から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

トータル・リコール 【感想】

2012-08-13 21:25:15 | 映画
シュワちゃんが20年以上前に出ていた映画のリメイク版「トータル・リコール」観た。

前作の監督は懐かしのポール・バーホーベン。
「ロボコップ」や「氷の微笑」、「スターシップ・トゥルーパーズ」など、
1980年から90年代にかけて、「低レベル映画」と批評家からは散々嫌われながらも、
一部の映画ファンには支持を受けた人だ。
自分の好きな園子温も彼を「先生」と呼び(半分冗談と思うが)敬愛する1人だ。
最近はてんでご無沙汰なのだが、今何をしているのだろうか。。。

本作「トータル・リコール」はそんなポール・バーホーベンに変わって、
自分の好きな「アンダーワールド」シリーズでお馴染のレン・ワイズマンがメガホンをとった。

リコール社で記憶を操作する過程で新たな(本来の)自分が覚醒する、とか、
反政府軍として正義に目覚め、悪と戦う主役のヒーロー像とか、
話のプロットは前作と変わらないが、舞台が前作の火星から、
地球上内の2つの世界に変わっている。

前作と比較して観てしまうのはリメイク版の性であるが、
本作は面白くなかった。

どうにもアツくなれない。

トレーラーでもたくさん流れている近未来の風景は、
そのクオリティは確実に上がっているものの、「ブレードランナー」の世界であり、
近未来ならではの宙に浮く車同士のカーチェイスも本作主演のコリン・ファレルも出ていた、
「マイノリティ・リポート」に良く似ている。
新しいビジュアルに触れたいという期待を持っていたため
既視感は大きな興冷めポイントになってしまう。
アクションについては無重力下でのシーンなどチャレンジングな描写があったり、
ギリギリのところで難を逃れる的な、ワイズマンっぽい演出も満載なのだが、
人物描写そっちのけでおっぱじまるアクションの連続にいささか食傷気味になる。

大作映画で久々に主演を張ったコリン・ファレルは、相変わらずなブットイ眉毛と
アクション映画には持ってこいなマッチョボディを披露している。
自分はコリン・ファレルを演技派として、また貴重なゴシップ俳優として
大変気に入っているのだが、その濃いビジュアルからか、
本作のようなスタンダードな大作映画よりも、小規模映画でエッジの利いた映画とか、
大作の中でも脇役としてのほうが彼の存在感は光るような気がした。
最近だと「モンスター上司」や「フライトナイト」などが良い例かも。

脇役を固めるヒロインは、
上背があってグラマーな体型、口元がエロいジェシカ・ピールと、
アンダーワールドでのピッチリしたコスチュームがこれまたエロくて印象的なケイト・ベッキンセイル。
ワイズマンの奥さんでもあるケイト・ベッキンセイルは、とことん悪者として描かれる。
そのクールな容姿も手伝って、なかなかの説得力。そのキャスティングには好印象であるが、
ヒロイン2人の雰囲気がとても似ているため、「外国人の顔が覚えられないのよ」と
洋画が苦手な人が見たら、どっちがどっちなのかよくわからないかも。。。

前作ファンからすると思わずニヤリとしてしまうオマージュも点在。

前作ファンでなくても楽しめる内容に仕上がっていると思うが、
「よくある映画」として括られやすいかも。

前作のポール・バーホーベンが描いたクセのある、
ヌメリ感たっぷりな気持ち悪い描写が懐かしい。

【55点】
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小学校の同窓会。

2012-08-13 01:22:38 | 日記
今日、小学校の同窓会があり、恩師、旧友たちに会ってきた。

場所は福島県いわき市。

明日は仕事のため日帰り。
往復6時間を要した。

終電の都合上、2時間しか皆と話せなかったけど、
ホント行って良かった。

同窓会を企画し、行方がわからなかったであろう自分に
住所を探し出し、手紙をくれたコに大感謝である。

小学校1年生の頃、父の転勤で埼玉から
山と水田に囲まれたいわき市の片田舎に引越し、
その後の6年間を過ごし、小学校卒業とともにまた埼玉に戻った。

楽しかったこと、つらかったこと、
嬉しかったこと、悲しかったこと、全部ひっくるめて
皆と過ごせた6年間は宝物である。

小学校以来ぶりとなるため、丸20年ぶりの再会だ。
一人の人間が生まれて成人するまでの期間なので、相当長い。

なので皆の様子は様々だった。

当時痩せていて熱血漢であった先生が、体型、性格ともに丸くなっていたり、
小学校の時、唯一チョコをくれた女の子はバツ1だったり、
お世辞にも可愛いと思えなかった女の子が劇的に可愛くなっていたり、
当時運動が出来て女の子にモテていた男子が、体格、顔つきがほぼ変わっていなかったり、
エキセントリックだった女子が30を過ぎて一層エキセントリックなっていたり。。。。

クラス(全学年)32人中、19人という出席だったが、
半分近く思い出せず、卒業アルバムで予習をしていかなかった自分を悔いた。

「皆に申し訳ないことをした。
 新任でまだ未熟だった自分は至らないことばっかりだと思う~」

その形はどうあれ、全力で自分たちに向き合ってくれていた先生が好きだった。
そんな先生の思わぬ告白には涙腺が緩んだ。

今日参加した旧友たちの多くは地元に残っており、
言葉も福島訛りたっぷりで、それが何ともあったかくて嬉しい。

10代、20代とお盛んだった(であろう)時期を過ぎ、
一通り酸いも甘いも経験してきた(であろう)30過ぎの大人どうし、
互いを思いやりながら楽しむ会話が心地よい。

当時のことを話し出すと自分発信の想い出よりも、
他人発自分宛ての想い出のほうが、皆の記憶に残っていたことが多く、
自己中心的だった少年期の自分に赤面する。

意外だったのは女子の独身族の多さだった。
自分含め男子は4人で、うち既婚者は半分。まあ納得。
女子は15人で半分以上が独身。これは結構ビックリ。
田舎の女子は結婚が早いなんていうのは偏見だったようだ。

また、2年前の震災では家屋が全壊した人もいた。
被害にあった皆の苦労は大変なものだったに違いないけど、
今日、明るく元気な姿に会えて嬉しかった。

明日からの仕事、また頑張れそうな気がする。












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