弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【特許】中小企業における知財の重要性の認識向上

2020年12月24日 08時41分08秒 | 実務関係(特・実・意)
おはようございます!
朝は結構な強風で、“あ、今日は荒れ模様なのかな?”
と思ったのに…今日も快晴ッ! な@湘南地方です。
…あ、天気良いのはよいことか。

さて、今年もあと3営業日。
生活リズムが少しおかしい(やたら早起き、早寝)ですが、
なんとか乗り切ります。

今日はこんな話題

(経済産業省Webサイトより)
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第6回知的財産取引検討会を開催します

中小企業庁は、中小企業における知財の重要性の認識向上などの普及支援策を検討するため、第6回知的財産取引検討会を12月23日(水曜日)に開催します。
(以下略)
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(引用終わり)

検討会の背景・目的は以下の通り。
「中小企業庁では、2019年12月に、「未来志向型の取引慣行に向けて」において、取引適正化の新たな重点課題に「知財・ノウハウの保護」を位置づけ、必要な対策の検討を行うこととしました。また、2020年2月に公表された「価値創造企業に関する賢人会議中間報告」においても、知的財産専門の下請Gメンの創設・育成や、契約のひな形の作成などの対策を行うことが必要と指摘されています。
以上を踏まえ、以下のとおり第6回知的財産取引検討会を開催し、中小企業における知財の重要性の認識向上などの普及支援策に関して検討を行います。」

過去の議事録はこちらに保存されている。
実際、中小企業に該当するクライアントさまと、ここに書かれているようなトピックス(大企業との契約締結場面におけるチェックリストの話とか)が話題に挙がったりする。

一口に「中小企業」といっても、その実態はさまざまで。
キラリと光るシーズを有しており、堂々と大企業と渡り合っている会社もある。
一律に論じるのは適切ではないと思うけど、企業規模や姿勢によって“問題解決能力”のキャパはあって。
で、各々の企業ごとにプライオリティを決めていて。
得てして知財のプライオリティは実際の重要性に比べて低く評価されがち、という文脈なのだと思う。

正直そこも、「会社によりけり」というのが本当のところじゃないかな、と。
自社のコアコンピタンスを何に定めているかによっても変わるし、外部環境によって、時期時期によって優先的に解決すべき課題は変わる。
ニュアンス的な表現で申し訳ないのだけれど、企業の解決課題として「知財」が一本目の指で挙がることは逆に不自然で、
でも五本目の指までには入っているべきじゃないかなぁ、というのが率直な感覚…知財クラスタ民ゆえの願望もあるのは自覚しているけど。
将来の不確定事項を計量化する手段として活用する、というのが、勘の良い経営者の方々には伝わりやすいのかな。

ともあれ、上記の検討会は「契約」という側面からの取組みだけど、
当職も、それに限らず「知財の重要性の認識向上」という視点からの活動に日々勤しんでおります。

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