イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

あなたはひどいです再び ~遺憾への道~

2018-11-04 22:32:07 | 海外ドラマ

 ・・この作品に限らないのですが、“オープニング映像と曲の雰囲気が、ドラマの内容と真逆”という例が韓国ドラマに非常に多いのは不思議で面白いですね。

 『あなひど』(←この略し方もひどいです)なんか、本編の第1話を視聴するまでもなく、番組サイトの内容紹介の時点で真逆ですからね。

 「この物語にタブーなどない・・!」と、怪談噺ばりにヴォイスの重なったナレつきスポットも、放送前、8月中旬にはBS11で結構流れていました。あのイメージを念頭においてこのOPをいきなり見たら、アレレ?チャンネルか放送時間か、どっちか間違えたかなと思うに違いない。

 日本の70年代のバラエティ番組みたいなテケテケペナペナしたBGMともども、このOPから始まるとしたら“芸能界”と“結婚”を主題にした“2家族老若入れ替わり立ち代わりワイワイにぎやかコメディ”しか考えられないでしょう。

 このOPに続いて、あの悪意と嫉妬と腹芸・偽装に満ちた本編が始まることに、本放送時韓国の視聴者は何の違和感もおぼえなかったのでしょうか。

 8月に同じBS11で放送終了した『愛の香り ~憎しみの果てに~』も、『輝け、ウンス!』も(前者は途中下りたり乗り直したりしながら、後者は後半録画溜めっぱなし)、内容は悪意の人物が結構やりたい放題にグッチャラグッチャラさせていくたぐいなのにもかかわらず、OPはその悪役憎まれ役も混じって、お父さんもお母さんも爺ちゃんもバアちゃんも、彼氏も彼女もどこぞのオバサンも、みんなサワヤカ笑顔で和気藹々、青空にお日さま燦燦、といったふう。現行放送中の『いつも春の日』(月~金PM1:00~)などもこれ系ですね。OP終わりに全員集合で記念撮影風。こんなに仲良しこよしなら本編中で罠仕掛けたり告げ口したり、濡れ衣着せたりすることはなかろうにと思うんですが、そのギャップが逆に面白いのかな。

 “ニコニコ和気藹々に見えても、その場面の後、もしくは裏側は、実は真逆である”と言うことをあらわしているのかもしれません。・・・どうも、先週の大法院判決報道以降、韓ドラを考えるときバイアスがかかってしまうな。“ウラオモテ陰ひなた有り、面従腹背”が性に合うお国柄だからかしらん?とか。

 ・・ドラマが面白ければ何でもいいんですけどね。ちなみに、最近BSで視聴した中では、『ルビーの指輪』や『カッコウの巣』、『漆黒の四重奏(カルテット)』は中身とOPが相応のギラ・ドロ感満載でわかりやすかった。『あなひど』みたいなウラオモテギャップ系OPのドラマも、もう一パターン、純粋なギラ・ドロヴァージョンのOPを作って交互に流したらどんなもんでしょうね。そういう始まり方も見てみたい気がします。

 ・・・んで、放送のほうは終盤にさしかかっていますが、ますます“チョン・グァンリョルさんを堪能するドラマ”になりつつあります。本当に、この人プラス『ホジュン ~宮廷医官への道』と同じグァンリョルさん母役チョン・ヘソンさんのコンビでもってる世界。見終わったら、このお二人しか記憶に残らないかもしれない。これはちょっと制作側も誤算だったかもしれませんが。

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