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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

それはレジオネラ

2008-04-13 16:21:33 | アニメ・コミック・ゲーム

そう言えば先週10日(木)は新年度で放送曜日・時間の変わった『爆笑オンエアバトル』をナチュラルに視聴忘れてましたよ。録画も忘れてた。2440~となると、如何な不良中年月河とて出会いがしらTVとお友達とはいかない時間です。

それにしてもずいぶんあっさりと、忘れも忘れたり。そんなにトータルテンボスに熱入れて見てたつもりはないんだけど、彼らのチャンピオン戴冠とともに、ここまでオンバトという番組自体への興味も薄れるとは我ながら意外。新年度一発めの放送で目撃した金色 主調のセットがよほど癇にさわったのかな。

次回17日の放送にはラバーガールランチランチノンスモーキンハマカーンと軽く贔屓の組が多数挑戦するので、心機一転復帰視聴する最後のチャンスだろうな。

“贔屓がオンエアされる(かもしれない)から見る”、この姿勢では50%も楽しめない性格の番組ではあるんですけど。

昨日は『ザ・イロモネア』も前半6割ぐらい見逃してしまった。今季から土曜のレギュラー番組になるので、その言わばパイロットSPらしいです。午後7:00にTVナマ視聴って、結構、大変だなあ。子供の頃はラクだった。

次長課長藤崎マーケットはちょっと見たかったけど、エド・はるみが出てきたところで視聴やめてしまいました。

この人がどうにも嫌いな理由が自分でもよくわからなかったのですが、もう10年以上前になるのか、お笑い・バラエティ界に“天然”という言葉が定着した頃、「そんなの笑えないよ」と釈然としない気持ちでいた時期が、月河にはありました。“天然”を笑いの対象として見出す、それは主体のセンスの鋭さ斬新さ慧眼さをこそ嘆賞すべきなのであって、客体として何の努力も工夫もしていない、生まれたままの素材でテクスチュアでそこに存在しているにすぎない“天然さん”を、さもユニークで稀有で才能あるかのように誉めそやすのは間違いだろうと。

エド・はるみというピン芸人を見ていると、「“天然”っつってチヤホヤ有難がるのは好きじゃない」と思った、その皮膚感覚を逆撫でにあてこすられているような気がしてくるのです。

「おっしゃる通りよね、じゃあホラ、ワタシはこんなに計算し工夫し作り込んで、笑いを、ウケをとっているのよ、あなたの否定の真逆を行っているでしょう?だからワタシを肯定したらよろしいんじゃなくって?」と流し目で促されているような気がしてしょうがない。またこの人、“作り込んでるという、そのことをそっくり手柄にしている”ような芸風なんだ。

確かに「“天然”をもてはやすのはいただけない」とは言ったが、計算して工夫して作り込みさえすればいいと言った覚えもない。否定の否定は肯定、ってわけではないのです。早のみ込みしていい気になってんじゃねえよ、ってことです。

さっぱり贔屓も情報もない今年の桜花賞、『スーパー競馬』からリニューアルして悪い評判しか聞こえてこない『みんなのケイバ』(フジテレビ系)を初めて見ましたが、ゲストの『仮面ライダー響鬼』ヒビキさん=細川茂樹さんが、なんか空手コントのはんにゃの片方みたいになってた。

小牧太騎手のレジネッタ。なんか循環式の温泉で感染する肺炎みたいな名前。思い入れがないと、これだけクラシック第一弾桜の女王にも冷たくなるものか。やはり春クラシックは社台の服。母父がサンデーサイレンス。これまたやっぱりですね。

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しかし困りました

2008-04-09 16:17:16 | アニメ・コミック・ゲーム

『炎神戦隊ゴーオンジャー』の蛮機獣は、出動する前全員「かしこまり~」って言うのがわかりやすく、かつあんまり礼儀“正しく”はない感じが出てていいですね。軽く流行語になんないかな。

ここまでに登場した蛮機くんたち、造形と声優さんたちのグッジョブもあってみんなナイスキャラだった。特にGP1ショウキャク(焼却)蛮機「いっいきなり、お通じが…」はキュートでした。実家に大腸癌でヤバくなったのがひとりいますが、そうか、ショウキャク蛮機の害悪武器=煤煙は“お通じ”だったのか。

