イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

思い出の代わりに

2008-07-30 21:18:24 | パワーストーン

無料なので漫然と打ち切らずにいる通販メルマガで、気になるパワーストーンアイテムを見つけてしまいました。

ルビーインゾイサイトの玉石ブレスレット。即キャッシュではちょっとイタいけど、頑張れば頑張れないこともない金額です。

ゾイサイトとは『美少女戦士セーラームーン』のダークキングダム四天王…ではなく黝簾石(ゆうれんせき)という、濃く暗い緑色の鉱物で、その中に鮮紅~暗紅色のルビーの結晶を含むものを特にルビーインゾイサイトと呼びます。

ルビーの出方、見え方が不規則なところ、触れるとそこだけ質感が違うのも魅力で、マラカイト(孔雀石)の絵画的な鮮緑色や翡翠の透明感ある深緑とは質の違う、太古の森林を連想するジャングルグリーンの“地色”だけでも“地球の生誕史”に思いを致させる、派手さはないが長い期間身近に持ってみて、見れば見るほど味が出てくるタイプのストーンのひとつです。

もう56年近く前、出張先の空き時間に寄ったアクセ店で偶然手になじむタンブルを発見、一個だけ求めていまも持っているのですが、そのお店のPOPでは確か“友好的な人間関係、交渉力アップ”とか謳っていたように思います。そのときは効果よりも、名前と色合いと、触感の新鮮さに惹かれて買っちゃったんですな。

後日じっくり手で触れてみると、はじめに友好関係・交渉力ありきではなく、どちらかというと“すさんだ、とげとげしい気分のときまるーくしてくれる”“鬱に傾きそうな心理に灯りをともしてくれる”“人に優しく、円満に接することができ、その結果好感度ゲットしやすい”石のようです。

具体的な切羽詰ったトラブルが起きてしまってからとか、“特定のアノ人だけに好かれたい”ターゲットがあるときより、公私で接する人々全般と無用の衝突や悪印象買うのを避ける、男女を問わぬ社会人オトナの“平時”のための石という感じ。

こういうなだらかなパワーも、悠久のジャングルグリーンと情熱ルビーのマッチングにふさわしいと思います。

月河がストーンショップのPOPライターなら、“心の密林を紅い灯で照らす、大地の女神の慈しみ”とかなんとか書くだろうな。

10粍玉20個。本物のルビゾとしたら、そんなに高価なほうではありません。ハウライトに着色したなんちゃってターコイズやラピスラズリとか、ラピスを名乗ってソーダライトとか、バッタもんはもうつかみたくないので、本物だというところにいたく心惹かれてはいるんだけど、通販でストーンもの買うと、触れて確かめられないだけにハズレが多いんだよなあ。

再放送の『その灯は消さない』は第24話。長女・律子(吉野真弓さん)が付き合っている男が自分の学生時代の彼氏・川合(大橋吾郎さん)であると智子(坂口良子さん)が知り、律子の母が智子だと川合が知り、川合の元カノが自分の継母=智子だと律子が知り…このへんはぜんぶ視聴者は前もってわかっていることなのでちょっと勿体ぶってじれったかったかも。

それよりここに来て目立つのは、智子と藤夫(柴俊夫さん)夫妻の堀口家、先妻との長女が彼氏できホヤのOL一年生、長男が受験とエロ興味の高校生、再婚後誕生の次女が小学校高学年と、いちばん考えてることバラバラな時期なのに「朝食は家族全員食卓に揃ってゆっくり食べるのだ」と主張してやまない。長女の帰宅が1時間2時間遅い、連絡がないだけでも夫婦ともにピリピリイライラ。

“高校生以上携帯ひとり一台”になる前の時代(96年)のドラマとは言え、“家族揃って”にこれだけこだわる一家は、すでに珍しく、ドラマになるくらい貴重だったのではないでしょうか。連れ子2人と若い後妻と、再婚後にもうけた次女。生さぬ仲の親子、母の違うきょうだい、複雑な関係を慮ってこそのこだわりかもしれませんが、昭和の3040年代中葉なら、何も複雑要素のない普通の家族の当たり前だった事象に、96年、平成8年のこの複雑家族は、時には誰かを泣いたり喚いたりさせながらでも執着する。

ある意味時代の分水嶺、と言うより分水嶺の西日に映る最後の残影を描き出していたようにも思えます。

平成20年の今日、社会人の娘と高校生の息子と小学生の次女に「朝食は家族揃って」なんてドラマ劇中で言い張ったら、「専制的な時代錯誤の価値観を押し付ける親」としか映らないでしょうからね。

