シュワちゃんが20年以上前に出ていた映画のリメイク版「トータル・リコール」観た。
前作の監督は懐かしのポール・バーホーベン。
「ロボコップ」や「氷の微笑」、「スターシップ・トゥルーパーズ」など、
1980年から90年代にかけて、「低レベル映画」と批評家からは散々嫌われながらも、
一部の映画ファンには支持を受けた人だ。
自分の好きな園子温も彼を「先生」と呼び(半分冗談と思うが)敬愛する1人だ。
最近はてんでご無沙汰なのだが、今何をしているのだろうか。。。
本作「トータル・リコール」はそんなポール・バーホーベンに変わって、
自分の好きな「アンダーワールド」シリーズでお馴染のレン・ワイズマンがメガホンをとった。
リコール社で記憶を操作する過程で新たな(本来の)自分が覚醒する、とか、
反政府軍として正義に目覚め、悪と戦う主役のヒーロー像とか、
話のプロットは前作と変わらないが、舞台が前作の火星から、
地球上内の2つの世界に変わっている。
前作と比較して観てしまうのはリメイク版の性であるが、
本作は面白くなかった。
どうにもアツくなれない。
トレーラーでもたくさん流れている近未来の風景は、
そのクオリティは確実に上がっているものの、「ブレードランナー」の世界であり、
近未来ならではの宙に浮く車同士のカーチェイスも本作主演のコリン・ファレルも出ていた、
「マイノリティ・リポート」に良く似ている。
新しいビジュアルに触れたいという期待を持っていたため
既視感は大きな興冷めポイントになってしまう。
アクションについては無重力下でのシーンなどチャレンジングな描写があったり、
ギリギリのところで難を逃れる的な、ワイズマンっぽい演出も満載なのだが、
人物描写そっちのけでおっぱじまるアクションの連続にいささか食傷気味になる。
大作映画で久々に主演を張ったコリン・ファレルは、相変わらずなブットイ眉毛と
アクション映画には持ってこいなマッチョボディを披露している。
自分はコリン・ファレルを演技派として、また貴重なゴシップ俳優として
大変気に入っているのだが、その濃いビジュアルからか、
本作のようなスタンダードな大作映画よりも、小規模映画でエッジの利いた映画とか、
大作の中でも脇役としてのほうが彼の存在感は光るような気がした。
最近だと「モンスター上司」や「フライトナイト」などが良い例かも。
脇役を固めるヒロインは、
上背があってグラマーな体型、口元がエロいジェシカ・ピールと、
アンダーワールドでのピッチリしたコスチュームがこれまたエロくて印象的なケイト・ベッキンセイル。
ワイズマンの奥さんでもあるケイト・ベッキンセイルは、とことん悪者として描かれる。
そのクールな容姿も手伝って、なかなかの説得力。そのキャスティングには好印象であるが、
ヒロイン2人の雰囲気がとても似ているため、「外国人の顔が覚えられないのよ」と
洋画が苦手な人が見たら、どっちがどっちなのかよくわからないかも。。。
前作ファンからすると思わずニヤリとしてしまうオマージュも点在。
前作ファンでなくても楽しめる内容に仕上がっていると思うが、
「よくある映画」として括られやすいかも。
前作のポール・バーホーベンが描いたクセのある、
ヌメリ感たっぷりな気持ち悪い描写が懐かしい。
【55点】
前作の監督は懐かしのポール・バーホーベン。
「ロボコップ」や「氷の微笑」、「スターシップ・トゥルーパーズ」など、
1980年から90年代にかけて、「低レベル映画」と批評家からは散々嫌われながらも、
一部の映画ファンには支持を受けた人だ。
自分の好きな園子温も彼を「先生」と呼び(半分冗談と思うが)敬愛する1人だ。
最近はてんでご無沙汰なのだが、今何をしているのだろうか。。。
本作「トータル・リコール」はそんなポール・バーホーベンに変わって、
自分の好きな「アンダーワールド」シリーズでお馴染のレン・ワイズマンがメガホンをとった。
リコール社で記憶を操作する過程で新たな(本来の)自分が覚醒する、とか、
反政府軍として正義に目覚め、悪と戦う主役のヒーロー像とか、
話のプロットは前作と変わらないが、舞台が前作の火星から、
地球上内の2つの世界に変わっている。
前作と比較して観てしまうのはリメイク版の性であるが、
本作は面白くなかった。
どうにもアツくなれない。
トレーラーでもたくさん流れている近未来の風景は、
そのクオリティは確実に上がっているものの、「ブレードランナー」の世界であり、
近未来ならではの宙に浮く車同士のカーチェイスも本作主演のコリン・ファレルも出ていた、
「マイノリティ・リポート」に良く似ている。
新しいビジュアルに触れたいという期待を持っていたため
既視感は大きな興冷めポイントになってしまう。
アクションについては無重力下でのシーンなどチャレンジングな描写があったり、
ギリギリのところで難を逃れる的な、ワイズマンっぽい演出も満載なのだが、
人物描写そっちのけでおっぱじまるアクションの連続にいささか食傷気味になる。
大作映画で久々に主演を張ったコリン・ファレルは、相変わらずなブットイ眉毛と
アクション映画には持ってこいなマッチョボディを披露している。
自分はコリン・ファレルを演技派として、また貴重なゴシップ俳優として
大変気に入っているのだが、その濃いビジュアルからか、
本作のようなスタンダードな大作映画よりも、小規模映画でエッジの利いた映画とか、
大作の中でも脇役としてのほうが彼の存在感は光るような気がした。
最近だと「モンスター上司」や「フライトナイト」などが良い例かも。
脇役を固めるヒロインは、
上背があってグラマーな体型、口元がエロいジェシカ・ピールと、
アンダーワールドでのピッチリしたコスチュームがこれまたエロくて印象的なケイト・ベッキンセイル。
ワイズマンの奥さんでもあるケイト・ベッキンセイルは、とことん悪者として描かれる。
そのクールな容姿も手伝って、なかなかの説得力。そのキャスティングには好印象であるが、
ヒロイン2人の雰囲気がとても似ているため、「外国人の顔が覚えられないのよ」と
洋画が苦手な人が見たら、どっちがどっちなのかよくわからないかも。。。
前作ファンからすると思わずニヤリとしてしまうオマージュも点在。
前作ファンでなくても楽しめる内容に仕上がっていると思うが、
「よくある映画」として括られやすいかも。
前作のポール・バーホーベンが描いたクセのある、
ヌメリ感たっぷりな気持ち悪い描写が懐かしい。
【55点】
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