イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

呂律(ろれつ)

2009-03-30 00:47:34 | プロ野球

ローレルゲレイロ、ローレルゲレイロ、ローレルゲレイロ、ローレルゲレイロ…って5回ぐらい連続でハイスピード連呼するとかなり舌がロレロレしますな。

キングヘイロー産駒、父子2代のGⅠ高松宮記念制覇。いま考えると、自身の競走生活は血統があまりに純良過ぎ輝かし過ぎて、適距離適条件をつかむのに手間取った感のあるお父さん、遺伝子で息子に直伝する級の、疑問の余地なしバリバリのスプリンターだったわけですね。

カワカミプリンセスの06年オークス・秋華賞などの活躍で、満14歳になる今季も種牡馬として人気を集めていると聞くキングヘイロー、35月は本業でエンジン全開の日々でしょうが、息子の朗報に「ワタシのときより余裕で勝ってどうする、せめて写真にしろ写真に」と苦笑しているかもしれません(なぜかソフトバンクCMの“お父さん”の声で脳内再生)。

ローレルゲレイロと言えば06年、26月函館でのデビューで、同地の2Sでも2着、暮れのGⅠ朝日杯フューチュリティSでも2着と好走していました。比較的早い時期から能力を出し、勝ちきれずとも高めの能力を安定して維持、古馬になってからももう一段奥行きがある。成長曲線も親父似のタイプ。それにしても晴天の芝に青鹿毛は見映えがするなぁ。

ロレちゃんがデビューした当初、名前から安直に、サクラローレル産駒だと思い込んでいて、「にしては仕上がり早で素軽いな」と、かなり長いこと怪訝に思っていたことは内緒です(書いちゃった)。

さてと、今日ぐらいで週間報道番組のWBC狂奏曲は終息するかな。この一週間はまったく辟易しましたねぇ。好きか嫌いかで言えば、野球単体ならはっきり好きなほうに属するのに、何が辟易するって報道の地合いが“「日本全土が熱狂した」「全国民が感動した」「観た人すべてが勇気をもらった」と信じて疑わない、疑わせない”風圧なのにほとほと参りました。

近年のオリンピックの、野球以外で日本人選手がメダルを争った種目より救いようがなかった気がします。皮膚感覚としては同じ4年に一度の、サッカーW杯すら遥かに上回る息苦しさでした。やはり“日本が優勝しそう、できそう”となると、観るスポーツとしての醍醐味、お祭り感ともに、別建てで体温血圧上昇しちゃうんでしょうね。まして2連覇がかかっている。ラウンド勝ち上がりの仕組みとか投球数制限とか、USA基準でわけわからないローカルルールにがんじがらめな、どう考えてもせせこましいけちくさい大会だったのに。

間違いなく熱狂して感動して、勇気をもらっていたのは独占生中継したTBSと系列局、及び関係者だけだったんじゃないかな。勇気や感動なんかより、“経済効果”に真っ先に陶然となる奴ら。彼らが言う“日本全土”“全国民”の中に、月河は断じて入ってないぞ。勇気なんて他人からもらうもんじゃないしましてTVの向こうの、アホみたく高給取りの野球選手なんかから、勇気のユの字ももらってたまるか。

勇気ってのは誰の力も借りず自分ひとりきりで、何もない、草木一本生えないまっさらの荒野から掻き集めふるい立てて、自分で火をつけて、天まで地の果てまで燃やすものなんだ。

そもそも2009年の日本で“侍(さむらい)”を名乗るのは『シンケンジャー』限定にすべし

しかし、気がつけばローレルゲレイロの“ローレル”は、当然優勝者の月桂冠、“ゲレイロ”はポルトガル語で“戦士”の意味だそうです。しかもアナタ、15番人気で3着に飛び込んだのは“ソルジャー”ズソング。複勝ワイド2135,960円。地味にサイン馬券だったかも。こんなんで取ったと思いたくないな(取れてないか)。

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