イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

パラパラボラボラ

2008-04-27 18:02:07 | アニメ・コミック・ゲーム

先週の木曜朝、一本電話をかけて、切ったら間もなく別の相手からかかってきて、12分通話して切って、あと何もしてないのに、30分後ぐらいにふと電話台を見ると、いきなりルータが全部消灯していました。停電?でも照明器具も冷蔵庫も何事もなく点灯稼働中。まさかと思ってPCに走ってみたら、やはり同じインターネット回線、朝イチはひと作業できたのに、見事に不通になっている。

電話のそばに常時貼ってあるひかりサポートセンターのフリーダイヤルにSOSしたら、24時間稼動しているルータ、ときたま“ハング”=PCで言うフリーズみたいな状態になることもあるらしい。懇切丁寧にルータのリカバー再認証手順を教えてくれて、10分ほどで復旧しましたが、コレ、月河本人が在宅のときでせめてもラッキーでした。高齢家族ばっかりだったら、「電話かけようと思ったら通じない」って大騒ぎして、早朝ならマンションの管理人さん叩き起こしたりしてたかも。

それより何より、固定電話がネット回線のひかり電話だと、こういうトラブル不通時にはどうしても携帯電話が家に一個はないと、お助けフリーダイヤルにすらかけられないってことが身にしみてわかりました。うちのルータ単独でハングする今回のようなケースだけじゃなく、地震や天災で広範に停電の場合もありますしね。面倒くさいから、紛失置き忘れが怖いから、使用頻度低いのに定額料取られるのバカバカしいから、だけの理由で、ウチじゅう全員携帯持たない主義では、もう安心して暮らせない環境になってしまったのかも。

とりあえず一家に一台、ぷりコールだけでも存続させとこうという結論になりました。

『炎神戦隊ゴーオンジャー』GP1127日)。もちろん我らがゴーオンジャーズ5人が影薄いというわけじゃないけど、それにも増して敵キャラたちがどんどん味出して来るじゃありませんか。三大臣のキャラ立ち具合は、そもそも造形が実に高レベルなところへもってきて、俳優・声優さんやスーアクさんのいい仕事っぷりで、回を追うごとに魅力が増して来てます。大御所然としてどこか浮き世離れヌケてる害地大臣ヨゴシュタイン様と、現場叩き上げっぽくちょこまかしている害気大臣キタネイダス様紅一点にエロカッコオトナな愛嬌担当害水大臣ケガレシア様

なんとなく、キャラ棲み分け方が『超星艦隊セイザーXの宇宙海賊デスカル三将軍にも通じていますね。天然熱血怒りんぼ・火将軍ブレアードオトナでドSな小悪魔・水将軍アクアルナルな発明オタク・風将軍サイクリさん…じゃなくてサイクリード。アイツらもキュートな連中で、結局いろいろあってセイザー側と歩み寄って、三人誰も倒されることなく最終話で揃って宇宙に帰って行ったっけ。ブレアード様なんかは味方側キャラ以上の人気者になって、温泉浸かって納豆ご飯食べたりしてた。

我らが(←いつの間に)三大臣は“大臣”てくらいだから、上層部に大統領とか、総統とか、さもなきゃ帝王とか皇帝とかがいて、後半やおら画面に登場してくるんでしょうね。意外とトップと合わなくて“加藤の乱”みたいな単独行動起こしたり寝返ったりするヤツも出たりして。“まだ体勢決してないのに乾杯(中身が飲尿療法みたいな色)→酒盛り”は、上層部が出てきても続けてほしいな。

それにしてもアンテナ蛮機の「♪見つかっちゃって~困るの~」は小さいお友達に理解できたのだろうか。マスプロアンテナの例の金字塔的なお色気CM、まだ流れている地域はあるらしいですが。先週GP10のミラー蛮機がビックリウムガス欠になったときの「ちょっと…ヘン…リーミラー北回帰線…」なんかも爆笑したな。お子様がお父さんに「ねーどういう意味?」と訊いて、日曜朝から親子・家族の会話密接化という狙いか。大人のスタッフが「お子様でもこれくらいはいけるだろう」「じゃあコレもいけるんじゃないか」と楽しんで脚本作ってそう。

“テレビから催眠電波を放送してゴーオンジャーには使命を忘れさせ、一般人には環境汚染行動を取らせる”というガイアークの作戦。レッド走輔(古原靖久さん)にはモナコGP出場、イエロー早輝(逢沢りなさん)はコンテスト優勝で人気アイドル、ブルー連(片岡信和さん)はクイズ王、グリーン範人(碓井将大さん)は大富豪の孫と、日頃のそれぞれの「こうなれたらいいな」願望をお誂え向きにTVから「叶ったよ」と提示されれば一も二もなく盲信して乗っかってしまう、という展開がなかなかブラックで、子供番組の域を越えた知的なお話になりました。

人間って、自分に不利なことや痛いことはいくら真実でも信じず目を背けようとするけど、うまい話や耳に心地よいことは、そんなに巧妙でもない、低レベルなウソでも、それこそ信じられないくらい簡単に信じてしまうもの。

排煙や家庭ゴミ不法投棄といった反エコ習慣・行動にしても、“人間はエコが本能ではない、ともすればちきゅうにやさしくない方向にどんどん堕したい生き物なんだ”という本質的指摘を含んでいる。

ブラックといえば軍平(海老澤健次さん)だけを、“TVを盲信した人々から被害をこうむる側”においたのもプロットとして実に斬新TVが映し出しコイツが悪だよと喧伝する“容疑者”に、「テレビで言ってたぞ、オマエは死刑だ!」と大挙してつかみかかる警官隊、街頭TVに「死刑死刑!」と野次る群衆、という描写は、先日の光市母子殺人事件差し戻し審判決の直後だけに、怖れず画面に乗せた制作陣の勇気侠気を感じました。

月河がグッと来たのは、アンテナ蛮機が軍平の「ブザマな姿を世界中にナマ中継してやる」とウガッツ使ってカメラ回して、洗脳された走輔たちもそれぞれの場所でその映像を見ているにもかかわらず、変身解除されてひとりで攻撃を食らいながら、仲間を信じて必死に大見得を切っている軍平が、“ナマ中継を利用して訴えてやろう”という意識をまったく持っていなかったところ。軍平がカメラ目線で「見てるかー走輔、早輝…聞こえてるかー連、範人!」ってやっちゃったら、意味が全然違ってくるのです。

誰も見ていないかもしれない、振り向かないかもしれない、それでも叫ぶ、訴える。この愚直さこそがガイアークの“電波洗脳作戦”への最終兵器だった。ヘンな言い方だけど、TV局・TVのプロさんたちが作ったとは思えない、実にナイス着地。

“カメラの回っていない、台本もQシートもないところにこそ日々真実がある”って、TV屋さんたちもわかっているんでしょうね。TVは真実の一部を切り取って提示するだけなんだと。

警官隊をなぎ倒して逃れるとき軍平「…すまない」も元・警察官らしくてなにげなく良かった。ゴーオンジャーズ、ヒーローだけど軍平と、いつもバイト上等の範人を筆頭に“市民感覚”をしっかり持っているのが気持ちいいですね。

軍平役・海老澤さんには『ゴーオンジャー』終わったら刑事ものドラマのオファーが山のように来るだろうなぁ。ご本人・事務所的には刑事のイメージが固定するのはちょっと避けたいかな。『富豪刑事』に『特捜戦隊デカレンジャー』のレッド・載寧龍二さんが出たような、あれくらい違った地合いの作品と役なら、むしろ積極的に見たいですけどね。

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