 再開・最下位・再会の巻

2017-12-05 18:11:22 | 淡水釣り
ちいとばかし忙しく、胸を痛めることもあり、PCへ向かう気がおきぬまま・・・

2017年12月2日(土)の続き

ポイント移動の車中での会話。
「あのおじいさん元気かねえ?」
「90越えとる言うとったけえなあ」
「会えたらええねえ」

釣り場のすぐ横の畑に毎日自転車で通ってたじいさん。
一昨年、足繁く通ううちに親しくなった。
戦争に出兵してたこと、家族のこと、釣りに来る県外の人のこと・・・
いろんな話を交わした。
偏屈・頑固さのカケラもない、素直でやさしいじいさんだった。
そのうち畑の新鮮な野菜をくれるようになった。
私は心の中で「採れたてじいさん」と呼んでいた。

現地到着。
採れたてじいさんはいなかった。

釣り再開。

タモロコがすぐ釣れた。


かみさんがカネヒラを釣った。


続けてモツゴも。


沈砂泥のためのタマリのシルトが取り除かれたのか、仕掛けが底まで届かない。
低水温で最下位層、つまり底にじっとしてるのであろうか?
尺ワタカもフナ類もまったく反応がない。

エサを黄身ネリに変えてみる。

今年生まれのヤリタナゴが釣れた。


「お~っ! 久しぶりのヤリタナゴじゃ!」
アタリがひんぱんになる。
黄身ネリはちっちゃいサイズの川魚に効果バツグンだ、あらためて思う。

「お~っ! 久しぶりじゃのう! 来とったんやな」
と、後ろから採れたてじいさんの声が響いた。
「車が止まっとったけえ、来てみたんよな」
1年ぶりの再会だ。

「久しぶりです。元気でしたか?」
「あんたらこそ、全然来んようになったけえ、何かあったかと心配しとったんで」
「すみません。海にばっか、行っとったもんで・・・」

要らぬ心配であった。
自転車ひょいひょい乗り回しとるわ。

「あんたらがくれた焼きイモおいしかったわ」
ん? すっかり忘れとった。
そういや1年前おみやげに持ってった気がしてきた。
採れたてじいさんの記憶力はすごいもんだ。

「あれから釣りに来る人いましたか?」
「いや、全然来んようになったなあ。よその県の人らだけじゃのうてな」
私らが通ってた頃は、大きなクーラーボックスにエアポンプかませて、
何百匹ものタナゴを持ち帰る人たちが結構いたのである。
愛知・岐阜・静岡なんてなナンバーの車もよく停まってた。
声をかけると「法律違反じゃないですよね」なんていう若者も数名いた。

タナゴ類がすっかり減ってしまったからなんだろうなあ。

畑仕事をほんの30分ほどで終え、
かみさんのふくらはぎに似たキレイな大根を1本
「あんたら大根食うか?」と、手渡してくれ、颯爽と帰っていくじいさん。
「いつもいつもありがとうございます」と、かみさん。

すこぶる気持ちがいい再会だった。

後は、シロヒレタビラと会うことだけだ。

会えたのである。


と、長くなった。
続きは次回に回すことにしよ。









コメント (2)
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