昨日のエリザベス女王杯、一番人気一位入線のカワカミプリンセスまさかの降着で、女王のタイトルは2着フサイチパンドラの繰り上がり。びっくりしました。
パンドラの鞍上福永騎手も、一馬身二分の一差をつけられての完敗だけに、手放しでは喜べなかった様子。でも、同じ距離を走って“完勝だったけれど鞭を当てられてよれ、他馬に迷惑をかけた”プリンセスと、“完敗だったけれど鞭を一度も使わずに(気性が難しくて鞭打たれると頭を上げてしまうから)、真っ直ぐ駆け抜けた”パンドラ、「本当に勝負付けが済んだか?」と突き詰めたら微妙な気がします。
しかも、昨年の女王でプリンセス、パンドラたち3歳勢より二キロ重い56キロ背負ったスイープトウショウもクビ差に来ているので、話はさらに微妙になる。
パンドラはジャパンカップ、プリンセスは有馬記念への出走も取り沙汰されていますが、このさい、“男の子”たちはからめないで、いやもうからんでもいいから、紛れなく、きっちり決着つけてほしいですね。もちろん、プリンセスの鞍上は制裁明けての本田騎手で。
まあ、降着のためやや後味が悪くなってしまったものの、牝馬四冠最後の一冠をパンドラがとってくれたのは嬉しいニュースでした。“大器だけれどもとにかく気性が難しく、乗り難しい”と春から言われ続けた彼女も、オークス以降手綱を取った福永騎手とは気が合うようで、3走して2・3・3着と、意外なほど大崩れしない堅実な成績。今回も、スイープの急襲をしのいで2着に踏ん張ったからこその繰り上がり戴冠です。天皇賞・秋のダイワメジャーといい、今年は、とかく威圧感、怖さに欠けると見られがちな“栗毛のサンデーサイレンス産駒”たちに日が当たる秋かもしれません。
菊花賞の記事で、青鹿毛大好きと書きましたが、もっと好きなのが実は栗毛(爆)。グッドルッキングで目立つ特徴があれば何でもいいのか!?と思われそうですが、秋の長い日差しを浴びて金色に輝く栗毛馬を見ていると、本当に幸せな気分になりますよ。
もちろん、勝ってくれたらもっと幸せ。あ、これは毛色を問いません。
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