17日発売のKIRIN新ジャンル・サウザン、18日に近所のコンビニで見つけました。いやはや。冷蔵ケースで現物見ると、ますます缶コーヒーチックですな。
でも、飲むと味はしっかり“お酒”してます。発泡酒~第三のビールブーム前のSUNTORYのビールにちょっと似て、お酒より原料水の味のほうが前に出ている感じはありますが、キャッチに謳う、100mlあたりマグネシウム10mg含有の硬水使用が効いているのか、決して悪い意味での水っぽさではなくて、さっぱり感や後味のさわやかさに、プラスにつながっている。
KIRINの新ジャンル、昨年春のシーズンイン以降、軽い酸味含みのはんなり甘くち・コクの時間に、香りを優先させホロ苦さでくるんだホップの真実と、少しずつ違った角度からビール系をアナライズして製品化、それぞれそれなりの評価を得ていますが(年を越して、製造打ち切られたラベルはないようです)、このサウザンがいちばん素直で嫌味のない味に仕上がったかな、という気がします。新ジャンルにありがちなネバッとした、ムダな薄ら甘みが残らず、炭酸由来の舌ピリピリ感がないのが好ましい。
若干強引にたとえれば、同社の他の先発ラベルより、SUNTORY金麦の“原料水こだわり感”により近いかも。金麦の硬水押しヴァージョン、甘くち度抑えめヴァージョンといったおもむき。
嫌みがない分、引っ掛かりも少なくて、他のラベルではなくぜひコレを!と指名買いしてくれる固定客が掴みにくいかもしれませんが、青系の缶パケデザインはひそかに金麦を意識しているような気も。金麦のヌシとの経営統合がぽしゃったから市場に出せた…なんてことはないでしょうが、若者のお酒離れでますますパイ縮小、激戦化するビール系市場、頑張ってサバイバルしてほしいですね。
CMキャラクターは、久しぶりの日本のTVの仕事?後藤久美子さんとのことでこれも楽しみにしてたんですが、CM、コクの時間や金麦のリリース時に比べて、いっこうに見かけないじゃありませんか。いま集中的に流さないで、いつ流すのかと余計な心配してしまいます。酒類CMオッケーの平日夜の時間帯に、昼間の録画ばっかり見てるから出くわさないのかしら。サウザン公式サイトで見られる動画では、マヨルカ島の海岸風景をバックに、相変わらず美しいですよマダム・アレジ。3児の母。奇蹟だね。
CMと言えばSUNTORY伊右衛門茶の本木雅弘さん・宮沢りえさん扮する茶職人のご夫婦には、いつの間にか赤ちゃんが生まれてたんですね。りえさんが昨年春、私生活でもママになられたから実現したヴァージョン、というわけでもないか。
父親が初孫の顔を見に訪ねて来ても、奥で茶葉のブレンドに余念のない伊右衛門=本木さん。りえさんは「お父さんいらしてはるて、何遍も言うてますねんけど…」と気を遣いますが、お父さんは「構へん構へん、今日はこの子の顔拝みに来たんやから」と赤ちゃんを膝にご満悦。お父さんが中村敦夫さんなので、「あっしにゃー関わりのねえことで」と言いやしないかドキドキしてしまいますが。この赤ちゃんがもう7~8年もしたら、いまの加藤清史郎くんみたいな大物子役(?)になったりして。
武家屋敷風の縁側に全員時代劇仕立ての服装、ヘアメイクなのに、りえさんがお義父さんに出すお茶はおなじみペットボトルの伊右衛門茶、ガラスの茶碗。でも何の違和感もない、不思議なファンタジー世界です。
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