GP846日放送)は錆びちゃったスピードルが必死に走輔(古原靖久さん)を追いかけて車道で轢かれそうになる場面が良かったですね。錆びはカラダ=炎神キャストの“病気”。

バスオン、ベアールVの錆びが、蓮(片岡信和さん)早輝(逢沢りなさん)が一生懸命手で磨くこと以外に、“人間しかできない何か”でそれこそ魔法のように…ってくだりがあるともっと深みが出たような気もしますが、そうなると走輔&スピードルのコンビとの関係性と差ができちゃうから、これでオッケーなのかな。

かつて走輔が所属していたレーシングチーム監督としてウルトラマンレオ・真夏竜さん、ナチュラルロマンスグレー姿で久々の再会。ウルトラ史上初・主役かつ主題歌挿入歌をすべて歌った美声も健在。70年代ヒーロー大好きの大きなお友達には感動の回でしたな。

ゴーオンジャーになる前の走輔のボスが、ガイアークサーキット襲撃事件以後走輔を「死んだのか…」と思っていたということは、送迎バス運転手時代の蓮のバス会社社長とか、早輝のサーキット物販係時代の先輩お局さま、あるいは軍平(海老澤健次さん)の刑事時代のデカ長さんなどとの“生きてたのか再会篇”が今後あってもいいわけですよね。

『花衣夢衣』7話・8話まで来ました。演出がかなり高密度なわりに登場レギュラー人物が少なすぎて物語世界の狭さがなあ…と思っていた矢先、澪(尾崎由衣さん)が女給志願するゆかり(西慶子さん)の職場=曖昧バーのママとして、『仮面ライダー響鬼』の明日夢ママ水木薫さん、往年の緑魔子さん風狸御殿メイクで登場。「あんまり遅くなると明日夢くんが心配するよ?タクシー運ちゃんのほうが良くね?」と思ってしまうのは、やはり腐っても(腐ったのかい!)ライダーシリーズ、まる1年にわたって洗脳(洗脳かい!)してく力でしょうな。

今後大きな意味を持ってくる加賀友禅との接点が、真帆(尾崎亜衣さん)の職場オブライエン家息子に披露した“絵心”以外なかなか出て来ないのが心配でしたが、8話の“ふたり成人式”で和服姿を揃って初披露。馬子にも衣装じゃないですが、肌の色白じゃなさをカバーする蒲公英イエロー地で、結構、イケてましたよ。古めのお顔立ちにはブラウススカートの洋装より、むしろ和服がぴったし。強め濃いめの色じゃ初々しさがなくなるから淡いめのトーンでまとめなきゃいけないところ、同じ黄系でも白みの多いクリーム系や、白地やスイートピンクや鴇(とき)色、若草色、水浅黄色などでは肌の地黒さが目立ってしょうがないですからね。

…ちょっと意地の良くない書き方になりましたが、ヒロインさんたちがなるべくキレイにTVに映ることを、リピート視聴者としても心から望んでますよ、って所でひとつ。

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もうひとりの私

2008-04-03 21:16:55 | アニメ・コミック・ゲーム

HDDレコーダーで録りDVDに落としてファイナライズしたディスクをPCで見ると、どうもやはり画面(15in)の小ささのせいか、放送電波の不安定さのせいか若干画面がチラつきますが、それにしても再放送『危険な関係』05年の本放送から3年ぶり二度めの視聴にもかかわらず依然テンポ良く引き込まれる。

柊子(高橋かおりさん)と律(RIKIYAさん)の、本気ゆえの一進一退もさることながら、小姑紀久恵(水沢アキさん)と須磨子叔母さま(北村昌子さん)のわかりやすく底浅い虚栄っぷり、甘党の家政婦タキさん、金持ち未亡人の養子として再会後の律の松浪健四郎ヘアなど、微量「ぷっ」となる可笑しみどころもちゃんと散りばめてあるのがいい。

韓流ブームの余波で世が純愛ムードにあった05年春時点で“背徳の恋愛ゲーム”は勇気を要する企画だったと思いますが、そのわりには作りに余裕がある。10を目指して10の力を込めて、届かず88.5にとどまる窮屈な仕事ではない。

目標はあくまで10を見据えながら7.5ぐらいの力で作って、結果9.5のパフォーマンスに到達している感じ。だから届かない0.5の分も目障りでなく、目についても笑って流せる。この風通しのよさがいいのです。

