から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

「アベンジャーズ・エンドゲーム」、座席争奪に敗北した件。

2019-04-25 23:30:00 | 日記


いよいよ明日に迫った、「アベンジャーズ・エンドゲーム」の日本公開。2008年の「アイアンマン」から始まったMCUの1つの終着点であり、映画ファンとしては指折り数えて待っていた公開だ。この特別な映画をどこで見るのか?そこで舞い込んできたニュースが、最寄りの映画館「MOVIXさいたま」のドルビーシネマ導入である。

最初、都内でも導入されている音響設備「ドルビーアトモス」のことかと思っていたが、ドルビーシネマは映写方式自体が異なるプレミアムスクリーンとのことで、日本では、福岡の博多に続いて、2つ目のスクリーンとのこと。よって、極めて希少性が高い。埼玉県で最も稼働している映画館であるが、まさか、都内の大手映画館を差し置いて、先に導入するなんて。

と、その情報を知ったのは昨日の段階。公開翌日の土曜日に、ドルビーシネマの座席を予約しておこうと思って、オンラインチケットページを開いたところ、真ん中のブロックは全て満席。顔面蒼白となり、他の回も探したが既に埋まっていた。予約画面の「余裕あり」の表示は、前席と前方向寄りの外側は空いてますの意味。。。完全にナメていた。

チケット予約は3日前の17時から(会員のみ)可能だったらしく、自分が開いたのは22時ごろ。失意のなか、「いくらなんでも・・・」とドルビーシネマについて調べたところ、「関東初導入」のフレコミを発見。そりゃ、都内からも座席を狙う映画ファンが大挙するはずだ。

泣く泣く前寄りの右側の席を確保。日程を後ろにズラす選択肢もあったが、翌日以降予定があったため、妥協することにした。座席のポジションが悪いハンデはあるものの、ドルビーシネマの力でカバーしてほしい。

神社の厄除けを初体験した件。

2019-04-25 23:00:00 | 日記
仕事の繁忙期である3月の年度末を終え、大型案件の納品がもろもろ完了した。ところが、大きな障害が2度も起こり、年度が過ぎてもその対応に追われている。久しぶりに仕事の失敗で精神的に凹んだ。今年は厄年ではないのだけれど、1つの区切りをつけるため、神事に頼る「厄除け」を体験することにした。

場所は大宮にある氷川神社。
地元の近辺では最も大きい神社だが、これまで訪れたことはなく本殿までの長い長い参道が新鮮だった。

「厄除け」にかかる費用をHPで事前に確認し、ルールや作法もネットで調べて準備していたが、普段来ることのない神社で、初めての経験ということで、境内に入って少しオロオロしてしまった。本殿の前にある受付で「祈祷」申し込みのテーブルが据えられていて、「厄除け」と書いてある申し込み用紙に自分の名前と奉納する金額を選ぶ。金額は5,000円~で、10,000円とか、もっと高い金額を選ぶこともできる。自分は最低レンジの5,000円に〇をつけ、受付の巫女さんに現金をそのまま渡す。氷川神社では16時まで30分単位で祈祷を実施しているらしく、自分は15時からの回になった模様(特に何も説明されない)。本殿横にある、祈祷室(?)に案内され、広い広い待合室で待つことに。自分以外誰もいない。建物は新しく、待合室にはしっかり防犯カメラも設置されている。15時までの15分間、ただただ時間を持て余すので、PSPで録画テレビでも見ようと思ったが、神事の前に不謹慎と思い、ひたすら何もせずボーっと過ごす。

結局、開始前になっても自分以外の人は現れなかった。15時きっかり若い巫女さんが控え室に入ってきて、奥の祈祷室の扉を開く。祈祷室もやはり広い。50~60人は入れるキャパだ。真ん中&一番前の席に誘導され、巫女さんの「始めます」で始まる。「ご起立ください」「頭をお下げください」「お直りください」とか、周りを見てもマネる人がいないので、指示に合わせて1人で動作する。宮司さんが2人出てきて、祭壇で祝詞を唱える。合間合間で祭壇横にいる巫女さんが和太鼓を叩いて合いの手を入れる。祝詞は何を言っているのかわからないが、途中、自分の名前が発せられてことに気づく。何だか特別な気分。「お祓い」シーンでよく見る、白い箒(?)で頭上を払われ、厄も一緒に払われることを祈る。そして終了。参加者が自分1人だったせいか、時間は10分足らずで終了し、帰り際に自分の名前が筆書きで書かれた護符と、なぜか飴玉が入った封筒を渡された。後で調べたら、飴玉は御供物らしいが、知らなかったので家の人間が食べた。榮太郎の飴で美味しかったらしい。今年は平穏にコトが進むことを祈る。

