イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

テレビでは柏鵬時代

2010-06-01 15:10:39 | 朝ドラマ

1日の『あさイチ』インタヴューVTR出演のサラ‐ジェシカ・パーカーさんは、『ゲゲゲの女房』のしげるさんに感想うかがいたいくらい、「ちょっこし」で済まない級の面長さんですな。歌手のセリーヌ・ディオンさんとどっちが長いかしら。ブルース・ウィリスと共演だった『スリー・リバーズ』ぐらいしか出演作拝見していないんですが、その頃からこんなに長かったかな。公表プロフィールでは1965年生まれ、『スリー~』が93年作品ですから撮影時推定27歳、現在45歳、うーんキツいところ。お顔の肉が落ちると、もともと骨格が長めの人は長さが露わになってきますからね。

まぁそれでも、アラフォー女性のおシャレの鑑であることには変わりない。有働由美子アナと対面してもそんなにハリウッドサイズの圧倒的グラマーさんでないところが、日本人女性にも人気の源でしょうね。

…この、持ち前の顔立ちや肌つやや目の色の美しさとは別建ての“ファッション・センスで10円高”的な魅力に、月河はどうも疎いんですよ。ダサダサか、決まってるかの区別はつくんだけど、決まってるなと思っても、琴線が震えないというか。

ちなみに、サラ‐ジェシカさんの日本ブレイクのきっかけになったあの長寿TVシリーズはノータッチです。2003年頃、偶然2エピほど見ましたが、コメディですよという作りになっているわりには、からっきし笑えない。US製の喜劇で映画・TV・舞台を問わずたまさかこういうことがあるんですが、笑いのツボ、笑かしの音階が違うんでしょうね。

4人の、上昇志向、結婚願望、恋愛体温などがまちまちだけれども、基本的には“幸せになることに一生懸命”な、ちょっと年齢的にはトウのたったNYウーマンたちがぶっちゃけた本音をぶつけるところが女性視聴者に共感をよぶらしいのですが、月河は出会うのがちょっこし遅すぎたかな。彼女たちの哀歓や悩みって、どれもこれも小っさくて幼稚で、脱力ものの他愛無さに思える。もうとっくに結論出てるようなことをいちいち言葉に出してこねくり回し過ぎ。

あと15歳若いときに観始めていたら感想も変わったかな。コメディでなく、全員それぞれ、とことん堕ちてダークにディープにドロドロするような方向性のドラマだったら嵌まったかも。

『ポリスアカデミー』のゲストや、『マネキン』『虚栄のかがり火』の頃は、肉体コンシャスな記号的美女タイプだったキム・キャトラルが“ミスあけすけ”キャラになっていたのには少し感動しました。

さて、『ゲゲゲ』のしげるさん(向井理さん)も今週はツラいところ。まる一日“どう言おう”と悩んだ挙句の布美枝ちゃんからの「子供ができました。」報告に「……本当か」と茫然、「子供は大変だぞ」とむっつり。これ、演じる向井さんもリアクションをどう演じるか悩んだと思いますが、“うっわー金喰い虫養ってけねえ”ではなく、“女房がますます苦労するな…”との思いやりを微量含んでいなくもない。「オマエが手つけたからできたのに迷惑顔かよ」と視聴者から総バッシング受けずにすむギリのところにどうにかおさめました。

折りしも子ども手当支給開始日。子供に冷たい男、子供を宿したお母さんにつらくあたる夫には、昨今世間の風当たりがいや増しにきつい。

結婚した翌年の、今日映った家計簿を見ると5月になっていますから、妊娠2ヶ月の終わりに入っているということはまだ深沢社長(村上弘明さん)退院と『河童の三平』刊行の望みがあった頃に仕込んだのかなあ。本当に食い詰めどん底の時期に、子供が出来るような、その、活動を、ヤミクモにするほどバカップルではないと思いたいし、片腕のしげるさんがその、ほら、伸縮性のある薄い素材でできたあのそういう物を自発的に装着する場面も想像しにくいので(←一応想像してみた)コントロールは布美枝ちゃんの基礎体温次第だったか。

うーん、ズレることもあるんですよねえ。女性ホルモンバランスは。

「ちょっこしじっとしてて下さいよ、ホラ、いま動いたらいけんですって」か何か布美枝ちゃんに言われながら装着してもらってるしげるさんを想像するのも(←一応想像してみた)(……)なかなか味わい深いですが。あれだな、しげる先生は軍隊経験者だから、ああいう製品そのものは目新しくもないのだろうな。

……なんだか不必要にぶっちゃけ倒した話になってしまったな。サラ‐ジェシカさんのせいということにしよう。

今日は、しげるの冷たい反応にしょげた布美枝が訪ねる長姉・暁子さんの夫役で、『鉄男』『妖怪ハンター/ヒルコ』『悪夢探偵』などの映画監督として国際的にご活躍の塚本晋也さんが。役名“塚本”つながりというわけでもないでしょうがちょっとびっくり。印刷媒体でスチールでは、たいていお帽子をかぶっておられるので、録画再生でクレジットを改めて見るまでまったくわかりませんでした。帽子なしで背広ネクタイだとああいう感じなんだ。

奥さんが塚本“暁子”、息子ふたりが塚本“和弘”、塚本“浩二”と役名フルネームあるのに、お父さんだけ“塚本”と名字だけで放っとかれてるのも気の毒なような。あんまり本筋にからみませんよというサインかな。

「あれ、村井さんは?」と、目で捜す視線が布美枝の背後というより、もんのすごく下の方を向いていたのも可笑しかった。塚本さんの脳内ではよほど義弟しげる、“布美枝ちゃん比で小さい”イメージになっているらしい。

海老フライやお土産のモンブランやテレビ、冷蔵庫等の家電といった物質的な裕福さにではなく、夫と子供たちが笑いさざめき合う家庭の温かさに「暁姉ちゃん、幸せそう…」と我が身を淋しく思う布美枝がいかにも布美枝らしい。温かさだけではお腹はいっぱいにならないけど、“それすら無い”んじゃマタニティブルーどころかマタニティ暗黒。マタニティダークネス。いつものお出かけハンドバッグじゃなく風呂敷包みだったし、今度ばかりは布美枝ひとりで調布帰れないだろうな。お迎えがないと。

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