さて、こちらはただいま本放送中の『花衣夢衣』、ヒロイン双子ちゃんのいっぱいいっぱいな芝居もそれなりに見慣れて好感が持てるようになってはきました。

澪(尾崎由衣さん)の身代わりに米兵に乱暴されて心身に傷を負った真帆(尾崎亜衣さん)のほうが、間借り人のパンパンガール・ゆかり(西慶子さん)のデート相手の軍服姿に忌まわしい記憶を呼びさまされて失神するなど傷ましい後遺症を覗かせながらも、どうにか外出したり、悪だくみの張本人・俊彦(吉岡毅志さん)に一矢報いようとしたり、持ち前の気の強さでなんとかリカバリーしつつあるのに比べ、本当は自分が乱暴されるよう仕組まれていたと知った上、母・和美の万平おじさんとの不倫まで吹き込まれた澪のほうがショックが大きく沈み込んでいる。

嵌められた真帆が、澪に黙って顔も見たくないはずの俊彦に会いに行く場面が印象的でした。「(澪ではなく)私だとわかっていたら、あんなひどいことはしなかった?」…訊かずもがなのこんな問いを、傷の痛む身体を引きずっても起き出して、どうしても俊彦につきつけたい真帆の女心。

オリビア・デ=ハビランドが二役で双子姉妹を演じた『暗い鏡』(1946年)を思い出しました。物心ついてからずっと周りに「そっくりだね」「見分けがつかないね」「いつも一緒だね」「仲がいいね」ばかり言われて、それが当たり前と思い思わされて育った双子姉妹は、ある時点から互いにひそかに「そっくりだけど、お姉ちゃんor妹)より、きみのほうが綺麗だよ」「優れているよ」「好きだよ」と言ってもらうことを熱望している。

互いに絶対に口には出さず、逆に分け隔てられたり差別されたりすることに異常に神経質になり「二人一緒でなきゃイヤ」と言い張ったりするのも、すべては「きみのほうがあちらより上だよ」「別格だよ」と本当は言って欲しいがため。

ドラマの物語上でも巧妙に隠蔽されオブラートにくるまれてはいますが、戦後の物質的潤いとともに遅れてきた思春期の鬱勃をもてあます俊彦の醜悪な行いも、実は澪の「真帆のほうが私より好かれて人気者そう、つまらないわ、どうしてくれよう」という憤懣、真帆の「私のほうが澪より賢いし性格もいいし世渡りもうまくて好かれてるわよね、誰かこっそりそう言ってくれないかしら、言ってよ早く」という焦りが水面下で導火線を引き、誘発したものに違いないのです。

「あなたの幸せが、わたしの幸せ。」というキャッチコピーがこのドラマに冠されていますが、自分以外の誰か、それも一緒の環境で生まれ育ってきた誰かが自分をさしおいて、自分より幸せになることを心から望む人間なんて実際いるわけがない。特に女性同士は、幾つになっても、笑顔のおしゃべりで互いの幸福度を値踏みし合うライバルです。

「あなたの幸せが、わたしの幸せ。」は、「あなたの幸せを願えるぐらい余裕の幸せ上位に、わたしはなりたい。」と読み替えるべき。

不純な境遇の、純な双子姉妹。彼女らの人生航路見逃せませんよ。欲を言えば、切羽詰まった時代背景の、いや増しに暗澹と息詰まる物語だからこそ、『危険な関係』的な軽み、可笑しみのスパイスがほしいな。『魔法使いサリー』のヨッちゃん風ヴォイス・雑草マインドのゆかりさんの活躍に期待したいところです。

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おしおきされたべぇ~

2008-04-01 17:25:56 | アニメ・コミック・ゲーム

『炎神戦隊ゴーオンジャー』の、ドラマとして好感持てるところは、たとえば先週GP7330日)で言えば、“炎神キャリゲーター初登場”“バルカ・ガンパードと合体してガンバルオーに”“ガンバルオー、剛力無制限!”“ガンバルオーグランプリ!”という、玩具販促上の必修ポイントてんこ盛りを、ガイアーク三大臣の“キャリ:ゴーオンジャー分断作戦”→“ゴーオンジャーを敵と思い込んだキャリが、ブラック軍平とガンパードのパートナーシップの熱さに触れて味方につく”のストーリーで見事に消化し切った上で、“ボンベ蛮機「~だべぇ」を電話で遠隔操作するうちに、ケガレシア「~で汚じゃる」ヨゴシュタイン「~なり」キタネイダス「~ぞよ」語尾がごちゃごちゃになる”という小ネタを、エンディング前の軍平×範人のキャリゲーターキャストの奪い合いできっちり拾っている。