わずか12年前、されど12年前。ドラマの中の“当たり前”や、“こだわらなければ当たり前を維持できないこと”も、ずいぶん変わったものです。

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3 コメント

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半年前に真夏の薔薇、現在その灯は消さないが放映。 (シンシア)
2008-08-09 07:39:05
半年前に真夏の薔薇、現在その灯は消さないが放映。
私と同じ地区に住んでおりますね。
初の書き込みさせて頂きます。
真夏の薔薇でのこちらの感想で、
・碧が稲彦に走った頃靖顕に肉弾誘惑仕掛けて玉砕した江里子(野村ちこさん)の、披露宴での再軍備自爆テロもありませんでした。
で、妙にこちらのサイトが忘れられなくなりました。
真夏の薔薇は、真剣に見ておけばよかったと終盤見ていて思った作品です。
靖顕の常軌を逸した嫉妬、英雄の怪演、稲彦の執着。
手術室での血まみれの殴り合いを見逃したのは無念でございます。
OP「悲しみのためじゃない」が美しかったです。
その灯は消さないもOP「愛は一度だけですか」が素晴らしいですね。
その灯は消さないと相反したOPの写真。
・マッチを擦って蝋燭に火をつける。
・今週のハイライトを写真で映し出していく。
・幸せな家族の晩餐写真から一人一人家族が消えて行く。
・最後は灯が消えた部屋の絵が映される。
この主題と相反したOP描写と静かでも残酷な家庭崩壊劇の展開に魅入ってしまいます。
今週の放送で、旦那様の女部下(旦那様に取り入りたくてたまらない女、旦那も悪い気はしていない)によるテロ行為(室長がほしいから、勝手に娘さんの恋人を身辺調査しましたのよ。なんとその男はかつて奥様の婚約まで行った恋人でしたのよ、おほほ。室長の心に波風立てるつもり満々、家庭をぶち壊す気満々ですのよ、おほほ)を見て、こちらのサイトを思い出しました。
今週のOPだけ見ると、旦那から河合と会わないでくれと頼まれたのに、来週嘘の上塗り大好きの智子は会って、服を脱ぐんでしょうね。OPで週が進むごとに智子の形相が険しくなる写真、律子がだんだん暗いところで写される写真が出てきて嬉しくなります。
この二作品位までが、東海ドラマ全盛期だったのかもしれない…と近年強く思います。
長文失礼致しました。
返信する
>>シンシア様 (月河たびと)
2008-08-09 20:15:20
>>シンシア様
 コメントありがとうございます。『その灯は消さない』のOP私も好きです。智子・藤夫が闇バックで3人の子供たちを挟む、三面鏡のようなタイトル映像も“家族でもときに各々違う角度に視線が向いている”構図を見せつけて良いですね。
 96年のこのドラマをいま観て新鮮に思えるのは、メロドラマでありながら軸足が“家族”“家庭”にあるからなのかも。親に隠して付き合っていたときも、律子が川合と連絡するのは自宅の廊下の固定電話、もしくは会社の電話を使うし、川合から智子へのいけない連絡も、旦那が会社にいる平日昼を見計らってやはり自宅電話へ。ひるがえって個人のプライバシーが“家庭”を介さずに、ケータイに直行集約されるのが当たり前になった平成20年、メロドラマ、特に家族ドラマ仕立てのお話は本当に作りにくくなったと思います。
 お察しと思いますが、ヘソ曲がりなもんで、明るさや笑い、ライトでスムーズなクチあたりを志向しがちなTVドラマ界にあって、時代・階級を問わずねっちりじっとり重たく暗い人間の“負”の感情をあえて“主原料”に作り続けている東海昼ドラの伝統というか空気感が好きなんですね。最近は「あり得ねー!!」と笑い飛ばして終了な中島丈博さんの脚本も『真夏の薔薇』がひとつのピークだったかなと…。またお寄り下さい。
返信する
稚拙な文章の掲載、並びに丁重な御返答ありがたき... (シンシア)
2008-08-10 09:34:59
稚拙な文章の掲載、並びに丁重な御返答ありがたき幸せにございます。
東海ドラマは丁度十年前の緋の稜線から見始めました。
その後は見たり見なかったりで、まともに見たのは真珠夫人。
真珠夫人は久々に面白い作品でした。
しかし、その後は…(以下恣意的解釈)。
①原作名作、ドラマ駄作(例:花衣夢衣)
②原版傑作、リメイク版駄作(例:新愛の嵐)
③ゲームという名の遅々とした手抜き(例:美しい罠)
④ドロドロ愛憎中途半端作品(例:真実一路)
他にも分類できますが、大雑把にこう分類しています。
まだ見れるのは初っ端から支離滅裂な狂演作品、麗しき鬼のようなものが近年では一番だったと思います(人によってはそんなわけないという意見も多々あるでしょう)。
時代・階級を問わずねっちりじっとり重たく暗い人間の“負”の感情をあえて“主原料”に作り続けている。
大河ドラマにしても、連続テレビ小説にしても、夜のゴールデン枠にしても、約十数年前から上記を排除することで、物語の厚み深みがなくなったと昨今のテレビを見る度に哀愁の思いを感じます。
たまにですがハゲタカのように、非情さを徹底した作品を見ると嬉しいのですがね。
今は視聴者がそれらを求めないし、過去ばかり美化して見るなという意見を周囲から多々聞きますが…、製作者の怠慢に視聴者がただただ流されているのでは…と感じながら、自分が周囲とずれているなと感じてます。
お体にお気をつけて、基盤となる家族、家庭に灯を当てた「その灯は消さない」を見届けて下さい。来週放送予定で全62話の丁度折り返しです。
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