イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

地震過剰

2011-03-12 20:54:02 | ニュース

前原誠司外務大臣の外国人献金引責辞任劇は、「国会議員なのにそんなことも知らなかったのか」というご本人の脇の甘さとともに、海千山千の国際社会の中で“国益”を死守する気概や危機意識や“精神の腕っぷし”を、現民主党政権はからきし持っていないと、改めてあからさまに示しました。

………と、ここまで書いたところで、そんなこたぁどうでもよくなる事態になってしまった。マグニチュード7.68.4になり8.8になり、「発表のたびに大っきくなってく地震ってアリか!」と怒ってみたところで始まりません。

当地も、今般第一波の震源と思しき三陸沖~いわき沖を北方にくねっと延長した、十勝沖の海底断層とは至近距離なので、「あ、揺れてるか?」程度の有感地震には日常、慣れているほうなのですが、今回は、距離が離れているせいか、ゆーらゆーらゆーらゆーら、かったるーく気色悪ーく、都合10分間ぐらい揺れてましたね。ちょっとの間、マイルドな立ちくらみになったかなと思ったぐらい。火の気を使っていない時間だったのがせめてものラッキーでした。午後330頃まで、断続的に小一時間ゆーらゆーらしていたような気がしますね。

おさまるまでエレベーターは論外だし、非常階段も気が進まないので、おさまったな、もう来ないなと自分で自分を納得させられるまで動かずにいたのですが、建物の1階の店舗部分に下りていくと、販売担当くんは「全然気がつかなかった」「地震?ホント?」という反応でした。震度3。バス通りに面したカド地の路面店舗なので、気がつかなくても「鈍感野郎」と責められないギリの震度かな。とりあえず商品や備品やスタッフが傷まず何より。

通りを見れば信号機も車の往来も路線バスも何事もなくすいすい流れていました。やはり上のフロアは揺れが大きいのね。揺れることでエネルギーを逃がしてポッキリ折れない構造になっているのだ、と聞いた覚えはありますが、やはり、ゆーらゆーらは気持ちが悪いです。休み休み小一時間だもの。最近、当地でもぽつぽつ増えている20階超のタワーマンションにお住まいの皆様はどげなご気分か。そういうトコロに住む友達も知人もいないですが。

当地の月河たちがそんな暢気なことを言っていた15301600台に、震源に近い東北地方太平洋側に近い地域では大変なことになっていたと、帰宅してからTVで知りました。確かに、地震国日本の周辺にいくつもある“地震の巣”の中で、当地にいちばん近いのは十勝沖~根釧沖なので、ここ発の大地震なら、幼稚園坊主ぐらいだったと思うけど月河も体感記憶はあります。しかし今回は全然違う。震源からの距離がある分、長いヒモの先っぽに付けられてふわんふわん振られてる様な、初体験の気味悪さでした。

 建物が倒壊したり、浸水したり、引火しての二次火災も怖ろしいし悲しいけれど、なんとか身ひとつ難を逃れたものの外界と連絡が取れない、停電やら交通路寸断やらで情報も来ないという状態が一日、二日と続くのは途方もなく怖く、心細いですね。食料や暖をとるものに加えて、正確で建設的な情報、ガイダンスが、被災地の皆さんに一刻も早く届きますように。

 今朝になってようやく東京23区の親戚知人とは電話連絡がつき、概ね大事ないと確認してひと安心。帰宅難民がひとりいたけど、会社で秘書室買いおきのペットボトルやお菓子を頂戴しつつ電車の復旧を待ったそうです。こんなとき、リスク冒してあくせく歩いてでも何としても帰宅、なんて根性のあるヤツはウチの親族にはいないね。

 それにしても、新聞の1面に載っていましたが、東京タワーの突端がドッグレッグしちゃったのには心底びっくりしました。スカイツリーがいくらもてはやされようが、月河の世代は、東京と言えば絶対東京タワーですもの。大袈裟に言えば、ご高齢の方々が富士山に抱くくらいの気持ちを、月河は東京タワーに持っています。あれをぐんにゃりさせていいのは、円谷プロ出身の巨大怪獣だけ。地震憎むべし。早く列島から去れシュワッチ。

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