イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

風の歌を見よ

2006-10-24 17:43:29 | 競馬

終わって見れば「クラシック三冠の壁は厚かった」でまとめられてしまったメイショウサムソンの菊花賞。

前日までの単勝オッズが2.0倍、当日が1.9倍。同じく2冠で挑んだ菊花賞ということで比べると、83年のミスターシービーが2.1倍、94年のナリタブライアンでさえ1.7倍でしたから、人気し過ぎでも過小評価でもない、リーズナブルな支持率と言えるでしょう。

サムソンと石橋騎手自身は正々堂々、いいレースをしたと思います。

物足りないとすれば、ちょっと運びが優等生過ぎました。ハナを切って自分のペースに持ち込んだアドマイヤメインを射程圏において直線で追い出す。でも結果的につかまえるどころかケツを嘗めるまでもいかず、自分の真後ろでマークしていたドリームパスポート、さらに後方で死んだ振りをしていたソングオブウインドにも並ぶ間もなくかわされてしまいました。

昨年三冠馬となったディープインパクトの無傷な戦歴、大手牧場の一流血統という出自に対比するかのように、“雑草派”“野武士”などと表現されてきたメイショウサムソン。でも野武士といえども三冠を期待され1倍台の人気を背負ってしまうと、こういう型に嵌まった、教科書的良い子ちゃんな競馬になってしまうものなのか。最後の一冠は三千メートルという特殊かつ過酷な距離なので、陣営も作戦をずいぶん考えたことでしょう。

アドマイヤメインが行くのは織り込み済み。トライアル先着のドリームパスポートにマークされることもわかっている。そんなガチガチの状況の中、ダメもとで野武士の名にふさわしい乾坤一擲、無手勝流でウオーーッと斬り込むような奇襲も見たかった気がします。

ところで、勝ったソングオブウインドは青鹿毛、2着のドリームパスポートも青鹿毛。馬の毛色の中でも、青鹿毛は大好きです。ソングの父馬はエルコンドルパサーで黒鹿毛でしたが、黒鹿毛の黒さは、陽が当たると橙色がかった赤褐色に縁取られて見える。青鹿毛は、読んで字の如く、光の中で本当に青みが勝る黒さなんですね。この青さが実に野生的で好きなんです。馬は草食動物ですが、走るときだけは猛獣。鹿毛や栗毛の馬には牧場がお似合いですが、青鹿毛の馬にはサバンナがお似合い…なんてことはないでしょうか。ともあれソングオブウインドの次走以降、三冠の呪縛の解けたサムソンの巻き返しも含めて期待して見守りたいと思います。

ところで、昨日の記事に、ブログ人のトラ場に興味のあるかたは“ブログ人”で検索してホムペに来て見てくれ…なんて意味不明な迂回したことを書きましたが、自分のブログをよく見たら、ブログ人へのリンクがサイドバーにちゃんと貼られてあるではないか(コケ)。自分で設定決めたはずなのに、こんなこともわかっていなかった。大恥です。来訪者を誘導しようなんて大それたことを考える前に、自分のブログぐらいちゃんと見よ、でした。

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