固定電話の当月料金明細に、光フレッツメンバーズクラブのパンフレットが封入されてきました。表紙の女子高生制服スタイルの女の子どこかで見たような…と思ったら、昨年のNHK大河『天地人』の千姫役だった川島海荷(うみか)さんですね。秀頼殿と姑・淀殿とともに大阪夏の陣で自害しようとして真田幸村に止められ生家=徳川家に帰るも、「千はおジジ様をお恨みします!」と徳川家康の松方弘樹さんを突き飛ばす場面はなかなか良かった。
1994年生まれ16歳、若ぇーー。制服が似合う道理。“海荷”という字並びが、当地の特産物“薄荷”=ミントを思い出させます。さわやかすっきり。本名かしら。なかなか新鮮なネーミング。
先月だったかどこかの情報番組でSUNTORYの清涼飲料水“なっちゃん”のイメージガール“6代目なっちゃん”が紹介されていた(6代目って。三遊亭円楽か)し、この“イメガ業界”っていうの?ミドルティーン、ローティーンのかわいい女の子が次々と出てきますな。
一方、光フレッツと言えば、うちのブログの大家さんでもあるOCNのイメガ・相武紗季さんは、気がつけばもうイメガ界ベテランの風格が漂ってきました。2006年に月河がインターネット環境になりプロバイダを選んだとき、「OCNって、相武紗季ちゃんがCMやってるトコね」と思った記憶があり、その頃からずーーーっとOCNの顔をやってるわけです。アタック№1鮎原こずえになったり、魔法使いサリーちゃんになったり、その間紳士服の青山や、やさしおや、麒麟ZEROもやってるわけですが、ハタチ前からの青春をほとんどOCNに捧げてくれていると言っても過言ではない(過言か)。つまるところは、CM効果が上がっているんでしょうね。相武さんがイメガになってからこっち、着々とOCN加入ユーザーが増えているから、イメガ代えよう、降ろそうという動きも出ないのでしょう。
1ブランドのイメキャラを、長年月にわたってつとめているタレントさんはほかにもいくらでもいますが、相武さんの場合なんとはなし不憫なわけですよ。だってアタック№1にしてもサリーちゃんにしても、1985年生まれの相武さん絶対リアルで知らないと思うもの。撮りに入る前に、資料としてペーパーかビデオかで見るだけ見せられたかもしれないけど、昭和も40年代のブツですからね。「なにこのヘンな髪型」「なにこのいかがわしいブルマー」と引いたりしなかったかしら。
CMがひとたびこういうレトロノスタルジア路線に入ると、引っ越し荷造り中に昔のアルバムが出てきたようなもので、なかなか抜け出られません。『魔法使いサリー』が出たら、当然『ひみつのアッコちゃん』も出るでしょう。マハリクマハリタからテクマクマヤコンへ。また髪型が微妙にややこしい。
『リボンの騎士』も出るかもしれない。こちらは別の会社のCMで、石原さとみさんが演ってたような気もするな。あれは三銃士だっけ。ちょっとあやふや。
「『アタック№1』が出たのに、なぜ『サインはV』を出さないんだ」という声が上がっても不思議はない(あるか)。どんだけ相武さんにブルマーをはかせたいんだと。誰がチイ子役だ。動ける巨ギャル・柳原可奈子さんしかいないか。チイちゃんはデブキャラのほか田舎者キャラも兼ねていたので難役ですが。
『さすらいの太陽』だって出ないという保証はない(あるか)。コレ意外とコロンブスの卵じゃないですかね。ジーパンはいて貧乏そうな格好をしてギター弾いて歌うだけだけど、相武さんの歌が聴きたい、歌う相武さんを見たいファンは少なくないはずです。誰が香田美紀役だ。北川景子さんか。豪華すぎるか。
言っても相武さん、この6月で25歳、そろそろアニメのコスプレより、女優として代表作・当たり役のひとつも欲しいところではないでしょうか。07年の『華麗なる一族』以後、演技しているところをちゃんと見たことがないのですが、いつぞやの月9では恋敵役にも挑戦、ちょっと新境地過ぎたのか、“黒アイブ”なんて苦笑気味に言われていましたね。先日15日の松本清張スペシャル『霧の旗』ではかつて栗原小巻さんや倍賞千恵子さん、山口百恵さん、近年では大竹しのぶさんや若村麻由美さん、星野真里さんが演じて、演技派への試金石ともなっているダークヒロイン・桐子役。うちの高齢組は完視聴したはずですが、「(市川)海老蔵がヤらしかった」「暑苦しかった」しか言ってなかったな。
まあ、ダークな役や虐め役、汚れ役に是が非でも挑戦したいわという場合、いつでも昼帯がお待ちしております。先日、安達祐実さんのヒロイン来演の報(4月5日スタート『娼婦と淑女』)でも思ったのですが、実年齢20代半ば~後半で、実年齢より見た目やイメージが若い女優さんは、長年月にわたり世代を跨ぐストーリーの多い昼帯にはこのうえもなく有利です。
いまなら相武さん、ヒロイン女学生時代から子持ちになるまで演じることができていちばんおいしいぞ。生涯最高のおいしさ。トマス・ハーディ『テス』の翻案なんてどうかしら。問題シーンが多いか。
………光フレッツメンバーズのチラシ一枚から、こんなに真剣に相武紗季さんについて考えるはめになろうとは。誰に頼まれたわけでもないのに勝手に疲れてしまった。ミスドでも買って食べるか。
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