弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【実務関係(商標ほか全般)】ひな形が欲しいと言われても…

2024年03月01日 08時58分43秒 | 実務関係(特・実・意)
おはようございます!
ようやく雨も…あがったかな?な感じの@湘南地方です。

日米が「大谷翔平結婚!」のニュースに湧いた今朝ですね。
お相手がどんな人だとか馴れ初めだとかプロポーズの言葉だとか、、どーでもいいです。
聞きたいのは、「体制」が変わって今シーズンの意気込み、その一点。
プロスポーツ選手のフィールド外の話は、ほんと結構どーでもいい、と思う派です。

さてさて。
今日は、よくあるお話をタイトルに挙げてみた。
権利者さんがライセンスアウト=例えば自分が保有する商標権を他人に使わせたい、という場面があり、
「契約書のひな形をもらえませんか?」と言われることがしばしばある。
…同業者の方々、どうしてるんだろうな…?

これが例えば、権利を譲渡する、であればまあまだわかるのです。
そんなにバリエーションがあるわけじゃないし、結局対特許庁で申請手続が伴うし、
何なら譲渡交渉や価格交渉を行うこともあるから、その一連の業務の中で契約書をこちらで準備してしまう、というのは。

けど、ライセンスは、ねー…
難しいんですよね。
ネット上にはひな形が転がってはいるけど正直汎用できるものではないし。
ライセンスに及ぶ背景とか、具体的なライセンスの条件とか、当事者同士の関係性とか、色々あるし。。。
何なら依頼人の思惑と相手方の思惑となんて、合致していないことの方が多いし。
…なのに、“なんかこう、ぱぱっとできるでしょ!?”的な感じで尋ねられることが多い。
(まあそのように尋ねられるのはスキルを頼っていただいている顕れでもある)

個人的には、ライセンス契約書って「ドラフティング」というよりは「カウンセリング」に近いな、と思っている。
ちゃんとお話を伺わないと適切なものは作れない。
のだけど、依頼する側からすると“たかが良くある契約書の一つでしょ”と思っているフシが、ときおりある。

例えが適切かわからないけど、「ヘアメイク」に近い、かも。
ヘアカタログをお出しはできるけど、その人の体型や顔のかたちによって合う合わないがある。
「いー感じにして」では、その人にとって何が「いー感じ」かもわからないし、
その人の職業や普段の生活などによって「いー感じ」は変わる。
本人的に「いー感じ」でも周りから見たらそうでないものを進めるわけにもいかない。


とまあ、日常の業務の一つとっても、それなりに考えてやっているのですよ、というお話でした。
コメント
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