“小ネタといえども撒きっぱなしにしない”、これですよこれ。

キャラやキャストが魅力的であることももちろん不可欠な要素ですが、ドラマとは虚構、つまりウソなわけだから、「ウソをつくならすみずみ丁寧についてほしい」ってことです。

キャリゲーターを味方につける転換点になる軍平とガンパードの絆にしても、最初から既定不動のものではなく、エピソード冒頭では言い合いや、射撃のタイミングがずれる描写を入れて、プライドの高い同士、歯車の噛み合いイマイチという表現にしている。キャリゲーターを敵に回しての戦いの中で、互いに自然と覚醒するような形で「潰されるなら一緒だ!オレたちは…相棒だろうが!」と持って行ったから、小さなお友達も大きなお友達も燃えるというもの。

“何月第何週の第何話でこれこれのキャラ、ツールを登場させなければならない”“その後何話で強化パワーアップさせなければならない”“設定パワーや戦法も紹介しなければならない”という縛りは、玩具メーカー主導のヒーローキャラクターものドラマ・アニメにおいては避けて通れない、と言うよりまず玩具企画ありき、発売予定スケジュールありきでドラマが作られるのがつねです。脚本家さん・監督さんにとっては、毎作のこととは言えある局面では「頭が痛い」と思わない年はないと思う。

しかし、この枠のスタッフは、縛りがあることで作品をドラマとして窮屈にしていない。むしろ、縛りを楽しんでさえいるようなふしさえ窺える。

「今年のレッドはガキっぽいけどカッコいいな」「イエローは大人っぽいな」「今年のブルーは昨年の、○年前のブルーに比べると芝居はいまいちだけど、顔限定ではハンサムかな」など、作品による、キャラによる好悪は若干凸凹あるものの、TVドラマとしてのおもしろさが色あせないのは「一生懸命に、丁寧にウソをつく」姿勢が一貫しているからこそだと思います。

長丁場のウソを上手についていただきたいもう一枠、昼ドラの『花衣夢衣』は本日第2話。

“双子”という主役の属性は、「自分が誰か別の人の替え玉・象徴・代理人に、知らず知らずのうちになっている」「自分が生きるかもしれなかった、でも実際には生きなかった人生を生きている別の人がいる」という、設定だけでじゅうぶんドラマチックな磁界を醸出させていますが、いまのところ、ドラマキャラとして読み解いていちばん深いのは真帆&澪双子姉妹の母・和美(萩尾みどりさん)でしょう。

金沢の加賀友禅老舗の娘に生まれ、大店の跡取りとの縁談も進んでいたにもかかわらず、圭二郎(長谷川初範さん)と万平(斉木しげるさん)2人の貧乏画学生に惚れられ、芸術の才能は優れるが身体虚弱で生活力のない圭二郎のほうと結ばれ、妊娠して勘当されて駆け落ち婚。双子の娘を産んだものの、夫は召集されて、シベリア抑留を経て肺結核に冒され画家としての創作意欲も失った抜け殻となって復員。生活苦からかつてのもうひとりの崇拝者で、商売で成功していた万平に言い寄られて関係を持ち、いまは彼の金銭援助を夫の薬代や食費に充てる日々。

今日2話で、万平の店の奥で転地療養の費用援助をちらつかされながらスソを割られ、「真帆の声…?」と飛び起き帯を結び直したあと、万平の渡した紙幣をきっちり袂に入れて帰りを急ぐ場面に静かなリアリティがありました。臥したきり稼ぎもなく転地療養しなければ回復の見込みもない夫に、別に愛想が尽きているじゃなし、夫として娘ふたりの父として、駆け落ちまでした情は残っているんだけど、人間、カネがないのは命がないのと一緒だからねー。男なら、たとえば絵描きが絵描けなくなったら一文も生み出さないけど、女には、女である限り“値”は付くわけだし。

何よりすごいのは、彼女と万平の継続的不倫関係に気づき“侮辱”と感じた万平妻・雅代が、和美を名指しで恨む遺書を残して店の奥で首をくくったにもかかわらず、その死から1年経った現在でも、その同じ店奥で関係が続いているということ。普通、怖いだろう。神経が鉄骨。どんだけ鬼畜、て言うか花も嵐も泥も踏み越えた男女なんだ、和美と万平。