シャザム! 【感想】

2019-04-25 07:00:00 | 映画


そしてヒーローになる。そして家族になる。まさかの胸アツ映画。
キャラクターのハートをしっかり捉え、”シャザム”の真の力に繋げた脚本が素晴らしい。そのクライマックスに驚きと笑いとカタルシスが襲い掛かる。陽性化が進むDCユニバースの決定打といえ、B級感の強い設定と無名キャスティングで収めた本作の成功はまさに痛快。どーりで北米で絶賛されたわけだ。観終わって「シャザム!」と何度も連呼したくなる。

ヒーロー映画の誕生譚は、然るべき背景やプロセスを踏むのがセオリーだ。偶発的な事故によって、図らずも強大な力を身に着け、正義に目覚めるパターンは少なくないが、本作の主人公ほどヒーローと縁遠いキャラクターも珍しい。主人公の「ビリー」は身寄りのいない孤独な少年、自分のために生きることしか眼中にない。他者に対して無関心かつ、周りに迷惑をかけることも抵抗なし。”純粋な者”という本作ヒーローの選定条件にはあてはめづらい。では、なぜ彼が選ばれたのか。

その謎をさらに深めるのはビリーのルームメイトとなるフレディの存在だ。足が不自由で、学校ではいじめに遭うが、いじめっ子に中指を立てる度胸あり。アメコミヒーローオタクで、正義や超人パワーに人一倍憧れている。ハンデを背負った人間がスーパーヒーローになるパターンが見え、ビリーよりも障がいを負ったビリーが選ばれるほうが収まりが良い。ビリーが有して、フレディにないもの、、いや、その答えは逆で、フレディが有して、ビリーにないものがあったからと思えた。

謎の魔術師に導かれ、強制的に超人的な力を与えられたビリー。理由もわからず、外見も筋骨隆々の大人になっている。ダサいコスチュームは固定(笑)。力の使い道を持て余して、手から出るビームも格好の遊び道具になる。”もしもスーパーマンになったら”みたいな悪ふざけ動画をフレディと一緒にSNS動画に次々とアップ、「don't stop me now」に乗せて矢継ぎ早に見せるシーンが可笑しい。普段は塞ぎ気味なビリーが、大人の姿を手に入れたことで子供らしい奔放さを発揮する。演じるザッカリー・リーヴァイは「マーベラス・ミセス・メイゼル」に出ていた人だ。とても芸達者。

すぐにその動画は拡散し、有名人になった主人公ら。そこでヴィランとなる科学者に目を付けられる。このヴィランの設定も良く練られている。家族に捨てられた境遇は同じだが、家族を探すビリーに対して、家族に復讐する科学者。善と悪、強大な力を持ちながら異なる道を辿る2人の構図が対照的。「家族」というテーマが本作の軸になっていることは間違いない。また、「7つの大罪」に支配されるヴィラン攻略のミステリーも面白かった。

ひたすら逃げまわっていたビリーが、ヴィランに立ち向かうきっかけとなるのは、彼を家族として慕う里子兄弟との絆だ。その絆の結実がビリーが選ばれた理由であり、同時に「シャザム!」の覚醒となる。巧いな~と感心。そして、まったく予想できなかった展開に、興奮してしまった。あの展開から、もう少し遊んでくれたら、なお良かった。

他、印象に残ったのは、ビリーが親と生き別れて以来、大切にしていた方位磁石のシーンだ。それまでの能天気な雰囲気から一変、あまりにも悲しい現実を突きつける。大いなる失望のなか、彼の”道しるべ”を預けるシーンが切なくも感動的だった。

監督はホラー出身の人。別ジャンルの監督が新たなステージに挑み、ホームランを打つパターンは、ここ数年のアメリカ映画の潮流だ。才能ある新鋭に次々とチャンスを与える豊かな土壌が、傑作を生み出し続ける源泉なのだろう。

【75点】