名残り惜しむ。

今日はクライアント直行で、朝少しゆとりがあったので、こまごまとした用事を済ました。

“用事”の一つが、ひびの入ったキャッシュカードの再発行。

このキャッシュカード、自分が在籍していたお店のもの。もうすぐ８年というお付き合い。当然旧行デザイン（ピンク色のやつ）。
ひびが入ってからもうずいぶん経つが、なんとなく交換するのがためらわれた。

が、いい加減ＡＴＭ入れたら引っかかって壊れてしまいそうな状態だったので、再発行の申請のためローカウンターへ。

何の収益にも貢献しない依頼に、ベテランと思しきテラーのお姉さんは極めて淡々と、事務的に手続を済ます。

最後にテラーのお姉さんに一言。
「このカード処分するの、なんか名残惜しい気もしますけどね。」

そういったとき、テラーのお姉さんも、ほんの少しだけ手を止め、
さみしそうな色を浮かべた、気がした。


時は流れる。また、新しい季節がやってくる。