人の道、親の道より下半身、倫理より道徳よりカネ。

こちらの2人、あるいは圭二郎を加えた3人を主人公にしてもじゅうぶん昼ドラ原作一本出来上がる濃密さ。

それにしても、設定昭和25年時点で178歳の娘ふたりを持つ和美は推定40歳に届くか届かないか。ならば大正初期の生まれです。“和美(かずみ)”という役名は実にモダン。モダン加賀友禅老舗。この年代の日本人女子なら“和子”“かずえ”もしくは“かづ”が多数派でしょうに。

同じ津雲むつみさんの昼ドラ化された作品『風の輪舞』にも、昭和17年時点で建設業者長男と政略結婚し戦争未亡人となる没落華族令嬢、どう考えても大正10年前後生まれで“麻美(あさみ)”(←ドラマでは旧作新藤恵美さん、新版田中美奈子さん。切れ長吊り目モダン顔立ちシスターズ)が出てきたし、津雲さんの中では“宿命のタネをまく女はモダン名前”という回路が出来上がっているのかもしれません。

コメント (2)
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はじまリングィネ

2008-03-31 21:30:05 | アニメ・コミック・ゲーム

「なんたるチア、サンタルチア」…ダウンタウン松本も『炎神戦隊ゴーオンジャー』観てるのかな。昨夜(3302326~)の『ガキの使い』“ききとんかつソース”を出会いがしら視聴でふと思いました。松本さん、ヒーローもの変身モノ好きそうだもんなぁ。

同日の本家『ゴーオンジャー』GP7は、ジャイアン族炎神キャリゲーターの戦列加入を説明するのにいっぱいいっぱいで、お話としてはあまり広がらなかった。

依然、ブラック軍平(海老澤健次さん)が何やってもいちばん持ってく感。「自分の何にこだわりを持っているか」「何をもってゴーオンジャーに適任と自負しているか」が、5人の中で最も明確に打ち出されているのが大きいと思う。刑事魂、射撃の腕前。相棒としてコンビを組む炎神と、いちばんキャラが近接しているのもブラック(=ガンパードもプライドあふれるスナイパー)だし。

『仮面ライダーキバ』10は、こちらはフロッグファンガイア=大村(村井克行さん)があらかた持って行きました。虹色の破片となって、かつて自分が作ったヴァイオリンの名器=ブラックスターの沈む湖底に消える最期。

“怪物の中にも人間と親和する感性(←今回は音楽を愛する心)を持ち、人間を害しない者もいるのに、怪物というだけでぜんぶ滅ぼすことは正義なのか?”という、仮面ライダー世界では古典とも言うべき問いを突きつけたエピソードでした。

村井さんは555のローズオルフェノク=スマートブレイン村上社長以来久々のこの枠。ヒーロー世界のモンスターを演じると、異形性とはひとつの貴族性である”を体現する見事な嵌まり様なのに、昼ドラ『レッド』(01年)、『永遠の君へ』(04年)辺りではどうもはじけ切らず、“ココリコ田中の浅黒こぢんまりヴァージョン”にしか見えないのは、彼の芸風や存在感に、昼ドラの空気感が合わないからなのかしら。体躯は標準だし、顔立ちも個性的ではあるけど整っているほうで、突出して怪異な感じではないのに、特撮世界でのこれだけの輝きが昼ドラに行って活きない、残念な俳優さんのひとりです。

昼ドラと言えば『花衣夢衣』が今日第1話。特撮界からはウルトラマン80長谷川初範さん、同ガイア吉岡毅志さんが参戦。ボウケンジャーの“おっさん”牧野=斉木しげるさんも入れてあげなきゃね。

流して再生した感じでは、主役の双子姉妹を演じる尾崎由衣・亜衣さん、ちょっと演技がリキみ過ぎで、もっとひそやかに話し交わしていいしんみりした場面でもキャピキャピキイキイ喋り倒しているのが気になりました。

“瓜二つなのにモテるのはいつも妹(=真帆)”という損な役回りの澪(由衣さん)の造形ももうひとつ説得力が足りないかな。途中で主役キャストがバトンタッチすることはわかっているだけに、序盤のキャラ固めはしっかりやってほしいところですが。

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