から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

偽りなき者 【感想】

2013-10-26 12:05:25 | 映画


偽りなき者 【75点】
新作レンタル。劇場公開を見逃した1つ。人間の愚かしさと強さを描いた秀作。
幼女の何気ない嘘で、地獄に突き落とされる男の話。子どもは純粋に嘘をつく。
誰が悪いのではない。そこにあるのは人間の普遍的な愚かしさだ。不快さが充満する。
凍てつく田舎町で堅い絆で結ばれきた町民たちとの絆が切れるとき、それは脅威に変わる。
愚かさはある意味、人間の弱さか。本作は人間の弱さに終わらず、人間強さまでをも描く。
北欧のカメレオン俳優ことマッツ・ミケルセンがひたすらに素晴らしい。観る側を離さない。
ラストが秀逸。監督のトマス・ビンターベアの過去作をチェックしたいと思う。

王になった男 【70点】
新作レンタル。振り返るとベタな映画だと思うがまんまと感動させられてしまう。
暴君な王の代役となった道化師が善き王として手腕を発揮する宮廷劇。
腐った世界を一喝して打破していく姿は「半沢直樹」によく似ている。
王として自身の末路を顧みず、立ち向かう勇気もさることながら、
偽物と知りながら、感化されていく周りの重臣たちの移ろいが感動的。
イ・ビョンホンの堂々たる演技と、「神弓」「トガニ」「サニー」等で、
気になっていたキャストがそろい踏み。そのアンサンブルも楽しい。

サブマリン 【65点】
新作レンタル。面白い。想像力にあふれる多感な男子の視点からみた青春の世界。
恋に落ちる風変わりな主人公男子と、これまた風変わりな女子のキャスティングが絶妙。
どこからみても可愛いとは言えない女子を主人公の相手に据えた巧さにセンスを感じる。
青春とは何と不確かなものだろう。そのかけがえのない人生の1シーンを、
独特のユーモアとリズムで魅せつける。魅了される。「潜水艦」と称したタイトルも巧い。
監督リチャード・アヨエイドは今後要注目だ。
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