イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

檸檬と高所恐怖症

2007-12-21 23:21:21 | スポーツ

年の瀬も押し詰まりまくったドン詰まりにデジタル放送対応テレビが来ることになったため、試運転かたがたこの年末年始はかなりテレビとのコンタクトがありそうだと思い、久しぶりに某大手週刊TV誌お正月特大号を買ってみたら、小さな驚き。

いまだに新年号といえば、表紙がSMAPなんですねぇ。

もうこの時期この表紙飾って10何年になるんじゃないですか。映画でもお芝居でもなくTVに代表される部分の芸能界ってスポーツ界どころじゃない消長の激しい世界のはずなのに、この長持ちは驚異じゃないかな。

デビュー時点ではローティーンだったにせよ、もう全員30歳越してるはずです。年長のほうのメンバーなら、“四捨五入すれば不惑”に達してるかも。いろいろ割り引くにしても、字ヅラ的にはじゅうぶん中年です。

彼らの人気が息長いというより、この手の雑誌でプレゼンされるTV界が意外に変化してない、変化を欲してないということなのかしら。

確か99年のNHK紅白歌合戦、当時は年末在宅ならレンタルビデオで映画三昧がつねだったので、ビデオの交換の合間にたまたま“ビデオ1”チャンネルがNHKに合っていたため、鈴木あみ(現・亜美)さんとか浜崎あゆみさんとかラルクとか若者然とした組が続いて映り、「なんか物珍しいからちょっと見ようや」となった矢先にSMAPが登場したことがあります。

全員、ダークピンクにグレーの挿し色を基調にした衣装なんですが、ひとりひとり遠目は微妙に、カメラが寄るとくっきりテイストの違うデザイン。

ガタイのいい香取慎吾さんは幅広のパンツでストリートワイルドに、稲垣吾郎さんは欧州中世の貴公子風、スレンダーな草彅剛さんはフェザーをたっぷり使ってユニセックスな感じ、木村拓哉さんは胸をはだけてセクシーに、中居正広さんは…どんなんだったか忘れましたが(軽爆)、とにかく“チームだけど個別キャラはしっかり立てて来ている”という磐石さが感じられて、“出場9回目”というテロップにも軽く仰天したし、「アイドル系ではこの人たち別格だな」とちょっと舌を巻いたものです。

それからさらに、今年でもう8年。

なんだかこの表紙を見ていると、スキージャンプの原田雅彦選手がトリノ五輪でまだ日本代表、と聞いたときみたいな気分にもなってくる。

若手の精神的リーダーにって期待込みにしても、じゃあメダルは望めないってわかってるのに出すのか、しかも行ったら行ったで、身長比で板の長さ足りなくて失格だった。何しに行ったんだ、って。

あるいは柔道60㌔級の野村忠宏選手北京五輪目指します宣言のほうが近いかな。これは野村選手がまずすごいけど、それよりいまだに彼の独走を許してる若手の淋しさを嘆くべき。

……そろそろSMAPの面々も“誰か追い越してくれないかな”と思ってるんじゃないんでしょうか。

いや、歌にドラマにバラエティに、芸能のキャリアで先頭行くのは結構だし、かつ、観てるほうもやってるほうもまだ“手ごたえいっぱい”ではないと思う。

現に紅白の紅組司会が中居さんと聞いても「まだやんのか」感、「しかもなんだよ紅組って」感はあまりありません。白組が笑福亭鶴瓶さんとなるとなお、格的・スキル的にサシで制御できるのは、専業司会者以外では中居さんしかいないかも、とすら思える。

それにしても、毎年TV誌新年号の表誌で“レモン持ち”ってのは、それこそ別格的に、シンボリックにきついポジションだと思うがなぁ。

「降りるのが怖くなってる自分が怖い」ってことはないのだろうか。

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