イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

秋に春色の汽車

2008-09-30 00:29:55 | アニメ・コミック・ゲーム

国土交通相辞任の中山成彬さんは、日教組ガン発言については“偉くなって注目を集めたら、集まってるうちにどっかで言ってやろう”とむしろ狙って発したくさいですね。相当ためて、ためて撃ち放ったと思しき“風圧”がある。

むしろ“怨恨”に近いものすら感じますな。

それよりこの人、両耳上だけ白くて“天井”部分が黒く、おまけに真っ水平に撫で付けた頭髪といい、全体にパーツが顔面の下方に集まって(額が後退してるだけとも言う)、しかも外側に向かってすべてが“尻下がり”な配置といい、等身のサイズ(横幅たっぷりな顔だけ見てると3頭身ぐらいなイメージ)といい、いしいひさいちさんの漫画のキャラになるために生まれて来たようなルックスですよね。

もうどっかで描かれてるかな。いしい漫画の歴代総理・閣僚、小渕恵三さんや村山富市さんなんかはかなりそっくりだったけど、海部俊樹さんや細川護煕さんなんかは雰囲気だけで、「これ海部だよ」「殿様だよ」と言われればそうかと思う程度の似方。でも、言われたら最後、もう海部にしか、細川にしか見えようがなくなるという。

特に、森喜朗さんはすごかったな。よくご本人からクレームが来なかった。顔の下半分の幅が頭部のそれの4倍くらいあって、がきデカの大親分みたい。しかも頭頂部にいつも日の丸立ってんの。お子様ランチか。容貌よりキャラポジションをヴィジュアル化したんでしょうね。

たぶん、いしいさんにかかると、麻生太郎新総理なんかは、クチが顔の輪郭の5センチぐらい外、なんならコマの外に出てるような気がしますが、最近連載見てないからなあ。

さて、本日929日放送開始の帯ドラ2タイトル。

NHK『だんだん』は、『24(トゥエンティフォー)』ばりの画面分割がちょっと高齢家族には唐突だったようですが、昨年暮れ液晶ハイビジョンTVに切り替えたので、さほど見づらさは感じませんでした。従来のブラウン管小画面アナログTVだったらかなりせせこましい感じがしたはずで、これは国営放送による遠回しな地デジ対応買い換え促進キャンペーンと読むべきか。

『赤いスイートピー』のリフレインは懸念した通りちょっとうるさい。三倉茉奈・佳奈さん、専業歌手でないわりには声も歌も悪くないのですが、松田聖子さんの初期の一連の曲って、澄んだ声で丁寧な音程で歌われるほど“こまっちゃくれた”感じがしてしまうんですな。月河がリアル聖子ちゃん仰望世代でないからかもしれない。

同じ双子モノでも『ふたりっ子』とは違って、マナカナちゃんが最終話までぶっ通しでヒロインを演じる、とにかく一にも二にもマナカナちゃんありきの企画なので、彼女たちに「かわいい」「頑張ってる」という好感をまず持てないと、お話に乗っていく以前にきついかも。

ウチのはむしろ宍道湖サイドのめぐみ(茉奈さん)の継母役・鈴木砂羽さんを見て「美和子さんがこっちに出るってことは、(『相棒』の)亀ちゃん(寺脇康文さん)はやっぱりいなくなっちゃうんだねぇ」と、そっちを積極的に惜しんでいました。

もう1本は昼の東海テレビ制作『愛讐のロメラ』。いきなりタイトルバックに男性舞踊手の影絵が現れ、♪イライライライラ~イ とスペインの歌曲“ロメラ”が流れるインパクトたっぷりのスタート。

続いてのOPクレジットかぶせの主題歌はザ・タイガースの代表的ヒット曲『花の首飾り』カヴァー。仲村瑠璃亜さんの、か細く甘い歌声がいかにもメロでいい感じ。

昭和40年代の国内GSブームは、当然ビートルズに触発されてのムーヴメントだったのでしょうが、ビートのきいたエレキサウンドだけではなく、『花の~』のような、カレッジフォークっぽい、メルヘ~ンな曲が混じって流れても違和感がなかった。つくづく日本の大衆音楽は強靭な雑食胃袋だと思います。ちょっと脱線。

ヒロイン・珠希少女期の増山加弥乃さんは、高校中退した15歳にしては若干幼いか。中学生でもいいくらい。珠希が成人していとうあいこさんに交代してからは、相手役・恭介の男優さんも交代するようなので、ヒロインだけ独走で老けちゃった『花衣夢衣』のような段差感はなくてすみそう。

今日第1話では少女ヒロインの逆境カワイソぶり、少年相手役との淡い交情よりも、大病院院長(名高達男さん)と冷や飯食わされの妾腹弟(うじきつよしさん)との、怨念・嫉妬・軽侮・同属嫌悪・コンプレックスに野望と、盛り沢山に入り混じった心理綱引きが圧倒的。どうやら院長夫人(いしのようこさん)は弟のほうの元カノだったよう。

あと、登場回数この先少なそうですが珠希・亮太姉弟の住む山梨の家の大家さん役に絵沢萠子さんのド迫力。愛人を追って家出した母(立原麻衣さん)は珠希の亡き実父が再婚した、珠希にとっては継母で、亮太は彼女の連れ子、従ってこちらも珠希とは血のつながりは無いこと、一気に台詞で説明し切りましたよ。

絵沢さんと言えば何と言っても故・伊丹十三監督『マルサの女』での「オンナはココに隠すんだ、さあ調べろ!」と開き直る被査察者の愛人おばちゃん役がいまだに忘れられないなぁ。

昨年の同枠このクール『愛の迷宮』は、ナレーターが池上季実子さんで“裏地に正絹”みたいな豪華さでしたが、今年も吉本多香美さん。お父上の黒部進さんが04年の『愛のソレア』に出てくれてましたが、今年は顔出しがあるかな。

そう言えば『だんだん』のナレーターは主題歌を歌っている竹内まりやさんが起用されています。あまりナレーションに拠りかかったドラマ作りは歓迎しませんが、帯ドラマはとにかく“継続して、1話でも多く見てもらうこと”が命なので、何でもいいから「オッ?」と興味持って入ってきてくれればオッケーですかね。

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